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テラカオスバトルロワイアル外伝
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パルマーA「俺のことはいい、だが豚を馬鹿にするのは許さん!! 豚はあれでけっこう頭のいい綺麗好きな生き物なんだ!」

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だれでも歓迎! 編集
東京都千代田区に位置する日比谷公園。
公園のシンボルの一つ、大噴水の前に立つのは一人の女性。
結晶のように透き通る肌を覆うのは、民族衣装を彷彿とさせる黒いドレス。
さらにドレス全体を辿る金色のラインが、彼女のスタイルを強調している。
そしてロングスカートのスリットからは、彼女の真っ白な太ももが顕わになる。

女性は豊満な胸を左腕で持ち上げた。
赤く色づく唇を右手でなぞりながら、桃色の髪とは対象的な憂いた表情を浮かべている。
彼女の姿を捉えるのは一人の男。
彼は女を一瞥し、その感想をポツリと漏らした。















「ただの雌豚か」











昼間の公園の一角を、一人の女性が腕を組みながら歩く。
木々とビルが景色に並ぶ、都会と調和したこの日比谷公園は、
今の時間帯ならば大勢の親子連れで賑わっていることであろう。
しかし女性は、公園を独り占めする優越感や孤独感に浸っているわけではなかった。
公園のシンボルの一つである大噴水の前に来て、彼女は足を止める。


「全く、ボクが一体何をしたんだろうねぇ」

VOCALOID巡音ルカは苛立っていた。
元々彼女は機械の歌がどこまで人に通じるかという目的で作られた。
以前から性能テストの一環として芸能界活動を続けてきたが、荒事に巻き込まれるのは初めてだ。
映画の撮影ならば事前に話しをつけておくべきだし、ドッキリならば性質の悪い冗談であろう。
歌を歌うために生み出された自分が、何故殺し合いをしなければならないのか。

(もういらなくなったから廃棄処分? そんな失敗した経験は無いんだけどね)

最初は新手の性能テストかと考えたが、この状況を歌と結びつけることはできないし、
製造元であるクリプトンからは、戦闘向けの機能は組み込まれたなんて話は一切聞いていない。
これと言って問題になるようなことをした覚えはないし、企業としても宣伝になる自分を失うのは惜しいはずだ。
となると、大方対立企業が自分を拉致したのであろう。

(ボクを拉致したあの豚には、それなりの報いを受けて貰わないと・・・・・・)

主催だと名乗った壮年の男性は、自身を総理大臣と言っていたが、
現在の総理の姓は小泉のはずだ。 銃で撃たれて血でスーツを濡らしながらも外交を繰り広げたり
戦闘機で出撃したりするほどの猛者である。
番組の企画で初音ミクが彼と談笑していたのを見て、改めて彼女との実力差を思い知らされたことさえあった。

だがあの男は権力に浸って、市民を見下しているだけだ。
BR法? 殺し合いによって成り立つ法律等、民の反感を買うだけである。
独裁者がほぼ全て同じ末路を遂げていることを知らないのだろうか。

(こっちはようやく初音ミクとやりあえそうだったのに全く・・・・・・!)

ルカは、自分が目標としていた女性を思い出す。
今や初音ミクは日本を代表する機械仕掛けの歌姫だ。
海外デビューまでし始めた彼女の歌唱力は最早、そこらの名有りの歌手では到底歯が立たないとまで言われている。
だがそれでもルカは、初音ミクを越えたかった。
他のVOCALOIDが普通の歌手レベルに甘えている中、彼女は上を目指していたのだ。
自分は初音ミクの二番煎じなどではない、VOCALOIDの巡音ルカだということを世界に証明するために。

マネージャーの協力もあって、ランキングも初音ミクに届く所まできたのだ。
バトルロワイアルに放り込まれなければ、今頃は彼女が歌ったステージで歓声に包まれていたのだが、
それは下卑た笑い声の主によって遮られた。
そんな男に命を握られているのだから、ルカの怒りは収まるところを知らない。


