「南斗脱衣拳奥義、南斗服殺拳!」
鍛え抜かれた肉体より放たれる神速の脱衣拳の飛び膝蹴り、しかし混沌の騎士はそれを横にかわし
脱衣拳へグラットンソードを振るう。
脱衣拳へグラットンソードを振るう。
「――っ!」
「チッ」
「チッ」
しかし、脱衣拳も同じく体勢を整えその一閃を回避する。
そして一瞬、自らが手にしているグラットンソードに視線を移し、混沌の騎士は心の中でもう一度舌打ちをした。
そして一瞬、自らが手にしているグラットンソードに視線を移し、混沌の騎士は心の中でもう一度舌打ちをした。
このグラットンソード、あのブロントさんの愛剣なだけあって攻守優れている中々の代物だ。
しかし重い、その辺の斧よりも遥かに重いのだ。
使い慣れているのであれば、その重さを技量でカバー出来るのであろうが、混沌の騎士はこの剣を手にしてからまだ間もない。
しかし重い、その辺の斧よりも遥かに重いのだ。
使い慣れているのであれば、その重さを技量でカバー出来るのであろうが、混沌の騎士はこの剣を手にしてからまだ間もない。
(やはりな、この男あの剣をまだ使いこなせてはいないようだ)
そんな混沌の騎士の様子を見て脱衣拳も、その事に気付いていた。
だが闘っている内にいずれは剣の扱いにも慣れる。
そうなれば、こっちが更に不利になる。ならば決着は早めに着けた方がいい。
そう考えた脱衣拳は次々と南斗脱衣拳奥義を繰り出したのだが、混沌の騎士はぎこちない動きではあるものの、それらをかわしていった。
そうなれば、こっちが更に不利になる。ならば決着は早めに着けた方がいい。
そう考えた脱衣拳は次々と南斗脱衣拳奥義を繰り出したのだが、混沌の騎士はぎこちない動きではあるものの、それらをかわしていった。
(かなりできるな……)
混沌の騎士の攻撃をかわした脱衣拳はそのまま地を蹴り、股間のイチモツを揺らしながら距離を取る。
それを混沌の騎士は眺めているだけで何もしてこない。
慣れない剣で戦わなければならないハンデはあるものの、脱衣拳と混沌の騎士の力の差は混沌の騎士の方が上回っている。だからこそ混沌の騎士は余裕を崩さない。
それを混沌の騎士は眺めているだけで何もしてこない。
慣れない剣で戦わなければならないハンデはあるものの、脱衣拳と混沌の騎士の力の差は混沌の騎士の方が上回っている。だからこそ混沌の騎士は余裕を崩さない。
万全な状態の脱衣拳ならともかく彼は殺し合いが始まってから、禄でもない事に体力を割き過ぎたのだ。
対する混沌の騎士はミクトランやブロンドさん等の強者と戦闘を行ったが、対してダメージは受けておらず東京タワーを殺す際も殆ど体力を削ってはいない。
対する混沌の騎士はミクトランやブロンドさん等の強者と戦闘を行ったが、対してダメージは受けておらず東京タワーを殺す際も殆ど体力を削ってはいない。
これが二人の間にある決定的な差だった。
「ハァ……ハァ……」
二人の戦いが始まり数分は経った。だが脱衣拳は既に息が上がってきている、しかし混沌の騎士はそれを楽しそうに眺めている。
「どうしたのだ?脱衣を極めし者よ。もう息切れか?我と会う前に余程、体力を使ったと見える」
(くそ……序盤からあんな体力を使ったせいで……もう少し自重すべきだった……)
「既に気付いているだろうが、我はこの剣をまだ扱いきれていないのだ。貴様には、この剣を扱い慣れるいわば練習台になって貰わねばならぬというのに……
この位でバテて貰っては困る」
「余裕だな……だがその油断が命取りだ!!」
(くそ……序盤からあんな体力を使ったせいで……もう少し自重すべきだった……)
「既に気付いているだろうが、我はこの剣をまだ扱いきれていないのだ。貴様には、この剣を扱い慣れるいわば練習台になって貰わねばならぬというのに……
この位でバテて貰っては困る」
「余裕だな……だがその油断が命取りだ!!」
股間のナニをぶらつかせながら、脱衣拳は駆け出す。その速さは常人の目で捉えるのは不可能。
だが混沌の騎士も眼前の魔人と同じく常人ではない存在。その目に脱衣拳の姿を捉えると、グラットンソードを振り上げ迎撃の態勢を整える。
