紅蓮天翔
「うぉぉぉっっっっ!!!!!」
大地を揺るがすかのような雄叫びを上げるティトレイ。
彼の気迫を迎合するかのように、周囲の植物が爆発的に生長しつづける。
狼狽するクレスやコレットを眺め、サレは冷淡な笑みを溢した。
大地を揺るがすかのような雄叫びを上げるティトレイ。
彼の気迫を迎合するかのように、周囲の植物が爆発的に生長しつづける。
狼狽するクレスやコレットを眺め、サレは冷淡な笑みを溢した。
暴走するティトレイに対して最初に攻撃を仕掛けたのは、コレットだった。
いつも戦うときのように、双眸を閉じて精神を集中させる。
再生の神子の証である、虹色に光り輝く羽が具象化する。
「聖なる翼よ――」澄んだ声が響くとともに、手に持っていた短剣に虹の光がうつる。
コレットは目を見開き瞬時に狙いを定めると、虹を帯びた短剣をティトレイめがけて放った。
精確に、その短剣は彼の脳天への最短距離を疾る。
だが、男が唸り声をあげると、幾本のツタが猛烈な勢いで伸び、絡まり、太い幹に変じた。
その幹が盾となり、突き刺さった短剣は勢いを殺されて虹の輝きを失う。
「そんな!」コレットが驚きの表情を浮かべたその刹那。
ティトレイは再び絶叫した。コレットを外敵と認識したのか、彼の叫びにあわせるかのように、
幾十のツタが群を成してコレットを襲った。
彼女は迫りくるツタをかわそうと、いつものように翼に力をこめた。
だが、虹の翼は少女を空へと羽ばたかせなかった。
変なほうに体重がかかったのか、もつれて前のめりに倒れこむコレット。
それを、逃さなかった。隙だらけになった少女にツタは一気に殺到した。
少女のピンチを救ったのは、サレ。
倒れこんだコレットを見るが早いか、音もなくコレットのそばに踏み込み、剣を振るった。
一本残らず輪切りにされ、ボタボタと地に落ちるツタ。
「大丈夫かい…コレットちゃん」
優しそうな言葉をかけるが、彼の心中はあまり面白くなかった。
人を助けることが嫌いだった。だが、こんな早くに死んでしまうほうが面白くない。
そんな思惑など知らず、コレットは照れたような笑みを浮かべて感謝の言葉を発した。
それも、彼を苛立たせるだけであった。
いつも戦うときのように、双眸を閉じて精神を集中させる。
再生の神子の証である、虹色に光り輝く羽が具象化する。
「聖なる翼よ――」澄んだ声が響くとともに、手に持っていた短剣に虹の光がうつる。
コレットは目を見開き瞬時に狙いを定めると、虹を帯びた短剣をティトレイめがけて放った。
精確に、その短剣は彼の脳天への最短距離を疾る。
だが、男が唸り声をあげると、幾本のツタが猛烈な勢いで伸び、絡まり、太い幹に変じた。
その幹が盾となり、突き刺さった短剣は勢いを殺されて虹の輝きを失う。
「そんな!」コレットが驚きの表情を浮かべたその刹那。
ティトレイは再び絶叫した。コレットを外敵と認識したのか、彼の叫びにあわせるかのように、
幾十のツタが群を成してコレットを襲った。
彼女は迫りくるツタをかわそうと、いつものように翼に力をこめた。
だが、虹の翼は少女を空へと羽ばたかせなかった。
変なほうに体重がかかったのか、もつれて前のめりに倒れこむコレット。
それを、逃さなかった。隙だらけになった少女にツタは一気に殺到した。
少女のピンチを救ったのは、サレ。
倒れこんだコレットを見るが早いか、音もなくコレットのそばに踏み込み、剣を振るった。
一本残らず輪切りにされ、ボタボタと地に落ちるツタ。
「大丈夫かい…コレットちゃん」
優しそうな言葉をかけるが、彼の心中はあまり面白くなかった。
人を助けることが嫌いだった。だが、こんな早くに死んでしまうほうが面白くない。
そんな思惑など知らず、コレットは照れたような笑みを浮かべて感謝の言葉を発した。
それも、彼を苛立たせるだけであった。
このやりとりの間の、輪切りにされ地面に落ちたツタの怪しい挙動にふたりは気づけなかった。
ティトレイの樹のフォルスの力を得たツタは、恐ろしいまでの生命力で大地を穿ち、根を張ると、
再びコレットのほうにツタを伸ばした。数は、先ほどサレが輪切りにした数。
苛立ちを覚えていたサレも、立ち上がろうとしたコレットも、不意をつかれてしまい動けない。
そのとき、サレの背後から「伏せろ!」という声が聞こえた。
半分立ち上がりかけていたコレットを無理やり倒れこませるようにサレはかばい、地に伏す。
その頭上を、クレスが通過した。全身に炎と化したオーラを纏って。
鳳凰天駆と呼ばれる、アルベイン流剣術の高等体技。
不死鳥の炎のオーラを身に纏い、敵に突進するその体技の発動のために、今まで動けなかったのだ。
たとえティトレイのフォルスで強化されていても、植物は炎には勝てない。