「・・・・・・いや、豚へのお仕置きは後回しだ。 今はこれからのことを考えないとね」

ルカはデイバッグから地図を取り出す。
激情に身を任せていては失敗することを、彼女は知っている。
冷静さを保つために頭を働かせ、これからの行動方針を立てようと試みようとする。
しかし、突然の訪問者はそれを許すことはなかった。








「ただの雌豚か」





ルカの目の前に現れたドレッド頭の男。
赤黒い髪の色に反し、彼の一言はルカを凍らせた。
だが、炎天下でそれは間も無く気化し、そして間も無く沸騰し始める。

「雌豚? このボクが・・・・・・?」

唇をかみ締めながら、男を睨みつける。
彼は皮膚と一体化したような色の斧を振りかぶって、
ルカに向かって突撃してくるではないか。
彼女は襲い掛かる斬撃をサイドステップで回避する。

「だからそう言ってるだろ、雌豚!」

男は空いた左腕でストレートを放つが、
ルカは電子頭脳をフル稼働させて、すぐにデイバッグを盾にする。
そのため、衝撃で数メートル飛んだが、特に外傷を負うことは無い。

「ほう、雑魚かと思ったら少しは持つじゃねえか」

服の埃を払いながら立ち上がるルカを見て、男はニヤリを笑う。
自分が飼育していた豚・・・・・・パルマコスタ市民のように、この女もただの家畜だと思っていた。
最初の一撃で潰れるかと思ったら、中々いい反応速度を持っているではないか。
最もそれが、アンドロイドだからということを男は知るよしもない。
彼女から放たれた言葉を聞いて、すぐに彼の笑顔は消え去る。

「豚があまり調子に乗ってるんじゃないよ」

デイバッグから道具を取り出した彼女に、男は「どういう意味だ」と問い正す。
しかしルカの目は、既に彼に対しての激しい怒りと軽蔑の色に満ち溢れていた。

「そのまんまの意味さ」

巡音ルカはVOCALOID、アンドロイド、人に造られた『物』であるが、
言って、彼女は必ずしも人間に敬意を払うことはない。
それどころか、権力や腕力、力にしがみ付いて他人を見下す人間は、彼女が最も卑下する者である。
上を目指す努力を諦めて、下にいる者の可能性を踏みにじる、ルカの前に現れた男もそれと同じ人種だ。
だから彼女は胸を張って、目の前の男に言い放った。

「君が豚でボクがご主人様。
 暴れるしか脳の無い家畜が、主に無い牙立てないでよ」






「マ・グ・ニ・ス・さまだ豚がぁ!」

男は、先ほどまでの余裕が嘘のように激情を剥きだしにする。
斧に炎の属性を加え、灼熱の鎚に化してルカに向かって斬りかかる。
だがルカの方も、既に準備は完了していた。
腰にバイクの『ハンドル』をセットして後ろに飛び退く。

―ACCEL―

電子音が響いた直後に、『爆炎斧』が地面を直撃して小さなクレーターを作る。
爆風が余波としてルカに襲い掛かるが、彼女を包み込む外殻がシャットアウトした。


「豚が!? その姿は・・・・・・」

ベルトから『A』と、それを取り囲むかのように現れたメーターの紋様が発生し、
歌姫は赤い甲冑の騎士へと変貌を遂げた。
彼女の腰に存在するアクセルドライバーの効力によるものなのだが、
マグニスはそれを理解する暇が与えられない。

「マグニスさまだ豚だって?」

赤い騎士、仮面ライダーアクセルから美しい、しかしマグニスにとって恨めしき声が聞こえる。
アクセルカはさらにバックステップをし、マグニスから大きく距離を空けた。
さらに空中で、人型から鋼の馬―バイクへと形態を変えて、アクセルを鳴らしながら着地する。

