電子歌姫は闇の夢を見るか? ID:241QvE0e
「……さて、どうしますか」
スコープを覗きながら、初音ミクは考える。
彼女が今いるのはとあるビルの屋上。
そして彼女が構えるスナイパーライフルの先には、一人の男がいた。
マイクを使い、参加者を呼び寄せようとしたクライシス皇帝である。
その皇帝は……
彼女が今いるのはとあるビルの屋上。
そして彼女が構えるスナイパーライフルの先には、一人の男がいた。
マイクを使い、参加者を呼び寄せようとしたクライシス皇帝である。
その皇帝は……
「おのれ仮面ライダー!貴様らのせいで誰も来ないどころか、紅茶も切れた!もう夕方だぞ!」
剣を振り回し、相当にご立腹の様子だ。
かなり前から振り回していたのか、辺り一帯は完全に破壊し尽くされている。
かなり前から振り回していたのか、辺り一帯は完全に破壊し尽くされている。
「あれじゃあ、近寄りたい人も近寄れませんよねぇ……」
そんな皇帝の様子に苦笑いを浮かべながらも、ミクは冷や汗をかいていた。
それは、皇帝への接し方に悩んでいたからだ。
それは、皇帝への接し方に悩んでいたからだ。
剣の切れ味がいいのかもしれないが、それでなくても使い手の腕も相当なのだろう。
コンクリートがバターのように切り刻まれている点からして、普通ではない。
コンクリートがバターのように切り刻まれている点からして、普通ではない。
(狙撃しても絶対に弾を切り捨てられますね。ハク姉さんができた芸当なんですから)
ミクは以前、目の敵にしている弱音ハクの仕事に成り行きで同行したことがあった。
なんでもやりますからと媚でも売ったのだろう。その仕事内容は普通ではなかった。
刀と拳銃強いのどっち?のアシスタントにされたり、剣術師範の絶技の実験台にされたり。
結果は、ハクが一発で銃の弾を切り捨てて本番で斬る予定の剣術師範のプライドを粉砕。
その後の模擬戦、大人気なく本気を出した剣術師範につい反撃してしまい、肋骨も粉砕。
即刻放送禁止となったため、ミクは当時大笑いしていたのだが……
なんでもやりますからと媚でも売ったのだろう。その仕事内容は普通ではなかった。
刀と拳銃強いのどっち?のアシスタントにされたり、剣術師範の絶技の実験台にされたり。
結果は、ハクが一発で銃の弾を切り捨てて本番で斬る予定の剣術師範のプライドを粉砕。
その後の模擬戦、大人気なく本気を出した剣術師範につい反撃してしまい、肋骨も粉砕。
即刻放送禁止となったため、ミクは当時大笑いしていたのだが……
(使い手によっては、銃よりも剣の方が強くなるのはこの目で見てます。
ましてや私のこれは狙撃用、接近されたらお手上げですね。
竹刀で骨をやられるんですから、あんな剣で斬られたら最悪一撃で真っ二つか……)
ましてや私のこれは狙撃用、接近されたらお手上げですね。
竹刀で骨をやられるんですから、あんな剣で斬られたら最悪一撃で真っ二つか……)
再びミクの顔に冷や汗が流れる。
呼び掛けを行ったのはアホな参加者かと思ったが、そうではなかった。
どんな連中が集まろうと、全員ねじ伏せる自信があるからこその行動だ。
自分の手持ち武器は暗殺系、一度失敗れば次は自分が殺される。
初音ミクには、あの男を確実に一発で仕留められる自信は、なかった。
呼び掛けを行ったのはアホな参加者かと思ったが、そうではなかった。
どんな連中が集まろうと、全員ねじ伏せる自信があるからこその行動だ。
自分の手持ち武器は暗殺系、一度失敗れば次は自分が殺される。
初音ミクには、あの男を確実に一発で仕留められる自信は、なかった。
では、おとなしく近寄り、普通に仲間に入ればいいのではないか?
だがそう事は単純ではなかった。
あの男がさっきからしつこいくらい連呼している単語、仮面ライダー。
ミクは、その言葉を知っている。
だがそう事は単純ではなかった。
あの男がさっきからしつこいくらい連呼している単語、仮面ライダー。
ミクは、その言葉を知っている。
(姿形が違えど、報告例が多く全員に共通しているのは、怪人を倒してた、助けられた……
要するに、仮面ライダーは正義のヒーローってのが世間での定番ですよね。
それを、あそこまで敵意剥き出しに……まさかとは思いますが、悪の組織の親玉ですか?)
要するに、仮面ライダーは正義のヒーローってのが世間での定番ですよね。
それを、あそこまで敵意剥き出しに……まさかとは思いますが、悪の組織の親玉ですか?)
