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テラカオスバトルロワイアル外伝
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プロジェクトP~挑戦者~

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「よいしょっと……」

緑の恐竜、ガチャピンはたどたどしい手つきながら自身の左腕に包帯を巻いていた。
専門知識があるわけでもないが、何もしないよりマシな応急処置だ。
子供達が怪我をしたときのために一応の特訓はしていたが、まさか最初の患者が自分になるとは悲しいものだ。
(まあ、斬られたのが僕で、子供達じゃなかったからよかったのかな?)
そんなことを考えつつ、ガチャピンはこれからどうしようかと新たな考えに移行する。
とりあえずの目的であった、腕の傷の応急処置は済んだ。
完全な回避はできなかったが、後ろに身を引いたことで傷の深さがそれほどでもないことが幸いしている。
これならば、多少の痛みを我慢すれば普段通りに動くことは可能だ。
しかしガチャピンには大きな問題があった。
「この支給品じゃなぁ……」
命綱である支給品。ガチャピンには運よく3つ入っていたのだが……
コロンコロン……
バッグの中から出てきたのは大小二つの玉だった。
小さい方の玉は説明書によると「レイジングハート」というらしい。
魔力的ななんかの素質をみつけると語りかけてきたり変身能力をくれたり、とにかく使用者を強化してくれるそうだ。
『……zzz』
しかしどうしたことか、その兆候が全く持って見受けられない。
本来であれば強力な武器にもなったかもしれないが、魔法と無縁なガチャピンにとってはただの玉でしかないのだ。
どこぞのゲームも、恐竜が滅んだ氷河の世界から魔法というものが生まれるくらい、恐竜という種族は魔法に向いていない。
あらゆる物事にチャレンジしてきたガチャピンを持ってしても「魔法恐竜」のハードルは高すぎた。
そしてもう一方の大きい玉は説明書を見るまでもない。「サッカーボール」だ。
白と黒のあのボールだ。ガチャピンも既にチャレンジ済みのサッカーの試合で使うあのボールだ。
厳密には「超次元」対応のすごいサッカーボールらしいのだが、だからどうしたという話である。
超次元技にチャレンジすればいいじゃないかと思うかもしれないが、それができない。
というか、チャレンジしただけであって、ガチャピンはそもそもサッカーが出来るのであって得意ではない。
この巨体では、どう頑張ってもスピードだけは限界があるのだ。持久戦なら勝てるかもしれないが。
そういうわけで、「超次元恐竜」のハードルも高すぎた。
(いつか、チャレンジはしてみたいけどね)
壁は大きい程燃え、目標がある限りガチャピンのチャレンジスピリッツが消えることはない。
だが今は、そのスピリッツを抑えなければならない。
今この場で挑戦を始めてしまったら、すぐに日が暮れてしまう。
ガチャピンが今するべき挑戦は、「子供を守ってこのバトルロワイアルからの脱出」。
だが、それを許さんとばかりに、支給品に武器はなくて途方にくれていたのだ。


子供や弱者を守るためには、やはり武器がいる。守るための力がいる。
いくら身体能力が高くても、さすがに素手は厳しい。
さらにいえば攻撃のリーチも必要だ。槍か……薙刀などが好ましいだろう。銃器も可だ。
たったひとつ、武器があれば子供を守ることはできるはずだ。
そして、あのKAITOも説得するチャンスが生まれてくる。
不意の一撃をくらってしまったが、剣の扱いに長けていたわけでもなく、本来の身体能力も自分の方が上だ。
KAITOの武器を弾き、戦闘不能にしてゆっくりと話し合えば、きっとわかってくれることだろう。
この薬局の薬ように、どこからか武器を調達するかなにかをしなくては。

「……子供達から借りるってのもありかな。とにかく、急ごう」

子供たちを守りつつ、得体の知れないバトルロワイアルからの脱出。
難易度はガチャピンがこれまでしてきたどんな挑戦よりも遥かに高い。
しかしそれでも緑の恐竜は諦めない、止まらない。
なぜなら彼はいつでも「挑戦者」なのだから。

【江東区の薬局前/1日目・日中】

【ガチャピン@ひらけ!! ポンキッキ】
[状態]:左腕に刀傷(応急処置済み)
[装備]:無し
[道具]:水上スキー(モーターボートつき)、基本支給品一式、レイジングハート(スタンバイ)、サッカーボール、救急セット
[思考・状況]
基本:子供や弱い人を守りながら脱出の糸口を見つける
1:武器がありそうな店か、あるいは子供の参加者をみつけて武器を入手する
2:KAITOともう一度話しあって説得したい

レイジングハート@魔法少女リリカルなのはシリーズ
ガチャピンに支給。
正式名称はレイジングハート・エクセリオン。主人公なのはのインテリジェントデバイス。
スタンバイ時(赤い宝玉)も一応魔法補助は可能だが、そもそも魔法と無縁の人にはただの玉でしかない。
カオスロワではキュゥべえも驚きの魔法老人や魔法無職を生み出している。素質があるなら仕方がない!
そして本来は英語で喋るが、大抵主催者の力で日本語に翻訳されている。

サッカーボール@イナズマイレブン
ガチャピンに支給。
見た目は普通、重さも普通だが、耐久力だけはずば抜けて高い。
(7期の南春香のぶっちぎりアイアンクローにだけは耐え切れず何度も破裂してしまっているが)
仮面ライダーなどの超人が蹴っても全く問題なく、灼熱の炎やら絶対零度の吹雪やら神の威光を纏っても無傷。
フィールドがごっそり抉れてもボールは無傷。それほどに頑丈なので、勢いがある状態でぶつかると凄く痛い。

救急セット@現実
ガチャピンが江東区の薬局から入手。
包帯や傷薬など簡易な治療道具の詰め合わせ。


045:神は識っている、ここで死ぬ運命かもしれないと 投下順 047:嗚呼。それにしても剣が欲しい……
044:東京タワー ~脱衣と私と、時々、ナイト~ 時系列順 000:[[]]
016:不屈の恐竜 ガチャピン :[[]]

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