銃声
ようやく痺れが収まった。
しいなは右手に握った銃を持ち上げ、両手に構えた。
ジーニアスの姿は無い。逃げられた?否、まだそう遠くへは行っていない筈だ。
そうだ、あたしはジーニアスを探さなければならない。
自分を殺そうとした、アイツを。必ず探す。探してアイツを・・・
どうする?
ゲームが始まって以来、あまりに過酷な出来事が続いたせいで暴走しかけていた心が、ふと立ち止まる。
あたしはアイツを殺す。ジーニアスを殺す。
仲間を殺す?
ジーニアスはあたしを殺そうとした。だから殺す。
刺されて動けなかった自分を助けてくれたのに?
あたしもアイツを助けた。それをアイツは・・・
最初に武器を向けたのは誰?
あたしは・・・・・・
アイツは何も悪くないのに。あたしが勝手に悩んで、暴走してしまった。
次第に自分の中の激情が収まっていった。
後に残ったのは、苦い後悔。手足に残る痺れ。
しいなは右手に握った銃を持ち上げ、両手に構えた。
ジーニアスの姿は無い。逃げられた?否、まだそう遠くへは行っていない筈だ。
そうだ、あたしはジーニアスを探さなければならない。
自分を殺そうとした、アイツを。必ず探す。探してアイツを・・・
どうする?
ゲームが始まって以来、あまりに過酷な出来事が続いたせいで暴走しかけていた心が、ふと立ち止まる。
あたしはアイツを殺す。ジーニアスを殺す。
仲間を殺す?
ジーニアスはあたしを殺そうとした。だから殺す。
刺されて動けなかった自分を助けてくれたのに?
あたしもアイツを助けた。それをアイツは・・・
最初に武器を向けたのは誰?
あたしは・・・・・・
アイツは何も悪くないのに。あたしが勝手に悩んで、暴走してしまった。
次第に自分の中の激情が収まっていった。
後に残ったのは、苦い後悔。手足に残る痺れ。
ジーニアスを探さなければ。
会って、謝ろう。怖い思いをさせてしまった。
きっとジーニアスもまた、自分と同じように疑心暗鬼に囚われているに違いなかった。
会って、謝ろう。怖い思いをさせてしまった。
きっとジーニアスもまた、自分と同じように疑心暗鬼に囚われているに違いなかった。
そうして彼女は歩き出そうとした。
しかしその足は止まってしまった。
彼女の耳に、聞き覚えのある声が響いた
。 まだあどけなさが残る少女の声。
しかしその足は止まってしまった。
彼女の耳に、聞き覚えのある声が響いた
。 まだあどけなさが残る少女の声。
「しいなー!」
コレット・ブルーネルの声だった。
しいなは振り返って見た。
やや離れた森の中から、二つの人影が現れた。
暗いのでよく見えづらいが、その内の一人の少女は間違い無くコレットだった。
その姿を見て、しいなは一瞬安堵に包まれかけた。
しかしそれはすぐに消え去った。
次にやってきたのは、再び黒い疑惑。
視線をずらして見た、コレットの隣に居る男。
マントを翻らせる彼は、剣を握っていた。
剣。
それを見た瞬間、しいなの心は真っ黒に塗りつぶされた。
剣。あたしを刺した剣。あたしを殺そうとした剣。
あの男があたしを殺そうとした。そうだ、そうに違いない。
あのマント。色は良く見えないけど、あたしを刺したやつはマントをしていた。
そしてコレットは自分を刺した男と行動を共にしていた。
共犯者。
あの男はあたしにとどめを刺しに来たに違いない。
コレットも、そうだ。絶対、そうだ。
殺される。ジーニアスの時とは違う。
あいつは、あいつらは何の言葉も無しにあたしを殺そうとしたじゃないか。
あたしを殺そうとした奴。そいつと行動を共にしていたコレット。
あたしを殺そうとした・・・コレット。
やらなければ。殺さなければ。
やられる前に、やれ。
やれ!