「マグニスさま『が』豚じゃないかぁ!!」

予め車輪を回していたため、助走にそれほど時間がかかることは無かった。
直に最高速近くまで達した仮面ライダーアクセルバイクフォームは、マグニスに向かって突撃した。

「ちぃ!」

マグニスからして見れば、鉄の塊が馬よりも速く走っている物だ。
本能的にこれを危険だと判断したマグニスは程なくしてかわそうとするが、回避が間に合わない。
咄嗟に斧を構えたすぐ後に、大きな衝撃が彼を襲った。















「あの雌豚、逃げやがったな!」

斧を杖にし、マグニスは立ち上がる。
腕の痺れはまだ取れないが、受けた屈辱に比べれば微々たる物だ。
自分を豚だと見下した劣悪種を仕留め損なった、そのことに対する怒りが思考の大半を占めていた。
しかし、同時に自分を跳ね飛ばした物体の正体に対する疑問も残る。

(あの道具は劣悪種のものか? いや、あいつらがあんな物を作れるわけがねぇ)

マグニスは人とエルフという異端の狭間によって生まれた種族だ。
彼らハーフエルフはその両方の存在によって迫害されているが、
彼の所属するディザイアンという組織は、ハーフエルフが人を管理する組織である。
人間は、魔力、能力そして寿命、それら全ての点に劣っているハーフエルフを迫害してきた。
だから強いハーフエルフ達が暴力で人間を屈服させてきたのだ。
最もそれがハーフエルフ迫害の一因となっているのだが・・・・・・

(となるとロディルやクヴァルの野郎が作ったのか?)

話は戻るが、今まで多くの人間を見てきた彼でも『鉄の馬』に変形する鎧など見たことも無い。
もちろん管理している人間がそのような物を使ったという報告も無い。
そこで彼と同じく『五聖刃』の称号を持つ、ディザイアン幹部達を思い浮かべる。
陰湿という言葉が似合う、老年と壮年のハーフエルフならば暇つぶしに作ったのかも知れない。

「ちっ! あいつらみたいに考えるのは苦手なんだよ」

悪態を突きつつもマグニスはルカが去っていった方角を見据える。
いずれにしても、彼らの元に帰らなければその答えを聞くこともできない。
主催の豚の言いなりになるのも癪だが、軟弱な豚を狩れる好機だと判断しよう。
景品として主催の首を持ち帰れるならば最高であるが。
そこまで考えたマグニスは、まずは自分をコケにした雌豚を屈服させるために歩み始めた。


【千代田区・日比谷公園 噴水前/一日目・日中】


【マグニス@テイルズオブシンフォニア】
【状態】:健康
【装備】:肌色の斧@FC版ドラゴンクエスト3
【道具】:支給品一式、不明支給品(0~2)※確認済み
【思考】基本:皆殺し。 できれば主催も殺したい。
     1:自分を馬鹿にした雌豚(=巡音ルカ 名前は知らない)を殺す。
     2:他に会った豚(=参加者)も、もちろん殺す。
【補足】
※原作出展です、少なくとも主人公達に倒される前。









「ここまで来れば大丈夫っと」

千代田区を離れた仮面ライダーアクセルは、誰もいないことを確認するとその変身を解除した。
マグニスと名乗ったあの男も、ここまでは追っかけてこられないだろう・・・・・・と思ったわけではない。
首輪が課した、制限時間をオーバーしてしまったのだ。
身体能力を大幅に上昇させる代わりに、変身持続時間は10分程度しかない。
おまけに変身解除後は2時間変身することができない。

(今回は助かったけど、できればこういう支給品は避けたかったな)

別に変身することが恥ずかしいわけではない。
ベルトが与えてくれる戦闘力は多大ではあるが、デメリットが大きすぎるのだ。
10分間は『噂のヒーロー』通りの超人となれる代わりに、2時間の間は完全に無防備になってしまう。

(でも、ハクちゃんを助けるんだから泣き言を言ってられないか)