しかし脱衣拳は、それを見ても尚混沌の騎士へと砲弾の様に突っ込んでいく。
「愚か者め!その程度の速さ見切れぬとでも思ったか!!」
振り下ろされるグラットンソード。脱衣拳はそれをかわすのではなくあえて向かって行く。
剣が自分の体を切り裂く寸前、脱衣拳は自らの拳を刀身に叩きつける。
だが混沌の騎士も眼前の魔人と同じく常人ではない存在。その目に脱衣拳の姿を捉えると、グラットンソードを振り上げ迎撃の態勢を整える。
しかし脱衣拳は、それを見ても尚混沌の騎士へと砲弾の様に突っ込んでいく。
「愚か者め!その程度の速さ見切れぬとでも思ったか!!」
振り下ろされるグラットンソード。脱衣拳はそれをかわすのではなくあえて向かって行く。
剣が自分の体を切り裂く寸前、脱衣拳は自らの拳を刀身に叩きつける。
「――何!?」
「浅いか」
「浅いか」
鈍い金属音と共にグラットンソードが小刻みに震える。
更にその振動が混沌の騎士の右腕にまで伝わり一瞬身動きが取れなくなる。
更にその振動が混沌の騎士の右腕にまで伝わり一瞬身動きが取れなくなる。
(本来ならば剣を破壊するつもりだったが……まぁいい)
グラットンソードが硬すぎたのか、脱衣拳が疲労し過ぎたあまりに攻撃が浅かったのか、定かではない。
だがどちらにしろ、チャンスが出来たのは幸運だ。これを見逃す手はない。
「剛・脱衣拳!」
まだ痺れが残る右拳を混沌の騎士へと叩き込む。
その反動で股間の○○○が揺れているが、脱衣拳は気にしない。
「くっ黒雷よ!!」
脱衣拳の拳が入るよりも早く、混沌の騎士が最初、不意打ちに使った黒雷が放たれる。
だがどちらにしろ、チャンスが出来たのは幸運だ。これを見逃す手はない。
「剛・脱衣拳!」
まだ痺れが残る右拳を混沌の騎士へと叩き込む。
その反動で股間の○○○が揺れているが、脱衣拳は気にしない。
「くっ黒雷よ!!」
脱衣拳の拳が入るよりも早く、混沌の騎士が最初、不意打ちに使った黒雷が放たれる。
「ぬおおおおお!!!!」
拳と雷。
どちらが強いかと言われれば誰でも雷の方が強い、そう答えるだろう。
その答えは間違いでは無いし、この殺し合いに呼ばれた者達でも、そう答える者が過半数を占めるだろう。
しかし脱衣拳は違う。この殺し合いの場においても数少ない拳の方が強い、そう答える参加者の一人だ。
どちらが強いかと言われれば誰でも雷の方が強い、そう答えるだろう。
その答えは間違いでは無いし、この殺し合いに呼ばれた者達でも、そう答える者が過半数を占めるだろう。
しかし脱衣拳は違う。この殺し合いの場においても数少ない拳の方が強い、そう答える参加者の一人だ。
「何!?」
混沌の騎士の放つ黒雷を脱衣拳は拳一つで受け止める。
拮抗する拳と黒雷。
「まだだ!!」
脱衣拳は拳に全神経を集中させ気を集めそのまま突き抜ける。
その時の衝撃で股間の玉が上下運動したが、気にしている暇はない。
拮抗する拳と黒雷。
「まだだ!!」
脱衣拳は拳に全神経を集中させ気を集めそのまま突き抜ける。
その時の衝撃で股間の玉が上下運動したが、気にしている暇はない。
「我が闇の力を生身の拳で打ち破っただと!?」
混沌の騎士は驚きを隠せぬまま脱衣拳の拳から逃れようとする。
だが僅かに戸惑いが動きを邪魔した混沌の騎士より、脱衣拳の右ストレートの方が遥かに速い。
だが僅かに戸惑いが動きを邪魔した混沌の騎士より、脱衣拳の右ストレートの方が遥かに速い。
「――ぐふがはっ!」
左の頬に走る激痛と衝撃と共に、混沌の騎士は視界が逆に回転したかと思うと、そのまま上半身の服を破き散らしながら地面へと叩き付けられる。
混沌の騎士はまるで頭の中をグチャグチャにかき混ぜられているかのような、不快感を催すがぐっと押し堪える。
混沌の騎士はまるで頭の中をグチャグチャにかき混ぜられているかのような、不快感を催すがぐっと押し堪える。
「なるほど……確かに……油断ならぬ敵だということは……今の拳で分かった。ならば我も本気でやらせてもらおう」
(今の一撃を受けても尚立ち上がるか……元々時間稼ぎが目的……逃げるべきか?)