しいなは振り返って見た。
やや離れた森の中から、二つの人影が現れた。
暗いのでよく見えづらいが、その内の一人の少女は間違い無くコレットだった。
その姿を見て、しいなは一瞬安堵に包まれかけた。
しかしそれはすぐに消え去った。
次にやってきたのは、再び黒い疑惑。
視線をずらして見た、コレットの隣に居る男。
マントを翻らせる彼は、剣を握っていた。
剣。
それを見た瞬間、しいなの心は真っ黒に塗りつぶされた。
剣。あたしを刺した剣。あたしを殺そうとした剣。
あの男があたしを殺そうとした。そうだ、そうに違いない。
あのマント。色は良く見えないけど、あたしを刺したやつはマントをしていた。
そしてコレットは自分を刺した男と行動を共にしていた。
共犯者。
あの男はあたしにとどめを刺しに来たに違いない。
コレットも、そうだ。絶対、そうだ。
殺される。ジーニアスの時とは違う。
あいつは、あいつらは何の言葉も無しにあたしを殺そうとしたじゃないか。
あたしを殺そうとした奴。そいつと行動を共にしていたコレット。
あたしを殺そうとした・・・コレット。
やらなければ。殺さなければ。
やられる前に、やれ。
やれ!
しいなの目に鋭い光が宿った。
再び宿った、暗殺者の眼光。
素早く銃口を二人に向けた。
駆け寄ろうとするコレットが、ピタリと立ち止まった。
そしてしいなは、ためらう事無く引き金を引いた。
乾いた破裂音が周囲に響いた。
特に二人のどちらを狙ったというつもりは無かった。
ただ二人の居る方向へ向けて発砲した。
銃弾はコレットに命中した。
少女は弾かれたように後方に跳び、半回転してうつ伏せに倒れこんだ。
しいなは一瞬、時が止まった様な感覚に襲われた。
だが、彼女の心にあったのは、仲間を撃ってしまったという罪悪感では無く、
やらなければやられるという強い衝動だった。
あの男。あの男こそ殺さなければならない。
続けてしいなは銃口を男に向けた。
再び宿った、暗殺者の眼光。
素早く銃口を二人に向けた。
駆け寄ろうとするコレットが、ピタリと立ち止まった。
そしてしいなは、ためらう事無く引き金を引いた。
乾いた破裂音が周囲に響いた。
特に二人のどちらを狙ったというつもりは無かった。
ただ二人の居る方向へ向けて発砲した。
銃弾はコレットに命中した。
少女は弾かれたように後方に跳び、半回転してうつ伏せに倒れこんだ。
しいなは一瞬、時が止まった様な感覚に襲われた。
だが、彼女の心にあったのは、仲間を撃ってしまったという罪悪感では無く、
やらなければやられるという強い衝動だった。
あの男。あの男こそ殺さなければならない。
続けてしいなは銃口を男に向けた。
クレスは突然の出来事に全く反応できなかった。
探し当てた負傷者がコレットの仲間だと分かり、安心した。
しかしどういうわけか、その女はコレットを撃った。
クレスの目の前で、背中を向けて倒れている少女。
長く美しい金髪が少女の背中を覆い隠していた。
「コレッ──」
言葉を発しかけて、瞬間的に危険を感じた。
再度響いた乾いた破裂音。
彼は咄嗟に飛び退き、首を回して女の方を見た。
女の目に宿る、冷たい光。全く動じる事無くその場に立ち、銃口をこちらへ向けている。
その銃口が再び火を噴き、クレスに襲い掛かった。
視線をずらす事無く、横跳びに避ける。
「待て、僕達は──」
四度目の銃声。クレスの左腕が別の生き物の様に跳ねた。
激痛に顔をしかめる。片目を開けて見れば、
左手の平の、ど真ん中が銃弾によって貫通されていた。血が噴き出ている。
もう一度女を見る。やはり動じることなく佇んでいる。
このままでは殺される。
死ぬのか?
