ギルダリア商工連邦

大陸南東部に位置する都市国家の集合による連邦国家。
元は沿岸部に散在する都市国家間の商工業互助組合であったが、北部に東部列強連盟、西北部にウィスタリア帝国の大国と境を接することから次第に都市間が結び付きを強め、連邦国家となったもの。


都市ごとの市長選出方法は必ずしも一定ではないが、概ね一定席数の議決権を持った議員によってもたれる委員会での投票により、8年任期で選出される。
各市長はさらに中央において連邦元老会を形成し、国家元首である『グランマスター』を選出し、国事の協議を行う。



建国当初は沿岸部の都市国家が主要な加盟都市であったため、貿易利潤によって潤ったが、国土北部の竜腰山脈に豊富な魔晶鉱脈が発見されて以降、新たな外貨獲得資源と睨み、その開発に力を注いだことにより大陸で流通する魔晶の実に六割を産出するまでとなった。


また連邦国家として形を成して以降は、各都市はそれぞれ特色の異なる分野の育成に力を注ぐことで国力の底上げを図る国策が取られた為、各都市は『学術都市』『工芸都市』『雅芸都市』『水運都市』『林緑都市』『農産都市』『神学都市』等々の冠名を有する。


国都は『央要都市グランダリア』


帝国、東部列強、極東王朝と大国に囲まれているが、その経済力を背景に軍事的には中立の立場を維持しつついずれとも友好国として付き合っている。
特に帝国とは設立初期より友誼が深く、同盟国ではないものの両国国境上に魔道技術の研鑚を目的とした共同出資の商工業特区『工房都市』を設け、幾つもの魔道企業や工房を招聘し潤沢な研究資金を注ぎ込んでいる。


※新たに開発された魔道技術の一般市場への流布には大陸魔道協会の認定を必要とするが、開発企業の研究所の属する国家には世間への流布も含めた50年間の排他的実施特権もしくは開発権益税を課する権利が与えられることから、優秀な魔道技術系企業を有することは大きく国益に影響する。
なお工房都市は二国共同出資による特区である為、工房都市発の魔道技術権利は通常の50年に対して二国ともに30年である。
最終更新:2020年09月18日 07:51