(今の一撃を受けても尚立ち上がるか……元々時間稼ぎが目的……逃げるべきか?)
グラットンソードを杖代わりに混沌の騎士は立ち上がり脱衣拳を睨む。
次の瞬間、混沌の騎士は自らの闇の力を完全に解放する。
それは脱衣拳程の強者ですらも身震いしてしまう程、暗く深く冷たい、そして恐ろしい威圧感を伴っている。
それは脱衣拳程の強者ですらも身震いしてしまう程、暗く深く冷たい、そして恐ろしい威圧感を伴っている。
(逃げる頃合を逃したようだ。この様子では背を見せれば殺される……止むを得ない……)
脱衣拳は歯を食いしばり両手を前に突き出し構えを取る。
「相手を脱衣させ、戦意を挫く。我が脱衣拳は不殺の拳なり――。だが唯一人を危める最悪の構えが存在する」
「ほう」
「出来ればこれだけは使いたくなかった」
「ほう」
「出来ればこれだけは使いたくなかった」
突き出した両手を脱衣拳は自分の横へと動かす。
「では、見せてもらおうか……その最悪の構えとやらを!!」
「いくぞ!!!」
「いくぞ!!!」
自らの叫びと共に脱衣拳は―――
「はあああああああああああああああ!!!!!!!」
自分の腰を前後交互に揺らし始めた―――。
「……」
脱衣拳が腰を揺らすたび彼の股間のマーラ様もぶらんぶらんと揺れていく。
「……」
「おおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
「おおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
流石の混沌の騎士もドン引きする。
しかし脱衣拳はそんな事など気にせず腰の揺れを更に激しくする。それに伴い股間のモノも激しく揺れる。
しかし脱衣拳はそんな事など気にせず腰の揺れを更に激しくする。それに伴い股間のモノも激しく揺れる。
(何だこれは……?確かに最悪の構えだが……それに隙だらけだ。もしや攻撃した時に発動するカウンター技か?
だとすればこの変態じみた行動も納得が行く!つまり、わざと隙を見せ攻撃をさせるのが奴の狙いか!!)
「隙ありぃぃぃ!!!!!」
「なっ何時の間に!?」
だとすればこの変態じみた行動も納得が行く!つまり、わざと隙を見せ攻撃をさせるのが奴の狙いか!!)
「隙ありぃぃぃ!!!!!」
「なっ何時の間に!?」
混沌の騎士呆けている内に脱衣拳は既に距離を詰め、混沌の騎士の懐に入り込んでいた。
「これは我が友より受け継いだセクシーコマンドーなる格闘技を取り入れた構えだ!」
「何だそれは!?」
混沌の騎士は知らないが、セクシーコマンドーとは相手の隙を無理やり引き出し、その隙を狙って攻撃するというスタイルの格闘技である。
脱衣拳は修行の為、世界を回っていた頃に、このセクシーコマンドーと出会っていた。
彼は、その普通の格闘技とは違い視覚で攻撃する点に注目し、それを自らの南斗脱衣拳に組み込んだのだ。
「何だそれは!?」
混沌の騎士は知らないが、セクシーコマンドーとは相手の隙を無理やり引き出し、その隙を狙って攻撃するというスタイルの格闘技である。
脱衣拳は修行の為、世界を回っていた頃に、このセクシーコマンドーと出会っていた。
彼は、その普通の格闘技とは違い視覚で攻撃する点に注目し、それを自らの南斗脱衣拳に組み込んだのだ。
「喰らえ!南斗脱衣拳最悪最凶奥義!!!!」
「しまっ」
脱衣拳は両拳を合わせる。
そこに自分の残る全ての気を送り込む。
(この一撃で決める!!!!)