ミクはその仕事の都合上、ネットの世界に詳しい。
さらに彼女自身の性格もあり、世間の流行や噂などには人一倍敏感だった。
仕事の合間を縫っては様々なスレッドが並ぶ巨大掲示板に張りついたり。
またある時は笑顔が目印の大手動画視聴サイトに張りついたり。
そんなこんなで、ミクの雑学や無駄知識はまさに無駄に増えていた。
仮面ライダーを手助けしようと、敵がいるという病院に乗り込んだ部隊が
返り討ちどころか魅了され、今も夜な夜なその病院からは嬌声が聞こえるとか。
レアな中年の平成仮面ライダーが、川原で倒れているとの情報を受けてファンが向かった先には
お尻を全く隠さずうつ伏せに倒れている人がいるだけで困惑したとか。
そういえば、弟もパンツの仮面ライダーに助けられたとか前に言っていた。
仮面ライダーも色々と苦労していたり、変人の部類もいるようだが……
少なくとも、悪人との評価は滅多に聞かない。つまりは、あの男は仮面ライダーの敵。
イコール、世界征服だのなんだの色々企んでいるということだ。
そんな男に近づいて、殺されないだろうか?
それこそ正義の仮面ライダーを見つけて、倒してもらうべきか?
さらに彼女自身の性格もあり、世間の流行や噂などには人一倍敏感だった。
仕事の合間を縫っては様々なスレッドが並ぶ巨大掲示板に張りついたり。
またある時は笑顔が目印の大手動画視聴サイトに張りついたり。
そんなこんなで、ミクの雑学や無駄知識はまさに無駄に増えていた。
仮面ライダーを手助けしようと、敵がいるという病院に乗り込んだ部隊が
返り討ちどころか魅了され、今も夜な夜なその病院からは嬌声が聞こえるとか。
レアな中年の平成仮面ライダーが、川原で倒れているとの情報を受けてファンが向かった先には
お尻を全く隠さずうつ伏せに倒れている人がいるだけで困惑したとか。
そういえば、弟もパンツの仮面ライダーに助けられたとか前に言っていた。
仮面ライダーも色々と苦労していたり、変人の部類もいるようだが……
少なくとも、悪人との評価は滅多に聞かない。つまりは、あの男は仮面ライダーの敵。
イコール、世界征服だのなんだの色々企んでいるということだ。
そんな男に近づいて、殺されないだろうか?
それこそ正義の仮面ライダーを見つけて、倒してもらうべきか?
「ふっ、我ながら馬鹿馬鹿しい考えでしたね」
だがミクは、思いついたその考えを一蹴した。
仮面ライダーと敵対する、悪の組織の親玉或いは幹部と思われるあの男。
むしろ好都合だ。
守ってもらうなら、仮面ライダーよりも悪の組織。
相手の善悪よりも、その強さの方が大切だ。
仮面ライダーと敵対する、悪の組織の親玉或いは幹部と思われるあの男。
むしろ好都合だ。
守ってもらうなら、仮面ライダーよりも悪の組織。
相手の善悪よりも、その強さの方が大切だ。
「正義の味方?下らないですね。どうせ、人を殺すなんて間違ってる~とかほざく連中です。
それじゃあ、いざというときに兄さんや姉さんを殺せないじゃないですか?
その点、悪の組織なら大丈夫。彼らの計画の邪魔さえしなければ、誰を殺しても文句は言わない」
それじゃあ、いざというときに兄さんや姉さんを殺せないじゃないですか?
