「畜生、何故俺様がこんなくだらんゲームに参加しなきゃならねぇんだ…」
そう呟きながら隆々とした肢体を持つ巨漢の男は獣道を掻き分けて進んでいた。
どうやら森のど真ん中に飛ばされてしまったようだ。
そう呟きながら隆々とした肢体を持つ巨漢の男は獣道を掻き分けて進んでいた。
どうやら森のど真ん中に飛ばされてしまったようだ。
彼は支給品袋に眼をやると大きな溜息をついた。
それは各人にランダムで与えられるアイテムのうち、彼が受け取った袋に入っていたものが
「金色に輝くフライパン」「巾着袋」「可愛らしい肉球のついた靴」だったからだ。
フライパンは武器としてつかえない事も無いが、生憎彼は己の拳を用いて戦う事を信念としていた
あと二つの支給品(特に肉球つきのくつ)に対しては…
「俺様がこんなもん着けることができるか!」……だった
それは各人にランダムで与えられるアイテムのうち、彼が受け取った袋に入っていたものが
「金色に輝くフライパン」「巾着袋」「可愛らしい肉球のついた靴」だったからだ。
フライパンは武器としてつかえない事も無いが、生憎彼は己の拳を用いて戦う事を信念としていた
あと二つの支給品(特に肉球つきのくつ)に対しては…
「俺様がこんなもん着けることができるか!」……だった
「たく…銃を支給された女も居るってのに、何で俺様にはこんなショボイもんしか回ってこねぇんだ」
(彼の言う女とは、"しいな"の事である。どうやら彼女が発砲している所を影から見ていたようだが
幸か不幸か、彼女は他の不信な人物を追っていき自分には気付かずに去って行った。)
幸か不幸か、彼女は他の不信な人物を追っていき自分には気付かずに去って行った。)
そうぼやくと、再び支給品に眼をやり大きな溜息をつくのだった。
「ええい!いつまでもぼやいててもしょうがねぇ。俺の武器はこの拳一つ、それでいいじゃねぇか
そして邪魔する奴はみんな力で捻じ伏せる。そう!それ俺様、四星のトーマよ!!」
「ええい!いつまでもぼやいててもしょうがねぇ。俺の武器はこの拳一つ、それでいいじゃねぇか
そして邪魔する奴はみんな力で捻じ伏せる。そう!それ俺様、四星のトーマよ!!」
どこか自分に言い聞かせるように言っているように聞こえないでも無いが、それはおいておく
「そうと決まったら、まずはこれからどうするかを決め…」
威勢良く決めようとしたが、それは彼自身の腹の虫の声によって阻まれる。
「…まずはメシだな。これからどうするかはそれから決めるか。」
威勢良く決めようとしたが、それは彼自身の腹の虫の声によって阻まれる。
「…まずはメシだな。これからどうするかはそれから決めるか。」
食事の事を考え始めると、何処からともなく空の鼻をくすぐるいい匂いが漂ってくる事に気付いた。
空腹のため思考能力が低下していた、トーマは本能のままにその方向へ向かってみることにした。
…暫く歩くと、そこにはコック帽を被ったヒューマの少女が居た。
どうやら、このいい匂いは彼女の作った料理からしているようだった。
トーマは考えた、『力ずくで奪い取るか?』
空腹のため思考能力が低下していた、トーマは本能のままにその方向へ向かってみることにした。
…暫く歩くと、そこにはコック帽を被ったヒューマの少女が居た。
どうやら、このいい匂いは彼女の作った料理からしているようだった。
トーマは考えた、『力ずくで奪い取るか?』
しかし、無い頭で考えた彼の考えも虚しく、次の瞬間には少女に自分の存在を気付かれてしまった。
「そこにいるのは誰パン?」
トーマは驚いた、何故自分に気付いたのだろうか、と
しかし今は、現状を誤魔化すのが最善と考えた彼は…
「い、いや、いい匂いがしてたもんでな。よかったら、メシを食わせてもらえねぇか?」
「そこにいるのは誰パン?」
トーマは驚いた、何故自分に気付いたのだろうか、と
しかし今は、現状を誤魔化すのが最善と考えた彼は…
「い、いや、いい匂いがしてたもんでな。よかったら、メシを食わせてもらえねぇか?」
