法術師の性
ミント・アドネードは洞窟に差し込む僅かな光で目を覚ました。
ここが何処だか解らないという様子で辺りを見回すと、
老人が倒れている事に気付いた。
ここが何処だか解らないという様子で辺りを見回すと、
老人が倒れている事に気付いた。
所持品のサンダーマントのおかげでダメージを軽減できたミントと違い、 元々怪我を負っていた上に、
ずぶ濡れの状態で雷電の直撃を受けたマウリッツが無事であろう筈がなかった。
ずぶ濡れの状態で雷電の直撃を受けたマウリッツが無事であろう筈がなかった。
しかし、流石はマウリッツというべきか、彼の命の鼓動は微かに存在していた。
もうすぐ止まるであろう事が明白な程弱々しいものであったが。
もうすぐ止まるであろう事が明白な程弱々しいものであったが。
ミントが彼に近付きそれに気付くと、自分を襲ってきた人物だということも、
自分も怪我を負っているということも忘れマウリッツの治療を始めた。
「キュア!」
自分も怪我を負っているということも忘れマウリッツの治療を始めた。
「キュア!」
普段なら一発で完全回復できる法術たが、この場所ではほぼ効果がないといっていい。
だが、回数を重ねるうちに少しづつだがマウリッツの顔は生命の色を取り戻していく。
ミントのTPが尽きたときには、マウリッツは穏やかな呼吸で眠っている様だった。
だが、回数を重ねるうちに少しづつだがマウリッツの顔は生命の色を取り戻していく。
ミントのTPが尽きたときには、マウリッツは穏やかな呼吸で眠っている様だった。
「よかった・・・。」
ミントは安堵の表情を浮かべ、
これまでの疲れが一気に襲ってきたかのようにペタンと座り込んだ。
これまでの疲れが一気に襲ってきたかのようにペタンと座り込んだ。
ここで初めてこれまでのことを振り返ってみた。
自分が此処に倒れていた理由を思い出し、その記憶を疑った。
「そんな・・・ジェイさんが・・・?」
思い返してみても、ジェイがこのゲームに乗るような人物だったとは想像できなかった。
僅かながら手にためらいがあった様にも思える。きっと、何か理由があるはずだと、
ホーリースタッフを抱いて思った。
僅かながら手にためらいがあった様にも思える。きっと、何か理由があるはずだと、
ホーリースタッフを抱いて思った。
そして、何も考えることができなくなる程の睡魔に襲われ、深い眠りに落ちた。
他人を信用する事のできる彼女の素晴しい素質は、このゲームにおいては不幸をもたらす時が来るだろう。
【ミント 生存確認】
所持品:ホーリースタッフ サンダーマント
現在位置:G3の洞窟出入り口付近
状態:TP0 極度の疲労 軽度の怪我 睡眠中
行動方針:不明
所持品:ホーリースタッフ サンダーマント
現在位置:G3の洞窟出入り口付近
状態:TP0 極度の疲労 軽度の怪我 睡眠中
行動方針:不明
【マウリッツ 生存確認】
所持品:不明
現在位置:G3の洞窟出入り口付近
行動方針:不明
状態:瀕死の状態から法術で回復 失神中
所持品:不明
現在位置:G3の洞窟出入り口付近
行動方針:不明
状態:瀕死の状態から法術で回復 失神中