「しまっ」
脱衣拳は両拳を合わせる。
そこに自分の残る全ての気を送り込む。
(この一撃で決める!!!!)
「殺・脱衣拳!!!!!!!!!!」
脱衣拳の奥義が混沌の騎士の腹部へと叩き込まれる!
自分の全てをこの両拳に込め――。
自分の全てをこの両拳に込め――。
「うっぐあ……があああああああああああああ!!!!!!」
全身の服と同時に皮膚が裂けそこから鮮血が衣服と共に舞い散る。
殺・脱衣拳とは、相手が身に着けている物と同時に、その皮膚から始まり
更に、その下にある全ての肉体を文字通り脱衣させ最後には骨しか残さない。
これを喰らった者は、必ず死ぬ最悪の禁断の封じ手。
それは脱衣拳が志した相手を傷つけない拳とは魔逆の拳――。
殺・脱衣拳とは、相手が身に着けている物と同時に、その皮膚から始まり
更に、その下にある全ての肉体を文字通り脱衣させ最後には骨しか残さない。
これを喰らった者は、必ず死ぬ最悪の禁断の封じ手。
それは脱衣拳が志した相手を傷つけない拳とは魔逆の拳――。
だがそれを使わざるを得ないほど混沌の騎士の闇の力は強大過ぎたのだ。
「ハァ……ハァ……」
既に混沌の騎士は脱衣拳の両拳を離れ、遥か後方へと血と自らの肉体を散らしながら吹き飛ばされている。
しかし脱衣拳は、その場を動かなかった――いや動けなかった。
使えば必ず相手の命を奪う最悪の禁じ手。それを使った罰として脱衣拳自身もその代償を払わねばならない。
「グフッ!」
脱衣拳の口から血が吐き出される。
それと同時に全身に激痛が走り脱衣拳は堪らず地面へと倒れこむ。
しかし脱衣拳は、その場を動かなかった――いや動けなかった。
使えば必ず相手の命を奪う最悪の禁じ手。それを使った罰として脱衣拳自身もその代償を払わねばならない。
「グフッ!」
脱衣拳の口から血が吐き出される。
それと同時に全身に激痛が走り脱衣拳は堪らず地面へと倒れこむ。
「ぐあああああああああああああああああああ!!!!!!」
覚悟はしていた。だがそんな脱衣拳をあざ笑うかの様に、彼の体は更に激痛を増していく。
既に脱衣拳は、叫び声を聞きマーダーがやってくるなど考える余裕すらない。
既に脱衣拳は、叫び声を聞きマーダーがやってくるなど考える余裕すらない。
「いいザマだな」
「なっ!?がはっ」
だが脱衣拳の前に居てはならない人物が立っていた。
その人物は激痛に苦しみもがく脱衣拳を見下ろしている。
その人物は激痛に苦しみもがく脱衣拳を見下ろしている。
「な、ぜ……?」
「我が闇の力を全身にくまなく巡らせた事で、先の両拳により狂わされた肉体の活動を制御し正常に戻したのだ。
無論、完全には制御しきれなかった為かなりのダメージを負ったし、今も自分の体を制御し続けなければ、直ぐに骨だけの体にされてしまうがね」
「我が闇の力を全身にくまなく巡らせた事で、先の両拳により狂わされた肉体の活動を制御し正常に戻したのだ。
無論、完全には制御しきれなかった為かなりのダメージを負ったし、今も自分の体を制御し続けなければ、直ぐに骨だけの体にされてしまうがね」
確かに混沌の騎士の体は所々皮膚が割け血が出ている、その為全身血だらけで彼の姿が全裸である事など誰も気にしないだろう。
「さらばだ脱衣を極めし者よ」
混沌の騎士はグラットンソードを振り上げる。
最早それをかわす力は脱衣拳には無い。
最早それをかわす力は脱衣拳には無い。
(私は――死ぬのか?)