自身が呼ばれた議事堂での記録を呼び起こしてみる。
彼女のマスターである『弱音ハク』の姿があったのだ。
製造直後に何もわからなかった自分の教育係を担当し、マネージャーとして常日頃サポートしてくれた女性である。
直接話しかける暇はなかったのが、毎日見慣れているパートナーを見間違えるはずがない。
それに白髪で赤目のアルビノ美女など、例え世界中探したってそうそう見つかるものではないだろう。

(ハクちゃんがこんなところで生き残れるはずがない)

弱音ハクはルカと違ってただの人間だ。
卑屈で、後ろ向きで、悪くも無いのに人に頭を下げる人間だ。
だがそれでも頑張って、巡音ルカを一人の歌手に育て上げてきた誇れるマスターだ。
そしてずっと傍にいたからわかる。 彼女は人を殺せるような人間ではない。

(待っててハクちゃん、今ボクが助けに行ってあげるから)

少し無理に動いたためか、左腕の関節が痛む。 元々戦闘用で無いのだから当たり前だ。
もしも自分に何かあったら、ハクもきっと心配するだろう。
だからこそ、心優しい彼女に一刻も早く会いたい。
ルカは最愛のパートナーと再会すべく歩き出す。

巡り廻る運命の車輪は今動き出した。
彼女の歯車は何処まで回るのか、彼女自身さえ知る術は無い。



【???/一日目・日中】


【巡音ルカ@VOCALOID】
【状態】左腕の関節に痛み(極小)、仮面ライダーアクセルに二時間変身不能
【装備】アクセルメモリ@仮面ライダーW、アクセルドライバー@仮面ライダーW、
【道具】支給品一式
【思考】基本:弱音ハクと合流し、主催にお仕置きをする。
     1:弱音ハクを探す。
【補足】
※カオスロワ7期、8期とは別人のようです。
※彼女にとってVOCALOIDは『人間に近いロボ』。7期のVOCALOIDみたいなものですが、
 その他の設定(ナノマシンで自動修復等があるか)は後の書き手に任せます。
※弱音ハク以外のVOCALOIDとの関係は後の書き手に任せます。
※弱音ハク以外のVOCALOIDがロワに参加していることを確認していません。





【支給品紹介】

【肌色の斧@FC版ドラゴンクエスト3】
FC版ドラゴンクエスト3にてオルテガが持っていた斧。
カオスロワ本編でも本人が使っていた。
グラフィックの関係で肌色にしか見えないが、性能としては勇者の父が使っていた斧と変わらない。

マグニス@テイルズオブシンフォニアに支給。


【アクセルドライバー/アクセルメモリ@仮面ライダーW】
●アクセルドライバー
 仮面ライダーアクセルに変身するための道具。
 アクセルメモリ(後述)と一緒に支給。
 他のドライバー(変身ベルト)と違い、アクセルメモリの性能を引き出すための物であるため、
 アクセルメモリ以外は使われない。
 カオスロワ8期では、ルカの同行者の照井竜が使用していた。

●アクセルメモリ
 地球の『加速』の記憶が内包されている。
 仮面ライダーアクセルへの変身に必要なガイアメモリ。
 アクセルドライバーに差し込む事で変身できる。

●仮面ライダーアクセルのスペック
 ・パンチ力10t、キック力12t、ジャンプ力47m、100mを3秒
 ・バイクフォームに変形可能。
 ・アクセルドライバーのマキシマムクラッチを握ることにより、
  マキシマムドライブ(必殺技)『アクセルグランツァー』発動。
  威力は35t
 テンプレスペックだが、制限の影響による弱体化はどの程度のものかは書き手に任せる。
 なお、専用武器の『エンジンブレード』は支給されていない。

巡音ルカ@VOCALOIDに支給。

004:人間っていいな? 投下順 006:まったく、わけがわからない
004:人間っていいな? 時系列順 006:まったく、わけがわからない
初登場! 巡音ルカ 035:進ぬ!二人の少年
初登場! マグニス 032:パルマーB「お前ら人間じゃねぇ! 」

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