いや。
探し当てた負傷者がコレットの仲間だと分かり、安心した。
しかしどういうわけか、その女はコレットを撃った。
クレスの目の前で、背中を向けて倒れている少女。
長く美しい金髪が少女の背中を覆い隠していた。
「コレッ──」
言葉を発しかけて、瞬間的に危険を感じた。
再度響いた乾いた破裂音。
彼は咄嗟に飛び退き、首を回して女の方を見た。
女の目に宿る、冷たい光。全く動じる事無くその場に立ち、銃口をこちらへ向けている。
その銃口が再び火を噴き、クレスに襲い掛かった。
視線をずらす事無く、横跳びに避ける。
「待て、僕達は──」
四度目の銃声。クレスの左腕が別の生き物の様に跳ねた。
激痛に顔をしかめる。片目を開けて見れば、
左手の平の、ど真ん中が銃弾によって貫通されていた。血が噴き出ている。
もう一度女を見る。やはり動じることなく佇んでいる。
このままでは殺される。
死ぬのか?
いや。
生き残るためなら戦いも辞さない。
クレスは走り出した。女も狙いを定め直して引き金を引く。
だがそれは命中しなかった。適度にサイドステップを繰り返して接近するクレスに、銃弾は届かなかった。
そしてあっという間に至近距離まで接近した。女の胸に刺し傷があるのが見えた。
「もうやめろ!!」
剣を右へ薙ぎ払った。女の両手が跳ね上がり、右手に握られた銃口は天を向いた。
そのまま彼は剣を地に這わせながら振り上げた。
衝撃波を伴う斬撃により、女の体がくの字に折れた。
そして回転しながら、剣を一直線に突き出した。
剣の先端は正確に女の腹部を穿ち、奥へと吹き飛ばした。
仰向けに倒れる女を見て、クレスは複雑な気持ちだった。
少なくとも今倒した女が正気だったとは思えない。
どうしてこんなことになってしまったのか、何が彼女を変えてしまったのか。
それは彼がどんなに考えてもわからないことの様に思えた。
その答えは案外彼の近くにあったかもしれないが。
だがそれは命中しなかった。適度にサイドステップを繰り返して接近するクレスに、銃弾は届かなかった。
そしてあっという間に至近距離まで接近した。女の胸に刺し傷があるのが見えた。
「もうやめろ!!」
剣を右へ薙ぎ払った。女の両手が跳ね上がり、右手に握られた銃口は天を向いた。
そのまま彼は剣を地に這わせながら振り上げた。
衝撃波を伴う斬撃により、女の体がくの字に折れた。
そして回転しながら、剣を一直線に突き出した。
剣の先端は正確に女の腹部を穿ち、奥へと吹き飛ばした。
仰向けに倒れる女を見て、クレスは複雑な気持ちだった。
少なくとも今倒した女が正気だったとは思えない。
どうしてこんなことになってしまったのか、何が彼女を変えてしまったのか。
それは彼がどんなに考えてもわからないことの様に思えた。
その答えは案外彼の近くにあったかもしれないが。
クレスは歩いてコレットに近付いた。
たった今無理をして剣を握ったため、撃ち貫かれた左手が異様に痛んだ。
少女はまだ同じ体勢で倒れていた。
クレスは少女を抱きかかえ、顔が見えるようにした。
少女の右肩が紅く染まり、熱を持っていた。v そしてその瞳は閉じていた。天使が安らかに眠っている様に見えた。
「コレット?コレット!」
必死に呼びかけた。
しかし少女の様子に変化は無い。
「くっ・・・!」
少女の頭を抱えたまま、クレスは歯噛みした。そして頭を振った。
たった今無理をして剣を握ったため、撃ち貫かれた左手が異様に痛んだ。
少女はまだ同じ体勢で倒れていた。
クレスは少女を抱きかかえ、顔が見えるようにした。