激痛に自分の体が蝕まれるなか脱衣拳の思考は不思議とクリアだった。
(人は死ぬ瞬間、周りの物が遅く見えるというが……本当だったとはな……)
自分に向かって振るわれた剣がやけに遅く見えるた脱衣拳はそう思った。
(東京タワー……)
最後に思い出すのは自分が守ることの出来なかった一人の少女。
あ り が と う
ご め ん ね
ご め ん ね
(まだだ……例え死ぬとしても……まだ死ぬわけにはいかん!!!)
全身を走る激痛を堪え脱衣拳は再び立ち上がる!
「貴様……まだ動けるのか!?」
「生憎と諦めが悪いほうなのでな!!」
「生憎と諦めが悪いほうなのでな!!」
再び立ち上がる脱衣拳を混沌の騎士は斬り伏せようと剣を振るうが、脱衣拳は体を横に逸らし紙一重で回避、混沌の騎士の真横をそのまま駆け出す。
(何処に向かう気だ?だがどちらにしろ我が剣をかわした際に奴は攻撃を放ってこなかった。やはり体は限界か、あの様に体を動かしているのも奇跡に近いのだろう)
混沌の騎士の推測通り脱衣拳の体は限界だった。もう南斗脱衣拳を放つ事は出来ない。
(何処に向かう気だ?だがどちらにしろ我が剣をかわした際に奴は攻撃を放ってこなかった。やはり体は限界か、あの様に体を動かしているのも奇跡に近いのだろう)
混沌の騎士の推測通り脱衣拳の体は限界だった。もう南斗脱衣拳を放つ事は出来ない。
――だがまだ彼は諦めない。
(頼む。力を貸してくれ)
脱衣拳が駆け出し向かった先には東京タワーに支給されたティバッグが転がっていた。
(やはりな一か八か支給品に賭けるつもりか)
本来ならば背を見せ隙だらけの脱衣拳に、闇の力を用い脱衣拳に黒雷を放てばティバッグの元へたどり着く前に難なく殺す事が出来たが。
殺・脱衣拳によって狂わされた肉体を保持していなければならない為、安易に闇の力を使用することは出来ない。
(不味い、もしあの中に厄介な物が入っていれば……)
本来ならば背を見せ隙だらけの脱衣拳に、闇の力を用い脱衣拳に黒雷を放てばティバッグの元へたどり着く前に難なく殺す事が出来たが。
殺・脱衣拳によって狂わされた肉体を保持していなければならない為、安易に闇の力を使用することは出来ない。
(不味い、もしあの中に厄介な物が入っていれば……)
ティバッグの元へ辿りついた脱衣拳は、足でティバッグを上へ蹴り上げる。
丁寧にティバッグを漁る時間も余裕も、もう無いのだ。中に入っていたものを、ぶちまけながら宙を舞うティバッグ。
丁寧にティバッグを漁る時間も余裕も、もう無いのだ。中に入っていたものを、ぶちまけながら宙を舞うティバッグ。
その中のランダム支給品二つを脱衣拳の視界が捉える。
一つはデザートイーグル。
この殺し合いの場においても、比較的当たりの部類に入る銃で、自動式拳銃の中では世界最高の威力を持つ弾薬を扱える。
(――駄目だ。私は銃を扱えない)
しかし脱衣拳は銃の扱いを知らない。今まで肉体一つで戦ってきたせいだろう。
無論扱いを知らないとはいえ使えない事は無いだろうが、大ダメージを負っているとはいえ、あの混沌の騎士相手に
この不慣れの銃で何処までやれるか分からない。
この殺し合いの場においても、比較的当たりの部類に入る銃で、自動式拳銃の中では世界最高の威力を持つ弾薬を扱える。
