BUMP OF CRAB
~~
「わ、やばっ、こっち来たよ!」
「ちっ、あんたの相手はアタシだよ!散力翔符!!」
「あ、ありがとう、しいな!助かった…。よし、今だ…スパイラルフレア!」
ゴオオオォォォッ!
「ふう…片付いたね。しかし相変わらずすごい威力だねぇ、あんたの魔法は…。」
「へへっ。そう?だけど僕なんて前衛が居ないと何も出来ないよ。」
「そんなことないって…。それより、このサンドイッチ、あんたが作ったんだろ?何を挟んだらこんなに美味しくなるのさ」
「ふっふ~ん、隠し味はホワイトソディだよ。
でもしいなだって料理上手じゃない。姉さんのなんてとても食べられたもんじゃないって。」
「……ジーニアス、何か言ったかしら?」
「わわっ!嘘!ごめんなさい!引っぱたかないで!」
~~
「わ、やばっ、こっち来たよ!」
「ちっ、あんたの相手はアタシだよ!散力翔符!!」
「あ、ありがとう、しいな!助かった…。よし、今だ…スパイラルフレア!」
ゴオオオォォォッ!
「ふう…片付いたね。しかし相変わらずすごい威力だねぇ、あんたの魔法は…。」
「へへっ。そう?だけど僕なんて前衛が居ないと何も出来ないよ。」
「そんなことないって…。それより、このサンドイッチ、あんたが作ったんだろ?何を挟んだらこんなに美味しくなるのさ」
「ふっふ~ん、隠し味はホワイトソディだよ。
でもしいなだって料理上手じゃない。姉さんのなんてとても食べられたもんじゃないって。」
「……ジーニアス、何か言ったかしら?」
「わわっ!嘘!ごめんなさい!引っぱたかないで!」
~~
「はぁっ…はっ…はぁっ…」
彼は走りながら昔のことを思い出していた。
辛い戦いだったけど、心から信頼できる仲間達が居た。
あの頃は不安を信頼がかき消してくれた。
だが…。
さっきまでは二人。今は一人。
彼は走りながら昔のことを思い出していた。
辛い戦いだったけど、心から信頼できる仲間達が居た。
あの頃は不安を信頼がかき消してくれた。
だが…。
さっきまでは二人。今は一人。
…あのときのしいなは明らかにおかしかった。
でもすぐに撃たなかった。銃を向けていても撃つのを躊躇したのだろう。
こちらが先制出来た事実がそれを物語っている。
まだ、まだわからなかったのかもしれない。説得すれば大丈夫だったのかもしれない。
だけど、もうだめだろう。
「ううっ…僕…。僕はしいなに…。」
攻撃してしまった。
今更謝ったって和解できるはずも無い。何しろ攻撃魔法を相手に直撃させたのだ。
そんな自分が嫌になる。己の身の可愛さのために、かつての仲間に容赦なく攻撃をした臆病な自分が。
あの頃の信頼はなんだったのだろう。
しかし、それは自分が悪い。先に仕掛けてしまったのは自分だから。
(ロイドたちに会えたら…なんて説明すればいいんだろう…。)
モタモタしていたら後ろからしいなが来るかもしれない。
そうなった時はもう勝ち目は無いだろう、銃で撃たれて平気な人はそう居ない。
それ以前に、肉弾戦だとしても12歳の魔術師には到底、勝機は無い。
でもすぐに撃たなかった。銃を向けていても撃つのを躊躇したのだろう。
こちらが先制出来た事実がそれを物語っている。
まだ、まだわからなかったのかもしれない。説得すれば大丈夫だったのかもしれない。
だけど、もうだめだろう。
「ううっ…僕…。僕はしいなに…。」
攻撃してしまった。
今更謝ったって和解できるはずも無い。何しろ攻撃魔法を相手に直撃させたのだ。
そんな自分が嫌になる。己の身の可愛さのために、かつての仲間に容赦なく攻撃をした臆病な自分が。
あの頃の信頼はなんだったのだろう。
しかし、それは自分が悪い。先に仕掛けてしまったのは自分だから。