少女の右肩が紅く染まり、熱を持っていた。v そしてその瞳は閉じていた。天使が安らかに眠っている様に見えた。
「コレット?コレット!」
必死に呼びかけた。
しかし少女の様子に変化は無い。
「くっ・・・!」
少女の頭を抱えたまま、クレスは歯噛みした。そして頭を振った。
・・・その時、不吉な映像が彼の目に映った。
改めて、その方向を見やる。
先程倒した女が立ち上がり、こちらへ銃を向けていた。
距離はおよそ十数メートル。
こちらは少女を抱きかかえていて動けない。
クレスは目を見開き、ただその成り行きを見届けるしかなかった。
そして女の銃が火を噴けば、確実に彼らに死をもたらすだろう。
だが、その時・・・
先程倒した女が立ち上がり、こちらへ銃を向けていた。
距離はおよそ十数メートル。
こちらは少女を抱きかかえていて動けない。
クレスは目を見開き、ただその成り行きを見届けるしかなかった。
そして女の銃が火を噴けば、確実に彼らに死をもたらすだろう。
だが、その時・・・
「ん・・・」
クレスの腕の中で、コレットが呻いた。
眼前の光景に目を奪われていたクレスは、はっとして眼下の少女に視線を落とした。
「コレット?コレット!!」
「クレス、さん・・・」
虚ろな瞳で、クレスを見つめる少女。
クレスは一気に安堵した。
クレスの腕の中で、コレットが呻いた。
眼前の光景に目を奪われていたクレスは、はっとして眼下の少女に視線を落とした。
「コレット?コレット!!」
「クレス、さん・・・」
虚ろな瞳で、クレスを見つめる少女。
クレスは一気に安堵した。
ああ。よかった。
少し元気が無いように見えた。
少女の吐息は荒く、頬も紅潮していた。
肩に受けた傷が熱を持って悪化している様だった。
しかしそれでも少女は生きている。
微かに潤んだ瞳からは、確かな生命の光があった。
しいなは止まった。
コレットを殺したと彼女は思い込んでいた。
だが少女は生きている。
死んでいないのであれば、撃たなければ。
今度こそ、殺さなければ。
しかし、そこで再び彼女の中に疑問が起こった。
本当にコレットはあたしを殺そうとした?
そんなことは無い。襲ってきたのは男。剣を持った男。
でもそういえばあたしを刺したあの男と、今戦った男は声が違った気がした。
ということは?違う。コレット達三人は一緒に行動していた。
でも少なくともここにいるあの二人ははっきりとあたしを殺そうとはしなかった。
あたしが先に銃を撃った。
コレットは死んだ?
あたしが殺した?
だから攻撃してきた?
何が何だか分からなくなった。
でも、自分がコレットを撃ってしまったという事実は消えなかった。
少女の吐息は荒く、頬も紅潮していた。
肩に受けた傷が熱を持って悪化している様だった。
しかしそれでも少女は生きている。
微かに潤んだ瞳からは、確かな生命の光があった。
しいなは止まった。
コレットを殺したと彼女は思い込んでいた。
だが少女は生きている。
死んでいないのであれば、撃たなければ。
今度こそ、殺さなければ。
しかし、そこで再び彼女の中に疑問が起こった。
本当にコレットはあたしを殺そうとした?
そんなことは無い。襲ってきたのは男。剣を持った男。
でもそういえばあたしを刺したあの男と、今戦った男は声が違った気がした。
ということは?違う。コレット達三人は一緒に行動していた。
でも少なくともここにいるあの二人ははっきりとあたしを殺そうとはしなかった。
あたしが先に銃を撃った。
コレットは死んだ?
あたしが殺した?
だから攻撃してきた?