とその場を繕おうとした。普段の彼の性格、及び風貌からは考えられ無い口調に
彼を知るものや他の参加者達なら如何にも怪しいと勘ぐるところだが、そこはミミーブレッド
さっき開いたばかりの支店一号店に最初のお客が訪れたのだと考えた彼女は
「いらっしゃいパン!アナタは最初のお客様パン。大サービスするパンよ!!」
彼を知るものや他の参加者達なら如何にも怪しいと勘ぐるところだが、そこはミミーブレッド
さっき開いたばかりの支店一号店に最初のお客が訪れたのだと考えた彼女は
「いらっしゃいパン!アナタは最初のお客様パン。大サービスするパンよ!!」
さすがのトーマにも、彼女の突拍子も無い発言には「・・・」だったが、ここは素直に御馳走になる事にした。
「あぁ、ありがとよ。だが金持ってねえんだが…」
トーマが言いかけるとミミーは
「開店記念パン!本日限りすべてのパンを無料で提供するパン!」
その言葉にトーマは喜んだが、こんな小娘から"タダで"というのはどうも抵抗があった、そこで…
「ありがとうよ、だが、タダで御馳走になってのは四星としてのプライドが許さねぇ
お礼といっちゃ何だがこれを受け取ってくれ」
そういうとトーマは、自分に支給されたアイテムをすべて差し出した。
「あぁ、ありがとよ。だが金持ってねえんだが…」
トーマが言いかけるとミミーは
「開店記念パン!本日限りすべてのパンを無料で提供するパン!」
その言葉にトーマは喜んだが、こんな小娘から"タダで"というのはどうも抵抗があった、そこで…
「ありがとうよ、だが、タダで御馳走になってのは四星としてのプライドが許さねぇ
お礼といっちゃ何だがこれを受け取ってくれ」
そういうとトーマは、自分に支給されたアイテムをすべて差し出した。
「…本当に貰っていいパンか?」
ミミーがそう尋ねるとトーマは
「あぁ、あんたは料理人のようだからな。フライパンなんてぴったりだろ。
それに…お前は俺がこんな靴をはいている所が想像できるか?」
ミミーはこの巨漢の男がこの可愛らしい靴を想像し……ようとして止めた。
ミミーがそう尋ねるとトーマは
「あぁ、あんたは料理人のようだからな。フライパンなんてぴったりだろ。
それに…お前は俺がこんな靴をはいている所が想像できるか?」
ミミーはこの巨漢の男がこの可愛らしい靴を想像し……ようとして止めた。
「素直に貰っておくパン。その代わりといっては何だパンが、これからパンが必要になったら
いつでも言ってくれだパン。沢山サービスしてあげるパン♪」
屈託の無い顔にトーマは
「あぁ、ありがとよ…」
と素直に礼を言った。…彼が心底嫌っているヒューマなのにだ。
この時、彼の心の底に彼女に対する特別な感情が芽生えたのには誰も気付く由は無かった…
いつでも言ってくれだパン。沢山サービスしてあげるパン♪」
屈託の無い顔にトーマは
「あぁ、ありがとよ…」
と素直に礼を言った。…彼が心底嫌っているヒューマなのにだ。
この時、彼の心の底に彼女に対する特別な感情が芽生えたのには誰も気付く由は無かった…
【ミミー 生存確認】
所持品:ウィングパック×2 イクストリーム
金のフライパン マジカルポーチ ペルシャブーツ(全てトーマから貰った)
現在位置:F4の森林地帯の河に最も近い辺り
状態:無傷。ハイテンション
第一行動方針:自分の作ったパンをみんなに食べてもらう
第ニ行動方針:パンを馬鹿にするものの排除
所持品:ウィングパック×2 イクストリーム
金のフライパン マジカルポーチ ペルシャブーツ(全てトーマから貰った)
現在位置:F4の森林地帯の河に最も近い辺り
状態:無傷。ハイテンション
第一行動方針:自分の作ったパンをみんなに食べてもらう
第ニ行動方針:パンを馬鹿にするものの排除
【四星トーマ 生存確認】
所持品:なし(全てミミーに譲った)
現在位置:F4の森林地帯の河に最も近い辺り
状態:無傷。
行動方針:パンを食う
所持品:なし(全てミミーに譲った)
現在位置:F4の森林地帯の河に最も近い辺り
状態:無傷。
行動方針:パンを食う