(――駄目だ。私は銃を扱えない)
しかし脱衣拳は銃の扱いを知らない。今まで肉体一つで戦ってきたせいだろう。
無論扱いを知らないとはいえ使えない事は無いだろうが、大ダメージを負っているとはいえ、あの混沌の騎士相手に
この不慣れの銃で何処までやれるか分からない。
二つ目はヘラクレスオオカブトを模した赤いカブトムシの玩具。
(見覚えがある……確かカブトボーグなる玩具で、私の道場に殴り込みに来た少年が持っていた……)
この殺し合いの呼ばれる前、脱衣拳はとある中華料理店の前に自分の道場を開いた事があった。
だが、その中華料理店の息子の友達とやらが、このカブトボーグと呼ばれる玩具を持って、殴り込みに来て自分の道場を叩き潰したのだ。
しかも、その時の騒ぎで自分は変質者として警察に捕まってしまった。
正直忌まわしい記憶だが、その分この玩具の恐ろしさは身に染みている。
(確か、あの少年は最後に『服は脱がすものじゃない……着る物だ!!』と言っていたが、未だにあの意味が分からないな……)
一瞬余計な事を考えてしまったが、脱衣拳は咄嗟にカブトボーグを掴む。
(見覚えがある……確かカブトボーグなる玩具で、私の道場に殴り込みに来た少年が持っていた……)
この殺し合いの呼ばれる前、脱衣拳はとある中華料理店の前に自分の道場を開いた事があった。
だが、その中華料理店の息子の友達とやらが、このカブトボーグと呼ばれる玩具を持って、殴り込みに来て自分の道場を叩き潰したのだ。
しかも、その時の騒ぎで自分は変質者として警察に捕まってしまった。
正直忌まわしい記憶だが、その分この玩具の恐ろしさは身に染みている。
(確か、あの少年は最後に『服は脱がすものじゃない……着る物だ!!』と言っていたが、未だにあの意味が分からないな……)
一瞬余計な事を考えてしまったが、脱衣拳は咄嗟にカブトボーグを掴む。
「フハハハハ!!!最早、碌な思考も出来ぬようだな?銃ではなくそのような玩具を手に取るなど!!!」
「いやこれでいい!!頼む!!!力を貸してくれ東京タワー……そしてトムキャット・レッド・ビートル!!!!!」
「いやこれでいい!!頼む!!!力を貸してくれ東京タワー……そしてトムキャット・レッド・ビートル!!!!!」
あの少年が言っていたこのカブトボーグの名を叫び、脱衣拳はトムキャット・レッド・ビートルを混沌の騎士へ投げ飛ばす。
その投げ方は歪で本来の所有者が見れば鼻で笑うだろう。
その投げ方は歪で本来の所有者が見れば鼻で笑うだろう。
だが脱衣拳の魂が感じられるいいチャージインだ。
混沌の騎士は自分へ向かってくるトムキャット・レッド・ビートルをかわす素振りも見せず、ただグラットンソードを振り上げる。
所詮は子供の玩具、このグラットンソードで斬り飛ばしてやろうと考えたのだ。
だが混沌の騎士の考えとは裏腹に、トムキャット・レッド・ビートルは赤いオーラを身に纏いスピードを上げる。
所詮は子供の玩具、このグラットンソードで斬り飛ばしてやろうと考えたのだ。
だが混沌の騎士の考えとは裏腹に、トムキャット・レッド・ビートルは赤いオーラを身に纏いスピードを上げる。
(ただの玩具ではないのか!?)