(ロイドたちに会えたら…なんて説明すればいいんだろう…。)
モタモタしていたら後ろからしいなが来るかもしれない。
そうなった時はもう勝ち目は無いだろう、銃で撃たれて平気な人はそう居ない。
それ以前に、肉弾戦だとしても12歳の魔術師には到底、勝機は無い。
「はぁ…はぁ…ふぅ…。」
とりあえず今は疲れた、随分な距離を走ったからだ。
続きを考えて鬱に浸るのは後でも出来る。だけどその前に安全の確保を優先しなければ。
もともと運動は得意では無い。体力だって至って普通の12歳児と変わらないし、おまけに臆病と来ている。
違う点といえば、魔法で攻撃ができることくらいだ。
しかし、それで事足りていた。自分は後ろから魔法を撃てば良いだけだったからだ。
今までの戦いではロイドやクラトス、しいな達が前で盾になってくれていた。
そう、しいなも。
とりあえず今は疲れた、随分な距離を走ったからだ。
続きを考えて鬱に浸るのは後でも出来る。だけどその前に安全の確保を優先しなければ。
もともと運動は得意では無い。体力だって至って普通の12歳児と変わらないし、おまけに臆病と来ている。
違う点といえば、魔法で攻撃ができることくらいだ。
しかし、それで事足りていた。自分は後ろから魔法を撃てば良いだけだったからだ。
今までの戦いではロイドやクラトス、しいな達が前で盾になってくれていた。
そう、しいなも。
「あ…。」
ジーニアスが見つけたのは、小さな岩山にぽっかりと開いた、ジースリ洞窟。
(とりあえずここに…入ってみようかな…。)
当然、中は暗い。
「そういえば確か…。
」 ジーニアスは至急品に着火器具と携帯ランタンが入っていたことを思い出した。
火をつけ、中に入ってみることにした。その地下に広がる、狭い坑道の様な通路の中へ。
ジーニアスが見つけたのは、小さな岩山にぽっかりと開いた、ジースリ洞窟。
(とりあえずここに…入ってみようかな…。)
当然、中は暗い。
「そういえば確か…。
」 ジーニアスは至急品に着火器具と携帯ランタンが入っていたことを思い出した。
火をつけ、中に入ってみることにした。その地下に広がる、狭い坑道の様な通路の中へ。
一方その頃、『ジースリ洞窟の反対側の入り口』にいたカイルはと言うと、
「いてっ!いててて、このっ!」
食料調達中、小さな蟹に指を挟まれていた。
「いてっ!いててて、このっ!」
食料調達中、小さな蟹に指を挟まれていた。
【ジーニアス 生存確認】
状態:背中がまだ少し痛む、疲労
所持品:ビジャスコア アビシオンのフィギュア
第一行動方針:しいなにみつからないようにする
第二行動方針:ジースリ洞窟を進む(迷わないように)
:万が一のため、何か術を『スペルチャージ』しておく
現在位置:G3 ジースリ洞窟を移動中
状態:背中がまだ少し痛む、疲労
所持品:ビジャスコア アビシオンのフィギュア
第一行動方針:しいなにみつからないようにする
第二行動方針:ジースリ洞窟を進む(迷わないように)
:万が一のため、何か術を『スペルチャージ』しておく
現在位置:G3 ジースリ洞窟を移動中
【カイル 生存確認】
状態:全身に打撲、擦り傷
所持品:鍋の蓋 フォースリング ラビットシンボル
第一行動方針:父との再会
第二行動方針:リアラとの再会
第三行動方針:ロニ、ジューダス、ハロルドとの合流
現在位置:G2 ジースリ洞窟の地下水路を移動中
状態:全身に打撲、擦り傷
所持品:鍋の蓋 フォースリング ラビットシンボル
第一行動方針:父との再会
第二行動方針:リアラとの再会
第三行動方針:ロニ、ジューダス、ハロルドとの合流
現在位置:G2 ジースリ洞窟の地下水路を移動中