何が何だか分からなくなった。
でも、自分がコレットを撃ってしまったという事実は消えなかった。
「あた、し・・・コレットを・・・撃って・・・殺し・・・」
そこまで言って、銃を取り落とした。
自分がしてしまったことの重大さに、ようやく気付き始めた。
そして両手を震わせ、顔の前に持っていき、それを見つめた。
いつの間にか、しいなの目に涙が浮かんでいた。両手がぼやけて見えた。
しばらく女の様子を見ていたクレスはやがて少女を見たが、立つことすらままならなそうだった。
「この子は無事だ。あまり元気が無さそうだが、生きているよ」
彼はそう言った。
しいなはただ呆然としてこの状況を見聞きした。
そこまで言って、銃を取り落とした。
自分がしてしまったことの重大さに、ようやく気付き始めた。
そして両手を震わせ、顔の前に持っていき、それを見つめた。
いつの間にか、しいなの目に涙が浮かんでいた。両手がぼやけて見えた。
しばらく女の様子を見ていたクレスはやがて少女を見たが、立つことすらままならなそうだった。
「この子は無事だ。あまり元気が無さそうだが、生きているよ」
彼はそう言った。
しいなはただ呆然としてこの状況を見聞きした。
死んでない?コレット、コレットが・・・
あたしは殺してないんだ。
何かが彼女の心の奥深くへ沈んでいった。
あたしは殺してないんだ。
何かが彼女の心の奥深くへ沈んでいった。
「コレット・・・ごめん・・・コレット・・・」
しいなは泣き崩れてその場に倒れこんだ。
自身の身に起こった数々の出来事のせいで、正常な判断力を失くしてしまい、
そのせいでたくさんの人を傷つけてしまった。
しいなは泣き崩れてその場に倒れこんだ。
自身の身に起こった数々の出来事のせいで、正常な判断力を失くしてしまい、
そのせいでたくさんの人を傷つけてしまった。
あたしはなんて弱い人間だろう。
でも、でももう大丈夫。ジーニアスも居るし、コレットも居る。きっとどこかにロイドやゼロスも居る。
例え男二人のどちらかがあたしを殺そうとしても、ジーニアスとコレットが自分を裏切るはずは無い。
そうだ。あたし達はたくさんの旅をして、たくさんの信頼を築いてきたじゃないか。
そんな仲間を疑うなんて、自分がやったことは謝っても許されることではない。
でもみんな居る。みんな生きている。
本当に、よか──
轟音が響いた。
凄まじい閃光が起こり、クレスの目を射抜いた。
彼は思わず右手をかざし顔をしかめた。
続いて強烈な突風。砂煙が起こり、周囲の視界を曇らせた。
何だ?何が起こった?彼はそう自問しながら、先程の少年と女が居たあたりに目を凝らした。
不意にこちらへ飛んで来るものがあった。
ゆっくりと弧を描いて彼の右方向に落ちたそれは、千切れた腕だった。
真っ赤な血に染まった肌、、焼け焦げた布。女の右腕だった。
そして砂塵が消えかかった。
女が居た場所は、血と肉片、そして変わり果てた屍が残る凄惨な場になっていた。
クレスはその光景に言葉を失い、猛烈な嗚咽感に襲われた。
「クレスさん、今の、何・・・?」
コレットが身を起こそうとした。
「見たら駄目だ!!」
咄嗟に少女の頭を抱え、自分の胸に押し付けた。
おぞましい光景だった。
どうしてこんな、こんなことが…
例え男二人のどちらかがあたしを殺そうとしても、ジーニアスとコレットが自分を裏切るはずは無い。
そうだ。あたし達はたくさんの旅をして、たくさんの信頼を築いてきたじゃないか。
そんな仲間を疑うなんて、自分がやったことは謝っても許されることではない。
でもみんな居る。みんな生きている。
本当に、よか──
轟音が響いた。
凄まじい閃光が起こり、クレスの目を射抜いた。
