ウィスタリア帝国

大陸中央部に広大な版図を広げる郡国統治制帝政国家。

その領土は大きく分けて
1.帝国直轄領
2.帝国諸侯に下賜された封領
3.独立騎士団領
4.郡国領
5.その他特別行政都市、特別自治区

に分類される。直轄領以外は帝国法大綱に準拠する限り、各領主には一定の地方自治法の制定権が与えられている。

帝国を特徴付けているのは郡国と呼ばれる統治単位である。

これらの多くは帝国に恭順し、その統治下に組み入れられた旧国家の宗主を郡国王と称する帝国諸侯に列し、引き続きその旧領統治を許された封地のことである。
郡国における地方自治法は郡国法と呼ばれるが、これは旧国家における法体制から帝国法に違憲する条項を削除したものといってよい。

これは帝国がそもそも侵略国家としてではなく、戦乱止まぬ大陸中央部に安寧を求めた帝国の前身である一国家を近隣諸国が宗主として仰いだことにその興りを持つ為である。
初代高祖皇帝は、大陸中央部における小国家の興亡を数多潜りぬけたその半生において、征服された国家が父祖より受け継いできた文化、風習ごと塗り替えられることを憂い、争いを失くすことと、土地ごとの文化が失われぬことの双方を求め、次代皇帝たちへとその意思を託したその結果である。

これにより郡国は帝国の一部でありながら、平時にあっては全く別の国として機能しており、それぞれに独自の軍制、司法機関や省庁等を有する。

郡国という存在は、高祖皇帝の志に賛同する国家の他、近隣国の侵略に晒される弱小国家の恭順をも促進し、結果的に帝国の版図を大幅に広げた要素の一つとなったが、反面複数の統治体制とともに幾つもの郡国王家の思惑を内包することとなり、帝国が一枚岩となれない最大の弱みともなっている。

帝国直轄領には皇帝の名代として執政官が置かれる。

行政等について

その他
最終更新:2012年10月19日 02:44