迫っていたツタは残さず焦がされ、そのままクレスはティトレイに突撃を仕掛けた。
不死鳥となったクレスが、ティトレイを貫かんと迫る。
それを見たのか、ティトレイは自身のフォルスを右手に籠め、大地に打ちつけた。
瞬間的に、幾百とも思えるほどのツタが生え、それが何重にも重なり、堅牢な壁となった。
クレスの剣はその壁に突き刺さり、一気に貫いた。
しかし、壁によってひどく失速してしまい、天を飛翔していた鳳凰は地面に落ちた。
着地した大地を爆発させ、土煙を作ったのを最後に鳳凰のオーラは消えた。
土煙で外敵の姿を失ったが、ティトレイは暴走しながらも次の攻撃を行おうとしていた。
両手を後ろに回し、フォルスを練り上げるティトレイ。
しかし、それよりもクレスの行動は早かった。
即座に体勢を立て直したクレスは、ティトレイに接近した。
ティトレイの土俵である近距離よりも更に近い、超至近距離。
練り上げられた気功弾は、打ち出すための距離を完全に潰されて出せない。
そのまま、クレスは肩をティトレイの無防備となっていた胸部にあてた。
「……獅子、戦吼!!」
クレスの出した強烈な闘気が、ティトレイに叩きつけられた。
彼の身体が一気に吹き飛び、樹の幹に背中を強く打ち、そして倒れる。
ティトレイが意識を失ったことを示すように、木々のざわめきが収まっていった。
ティトレイの樹のフォルスの力を得たツタは、恐ろしいまでの生命力で大地を穿ち、根を張ると、
再びコレットのほうにツタを伸ばした。数は、先ほどサレが輪切りにした数。
苛立ちを覚えていたサレも、立ち上がろうとしたコレットも、不意をつかれてしまい動けない。
そのとき、サレの背後から「伏せろ!」という声が聞こえた。
半分立ち上がりかけていたコレットを無理やり倒れこませるようにサレはかばい、地に伏す。
その頭上を、クレスが通過した。全身に炎と化したオーラを纏って。
鳳凰天駆と呼ばれる、アルベイン流剣術の高等体技。
不死鳥の炎のオーラを身に纏い、敵に突進するその体技の発動のために、今まで動けなかったのだ。
たとえティトレイのフォルスで強化されていても、植物は炎には勝てない。
迫っていたツタは残さず焦がされ、そのままクレスはティトレイに突撃を仕掛けた。
不死鳥となったクレスが、ティトレイを貫かんと迫る。
それを見たのか、ティトレイは自身のフォルスを右手に籠め、大地に打ちつけた。
瞬間的に、幾百とも思えるほどのツタが生え、それが何重にも重なり、堅牢な壁となった。
クレスの剣はその壁に突き刺さり、一気に貫いた。
しかし、壁によってひどく失速してしまい、天を飛翔していた鳳凰は地面に落ちた。
着地した大地を爆発させ、土煙を作ったのを最後に鳳凰のオーラは消えた。
土煙で外敵の姿を失ったが、ティトレイは暴走しながらも次の攻撃を行おうとしていた。
両手を後ろに回し、フォルスを練り上げるティトレイ。
しかし、それよりもクレスの行動は早かった。
即座に体勢を立て直したクレスは、ティトレイに接近した。
ティトレイの土俵である近距離よりも更に近い、超至近距離。
練り上げられた気功弾は、打ち出すための距離を完全に潰されて出せない。
そのまま、クレスは肩をティトレイの無防備となっていた胸部にあてた。
「……獅子、戦吼!!」
クレスの出した強烈な闘気が、ティトレイに叩きつけられた。
彼の身体が一気に吹き飛び、樹の幹に背中を強く打ち、そして倒れる。
ティトレイが意識を失ったことを示すように、木々のざわめきが収まっていった。
【クレス】
所持品:ダマスクスソード ????
状態:無傷 精神消費(小)
行動方針:生き残るためなら戦いも辞さない
:コレット、サレと行動
現在位置:F4の森
【コレット】
所持品:忍刀血桜 ????
状態:無傷 精神消費(微)
行動方針:サレ、クレスと行動
:ロイド達と合流
現在位置:F4の森
【サレ】
所持品:ブロードソード ????
状態:無傷
行動方針:コレットとクレスを利用する
:コレット、クレスと行動
現在位置:F4の森
【ティトレイ】
所持品:不明
状態:気絶 精神消費(中)
行動方針:気絶中
現在位置:F4の森
所持品:ダマスクスソード ????
状態:無傷 精神消費(小)
行動方針:生き残るためなら戦いも辞さない
:コレット、サレと行動
現在位置:F4の森
【コレット】
所持品:忍刀血桜 ????
状態:無傷 精神消費(微)
行動方針:サレ、クレスと行動
:ロイド達と合流
現在位置:F4の森
【サレ】
所持品:ブロードソード ????
状態:無傷
行動方針:コレットとクレスを利用する
:コレット、クレスと行動
現在位置:F4の森
【ティトレイ】
所持品:不明
状態:気絶 精神消費(中)
行動方針:気絶中
現在位置:F4の森