彼は思わず右手をかざし顔をしかめた。
続いて強烈な突風。砂煙が起こり、周囲の視界を曇らせた。
何だ?何が起こった?彼はそう自問しながら、先程の少年と女が居たあたりに目を凝らした。
不意にこちらへ飛んで来るものがあった。
ゆっくりと弧を描いて彼の右方向に落ちたそれは、千切れた腕だった。
真っ赤な血に染まった肌、、焼け焦げた布。女の右腕だった。
そして砂塵が消えかかった。
女が居た場所は、血と肉片、そして変わり果てた屍が残る凄惨な場になっていた。
クレスはその光景に言葉を失い、猛烈な嗚咽感に襲われた。
「クレスさん、今の、何・・・?」
コレットが身を起こそうとした。
「見たら駄目だ!!」
咄嗟に少女の頭を抱え、自分の胸に押し付けた。
おぞましい光景だった。
どうしてこんな、こんなことが…
クレスは少女を抱き締めた体勢のまま、周囲を見回した。
そして北の方向に見た。
突然沸いて出たようにそこに立っている、二人の大男。
赤いドレッドヘアの男と、青いウェーブヘアの男。
青髪の男が握っている、大型の銃剣。
先程の女が使っていたものとは比べ物にならないくらいの獲物だった。
今しがた仕事を終えたばかりのそれは、銃口から黒い煙を上げていた。
そして北の方向に見た。
突然沸いて出たようにそこに立っている、二人の大男。
赤いドレッドヘアの男と、青いウェーブヘアの男。
青髪の男が握っている、大型の銃剣。
先程の女が使っていたものとは比べ物にならないくらいの獲物だった。
今しがた仕事を終えたばかりのそれは、銃口から黒い煙を上げていた。
【クレス 生存確認】
所持品:ダマスクスソード ????
状態:左手に銃創、出血中 TP消費(小)
第一行動方針:生き残るためなら戦いも辞さない
第二行動方針:コレットを守る
第三行動方針:コレットを連れてサレの元へ逃げる
第四行動方針:コレット、サレと行動
現在位置:F4の平原
所持品:ダマスクスソード ????
状態:左手に銃創、出血中 TP消費(小)
第一行動方針:生き残るためなら戦いも辞さない
第二行動方針:コレットを守る
第三行動方針:コレットを連れてサレの元へ逃げる
第四行動方針:コレット、サレと行動
現在位置:F4の平原
【コレット 生存確認】
所持品:忍刀血桜 ????
状態:右肩に銃創、出血中、発熱 TP消費(微)
第一行動方針:クレスと行動
第二行動方針:サレ、クレスと行動
第三行動方針:ロイド達と合流
現在位置:F4の平原
所持品:忍刀血桜 ????
状態:右肩に銃創、出血中、発熱 TP消費(微)
第一行動方針:クレスと行動
第二行動方針:サレ、クレスと行動
第三行動方針:ロイド達と合流
現在位置:F4の平原
【バルバトス 生存確認】
状態:TP微消費
所持品:銃剣付き歩兵用対戦車榴弾砲(弾丸残り3発。一射ごとに要再装填) クローナシンボル
第一行動方針:マグニスと同盟を組み、残る参加者を全員抹殺する。特に「英雄」の抹殺を最優先
現在位置:F4の平原
状態:TP微消費
所持品:銃剣付き歩兵用対戦車榴弾砲(弾丸残り3発。一射ごとに要再装填) クローナシンボル
第一行動方針:マグニスと同盟を組み、残る参加者を全員抹殺する。特に「英雄」の抹殺を最優先
現在位置:F4の平原
【マグニス 生存確認】
状態:ほぼ無傷
所持品:オーガアクス ピヨチェック
第一行動方針:バルバトスと同盟を組み、残る参加者を全員抹殺する
現在位置:F4の平原
状態:ほぼ無傷
所持品:オーガアクス ピヨチェック
第一行動方針:バルバトスと同盟を組み、残る参加者を全員抹殺する
現在位置:F4の平原
【藤林 しいな 死亡】
【残り41人】
【残り41人】