その点、悪の組織なら大丈夫。彼らの計画の邪魔さえしなければ、誰を殺しても文句は言わない」
ミクはすでに決断していた。
この殺し合いが始まると同時に、家族を皆殺しにすることを。
そして自分は生きて帰り、さらに脚光を浴びることを望んでいた。
逆に言えば、それ以外、何も望まない。歌えれば、目立てれば、それでいい。
この殺し合いが始まると同時に、家族を皆殺しにすることを。
そして自分は生きて帰り、さらに脚光を浴びることを望んでいた。
逆に言えば、それ以外、何も望まない。歌えれば、目立てれば、それでいい。
「あの様子からするに、あの人は仮面ライダーを倒したい……
そのために仲間を増やしたいから、あんな大声を出した。
つまりは、仲間……いや服従ですか。とにかく、彼に従えば殺されることはないでしょう。
……悪の組織から支持を受けるアイドルというのも、面白いかもしれませんね」
そのために仲間を増やしたいから、あんな大声を出した。
つまりは、仲間……いや服従ですか。とにかく、彼に従えば殺されることはないでしょう。
……悪の組織から支持を受けるアイドルというのも、面白いかもしれませんね」
戦闘員の士気を高揚させるような歌を歌えば、正式に専属になれるかもしれない。
世界征服、それは同時に統一された一つの世界。
そんな世界で、人々が聞くことができるのは自分の歌のみ。
それは今までにないくらい快感なことだろう。
世界征服、それは同時に統一された一つの世界。
そんな世界で、人々が聞くことができるのは自分の歌のみ。
それは今までにないくらい快感なことだろう。
ミクはライフルを下げる。もう男を狙う必要はない。むしろ助けねばならない。
彼らの野望を、自分の野望のためにも。
そして、正義の味方につくより悪の組織につくことにはもう一つメリットがある。
人を躊躇いなく殺せ、無駄な演技をする必要も無くなるのだ。
つまり、隙を狙わなくても正面から家族を殺せる。
いい人に出会えた。これも日頃の行いの賜物か。
笑みを浮かべつつ、ミクは早足で階段を降り、そして……
彼らの野望を、自分の野望のためにも。
そして、正義の味方につくより悪の組織につくことにはもう一つメリットがある。
人を躊躇いなく殺せ、無駄な演技をする必要も無くなるのだ。
つまり、隙を狙わなくても正面から家族を殺せる。
いい人に出会えた。これも日頃の行いの賜物か。
笑みを浮かべつつ、ミクは早足で階段を降り、そして……
「あのー、すみません」
「おのれ仮面ライ……人か!?私の声が、ちゃんと届いていたのか!?」
「おのれ仮面ライ……人か!?私の声が、ちゃんと届いていたのか!?」
振り回される剣の射程外から、少女は男に声をかける。
すると男はみるみるとその姿に似つかわしくない程の笑みを浮かべた。
そして、彼に声をかけた少女もそれに負けない程の笑みを浮かべ、こう言った。
すると男はみるみるとその姿に似つかわしくない程の笑みを浮かべた。
そして、彼に声をかけた少女もそれに負けない程の笑みを浮かべ、こう言った。
「微力ながら、私にもあなたのお手伝いをさせてください」
【台東区/一日目・夕方】
【クライシス皇帝@仮面ライダーBLACK RX】
[状態]:仮面ライダー達への激しい怒り、疲労(小)喜び
[装備]:サタンサーベル@仮面ライダーBLACK
[道具]:支給品一式、ランダム支給品(0~1)、カラオケマイク@現実(電池切れ)
[思考・状況]
基本:あのタコ(昏き海淵の禍神)を抹殺する。
0:目の前の少女(初音ミク)と会話する
1:仮面ライダー(特に光太郎)がいた場合は抹殺する。
2:首輪を外せる技術者や戦力になりそうな者をクライシス帝国に引き入れる。
【備考】
※現在の姿は『ダスマダー大佐@仮面ライダーBLACK RX』です。
※制限が解除された場合いつもの姿になるかもしれません。
【クライシス皇帝@仮面ライダーBLACK RX】
[状態]:仮面ライダー達への激しい怒り、疲労(小)喜び
[装備]:サタンサーベル@仮面ライダーBLACK
[道具]:支給品一式、ランダム支給品(0~1)、カラオケマイク@現実(電池切れ)
[思考・状況]
基本:あのタコ(昏き海淵の禍神)を抹殺する。
0:目の前の少女(初音ミク)と会話する
1:仮面ライダー(特に光太郎)がいた場合は抹殺する。
2:首輪を外せる技術者や戦力になりそうな者をクライシス帝国に引き入れる。
【備考】
※現在の姿は『ダスマダー大佐@仮面ライダーBLACK RX』です。
※制限が解除された場合いつもの姿になるかもしれません。
【初音ミク@VOCALOID】
[状態]:健康、後頭部打撲
[装備]:千枚通し@現実(40本) 、スナイパーライフル@現実(残弾10発)
[道具]:基本支給品一式(ランダム品0~1)、水と食料一人前
[思考]
基本:家族を全員殺害し、自分は生還する。
0:男(クライシス皇帝)に協力し、自分も守ってもらう
1:家族全員殺害後は、状況により対主催か優勝のどちらかを選ぶ。
2:かみなりさんは殺す。
3:それ以外、邪魔だと判断した参加者も殺す。
[状態]:健康、後頭部打撲
[装備]:千枚通し@現実(40本) 、スナイパーライフル@現実(残弾10発)
[道具]:基本支給品一式(ランダム品0~1)、水と食料一人前
[思考]
基本:家族を全員殺害し、自分は生還する。
0:男(クライシス皇帝)に協力し、自分も守ってもらう
1:家族全員殺害後は、状況により対主催か優勝のどちらかを選ぶ。
2:かみなりさんは殺す。
3:それ以外、邪魔だと判断した参加者も殺す。
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| 051:いろいろな人たち | 初音ミク | :[[]] |
| 051:いろいろな人たち | クライシス皇帝 | :[[]] |