ただの玩具ではないと気付き、回避するにしても既に遅い。
トムキャット・レッド・ビートルは眼前にまで迫っている。
ならば斬り伏せるまで、元より回避する気などない。
トムキャット・レッド・ビートルは眼前にまで迫っている。
ならば斬り伏せるまで、元より回避する気などない。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
「はあああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
「はあああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
脱衣拳の投げたトムキャット・レッド・ビートルが、混沌の騎士の振り落としたグラットンソードが激突する。
「まだだ……貫けえええええええええ!!!!!」
体は限界だ本当にもう指一本動かす力も無い。だがまだその精神は死んではいない。
カブトボーグはチャージと同時に、その精神力を糧に動く。
トムキャット・レッド・ビートルは脱衣拳の叫びに答えるかのように赤い輝きを増す。
「我が……押されているだと!?」
自分が押されていることに焦りを隠せない混沌の騎士。
たかが玩具如きに、自分が押し負けるなど有り得ない筈だ。
怒りと悔しさを力に変え、手に持つグラットンソードを更に強く握り締める。
「まだだ……貫けえええええええええ!!!!!」
体は限界だ本当にもう指一本動かす力も無い。だがまだその精神は死んではいない。
カブトボーグはチャージと同時に、その精神力を糧に動く。
トムキャット・レッド・ビートルは脱衣拳の叫びに答えるかのように赤い輝きを増す。
「我が……押されているだと!?」
自分が押されていることに焦りを隠せない混沌の騎士。
たかが玩具如きに、自分が押し負けるなど有り得ない筈だ。
怒りと悔しさを力に変え、手に持つグラットンソードを更に強く握り締める。
「おのれええええええええええええ!!!!!」
「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
拮抗するカブトボーグと剣、しかしその拮抗は長くは続かない。
刹那、赤と闇の閃光が二人を包み込んだ。
■
カブトボーグとグラットンソードの激突により出来た巨大なクレーター。
その丁度中心部に脱衣拳は倒れていた。
横には先の戦いで破損したトムキャット・レッド・ビートルが転がっている。
横には先の戦いで破損したトムキャット・レッド・ビートルが転がっている。
「済まぬ、ブロンド殿、妹紅殿。どうやら私は……ここまでのようだ」
脱衣拳はここには居ない仲間達に謝罪の言葉を送る。
「そして……ありがとう……東京タワー……」
そう言い目を閉じる。
殺・脱衣拳を使用したにも関わらず、その後も無茶な体の酷使、この結果は当然と言える。
だが彼の顔に後悔は無い。確かにこの殺し合いの事は心残りではある。
殺・脱衣拳を使用したにも関わらず、その後も無茶な体の酷使、この結果は当然と言える。
だが彼の顔に後悔は無い。確かにこの殺し合いの事は心残りではある。
でも自分が拳を交えた仲間達ならばきっと――
自分の全てを仲間に託し彼の生涯はたった今幕を閉じた。
■
「見事であった……脱衣の戦士よ」
クレーターより遥か彼方に吹っ飛ばされた混沌の騎士は脱衣拳に賞賛の言葉を送っていた。
「だがあれ程、肉体を酷使したのだ……もう生きてはいまい」
クレーターより遥か彼方に吹っ飛ばされた混沌の騎士は脱衣拳に賞賛の言葉を送っていた。
「だがあれ程、肉体を酷使したのだ……もう生きてはいまい」
そう言い混沌の騎士は笑みを浮かべる。
「ククク……貴様が命を賭して放った一撃……だが無駄に終わったようだな。何故ならば我はまだ生きているからだ……。
そうどんな過程であろうと勝ちさえすればよいのだよ」
「ククク……貴様が命を賭して放った一撃……だが無駄に終わったようだな。何故ならば我はまだ生きているからだ……。
そうどんな過程であろうと勝ちさえすればよいのだよ」
だがその笑みが苦痛の表情に変わる。
「ぐふっ……やはりこのダメージ到底無視できるものではないか……ともかく先ずは傷を癒さなければ……」
「ぐふっ……やはりこのダメージ到底無視できるものではないか……ともかく先ずは傷を癒さなければ……」
グラットンソードを杖代わりに混沌の騎士はヨロヨロと歩み始める。
一先ずの目的は自分の傷を癒す事だ。この状態でブロントやミクトラン等の強者と戦闘を行う事になったりすれば洒落にならない。
一先ずの目的は自分の傷を癒す事だ。この状態でブロントやミクトラン等の強者と戦闘を行う事になったりすれば洒落にならない。
「しかし我も少し反省しなければな……過程を楽しむ事も大事だが、過ぎた油断と慢心は身を滅ぼすか……また一つ学んだよ」
【渋谷区/一日目・午後】
【混沌の騎士@カオスロワオリジナル】
【状態】:全裸、ダメージ(大)、疲労(大)、全身の至る所に割け傷、全身血まみれ、左の頬に打撲の痕
【装備】:グラットンソード
【道具】:基本支給品一式、(ランダム品0~2)
【思考】基本:優勝し、記憶を取り戻す
0:一先ず傷と体を癒し服を探す、妹紅とブロントに関しては後回し
1:バトルロワイアルを楽しみつつ、光の力も手に入れていく
2:エクスカリバーの捜索
3:光の使い手(ミクトラン)を警戒。いずれ力を奪う
4:油断と慢心も程ほどにしておく
※東京タワーより、なんらかの力を奪ったかもしれません
※しばらくの間、闇の力が使えませんが時間が経てば使用可能になります
【混沌の騎士@カオスロワオリジナル】
【状態】:全裸、ダメージ(大)、疲労(大)、全身の至る所に割け傷、全身血まみれ、左の頬に打撲の痕
【装備】:グラットンソード
【道具】:基本支給品一式、(ランダム品0~2)
【思考】基本:優勝し、記憶を取り戻す
0:一先ず傷と体を癒し服を探す、妹紅とブロントに関しては後回し
1:バトルロワイアルを楽しみつつ、光の力も手に入れていく
2:エクスカリバーの捜索
3:光の使い手(ミクトラン)を警戒。いずれ力を奪う
4:油断と慢心も程ほどにしておく
※東京タワーより、なんらかの力を奪ったかもしれません
※しばらくの間、闇の力が使えませんが時間が経てば使用可能になります
※渋谷区に巨大なクレーターが出来ています
※渋谷区にトムキャット・レッド・ビートル(破損)とデザートイーグル、そして東京タワーのランダム品(0~1)が放置されています
※渋谷区にトムキャット・レッド・ビートル(破損)とデザートイーグル、そして東京タワーのランダム品(0~1)が放置されています
支給品解説
【トムキャット・レッド・ビートル@人造昆虫カブトボーグ V×V】
東京タワーに支給。
カブトボーグの主人公、天野河リュウセイことリュウセイさんの愛用マシン、でも川に捨てられたりする。
野生のカブトボーグとは違い自立行動せず喋らない。
東京タワーに支給。
カブトボーグの主人公、天野河リュウセイことリュウセイさんの愛用マシン、でも川に捨てられたりする。
野生のカブトボーグとは違い自立行動せず喋らない。
制限は野生のカブトボーグと違い5分使用すると6時間使用不可になる。
もちろん威力も制限されている。
現在破損中だが修理すれば使えるようになるかもしれない。
もちろん威力も制限されている。
現在破損中だが修理すれば使えるようになるかもしれない。
カオスロワではリュウセイさんの標準装備として登場。
その後、主催のゼロが持っていたが勝手に主催本部から離脱。
現在ラスカルと行動している。地味にキングストーンも吸収している。
その後、主催のゼロが持っていたが勝手に主催本部から離脱。
現在ラスカルと行動している。地味にキングストーンも吸収している。
ただし外伝では勝手に行動しないし、キングストーンも吸収していないので、普通のカブトボーグと何ら変わらない。
【デザートイーグル@現実】
同じく東京タワーに支給。
カオスロワにて複数人が所持していた拳銃。一般の銃の中では非常に威力が高い。
反動はかなりあるが、子供でもちゃんと構えさえすれば撃つことは可能。
(↑はリスタ前の説明からコピペさせて貰いました)
同じく東京タワーに支給。
カオスロワにて複数人が所持していた拳銃。一般の銃の中では非常に威力が高い。
反動はかなりあるが、子供でもちゃんと構えさえすれば撃つことは可能。
(↑はリスタ前の説明からコピペさせて貰いました)
トムキャット・レッド・ビートルと違い特に破損はしていない。
銃弾が何発あるかは後の人にお任せします。
銃弾が何発あるかは後の人にお任せします。
【脱衣拳@カオスロワ書き手 死亡確認】 残り48名
| 065:とある魔法少女の災難 | 投下順 | 067:南家長女と死にたがりの悪魔 |
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