がしゃがしゃとやかましい音を鳴らしながら、金属の塊が東京都を暴走していた。
元々、車の往来が激しい東京都であれば、暴走族などの存在も決して珍しいものではないだろう。
だが……
さすがにこれは珍しい。珍しすぎる。
元々、車の往来が激しい東京都であれば、暴走族などの存在も決して珍しいものではないだろう。
だが……
さすがにこれは珍しい。珍しすぎる。
「なんか馴れてきたら風が気持ちいいわー!」
セットするのに結構時間かかるであろう奇抜な髪型の主婦が、風を受け笑顔となっている。
乗っているのが自転車やバイクなら問題ないだろうが、この主婦が乗っているのはあの【オメガ】である。
しかも正しくは【乗っている】ではなく【はまっている】だ。
上半身は主婦、下半身はオメガ。
上半身がもし仮に白髪の庭師であればきっとみょメガとかかわいいあだ名をもらえたであろう姿だ。
この主婦の名前はフグ田サザエなので、とりあえず【サメガ】とでも呼んでおこう。
うん、かわいくない。
乗っているのが自転車やバイクなら問題ないだろうが、この主婦が乗っているのはあの【オメガ】である。
しかも正しくは【乗っている】ではなく【はまっている】だ。
上半身は主婦、下半身はオメガ。
上半身がもし仮に白髪の庭師であればきっとみょメガとかかわいいあだ名をもらえたであろう姿だ。
この主婦の名前はフグ田サザエなので、とりあえず【サメガ】とでも呼んでおこう。
うん、かわいくない。
「これうまく運転できたら、あのお魚くわえたどら猫にもあっという間に追いつけそうね!」
能天気なことを呟きつつ、サメガは暴走を繰り返す。
世田谷方面ではどうほうを撃ったりした彼女ではあるが、あくまでそれはうっかりである。
あれ以来、はどうほう発射スイッチは勿論、じしんやかえんほうしゃも使っていない。
ただ、体のバランスを保つために無意識に握っているバーが……
常に前倒し、最高速度で前進し続けているだけだ。悪いことはなにもしていない。
なお、下半身のオメガの強度はそんじょそこらの機械とはわけが違う。
上半身は生身の主婦だが、そのはまっている位置は丁度真ん中である。
つまり壁に激突するのは、まずオメガのボディというわけだ。
さて、現代日本の一般建造物が。
超速(ブレーキ無し)の巨大な金属の塊に突撃されて耐え切れるだろうか?
世田谷方面ではどうほうを撃ったりした彼女ではあるが、あくまでそれはうっかりである。
あれ以来、はどうほう発射スイッチは勿論、じしんやかえんほうしゃも使っていない。
ただ、体のバランスを保つために無意識に握っているバーが……
常に前倒し、最高速度で前進し続けているだけだ。悪いことはなにもしていない。
なお、下半身のオメガの強度はそんじょそこらの機械とはわけが違う。
上半身は生身の主婦だが、そのはまっている位置は丁度真ん中である。
つまり壁に激突するのは、まずオメガのボディというわけだ。
さて、現代日本の一般建造物が。
超速(ブレーキ無し)の巨大な金属の塊に突撃されて耐え切れるだろうか?
答えは……NOッ!
「あらやだ! また見知らぬ人の家を壊しちゃったわー」
テヘペロッ! とでもいいそうな顔で、しかしそれほどサメガは悪びれない。
ここにつくまでどれほどの民家や会社の壁が犠牲になったかはあえて伏せておく。
せめてもの救いは、それら建物の中に篭城していた参加者がいなかったことだろう。
とはいえ、それもある意味では不幸かもしれない。
ここにつくまでどれほどの民家や会社の壁が犠牲になったかはあえて伏せておく。
せめてもの救いは、それら建物の中に篭城していた参加者がいなかったことだろう。
とはいえ、それもある意味では不幸かもしれない。
ここ数時間に及ぶサメガの暴走……これはもはや……
【一回誰かを轢き殺さなければ】ことの重大さを理解してくれないからである。
【一回誰かを轢き殺さなければ】ことの重大さを理解してくれないからである。
確かに、このバトルロワイアルの参加者には意外と特殊スタンスの参加者が多い。
悪質な契約勧誘、破滅願望、性欲優先、脱衣……
色々いるが、彼らはバトルロワイアルのルールは理解している。
だがこの主婦は、それすらしていない。どこぞのサーチアンドイートクリーチャーと同レベルなのだ。
仮にも一般人の主婦が、クリーチャーと同レベルってどうなのよとも思えるが、仕方がない。
とにかく、この主婦はいい加減にバトルロワイアルとは何かを理解しなくてはならない。
本人のためにも、そして巻き込まれる他の参加者のためにも。
他の参加者と出会い、会話をすればこの主婦もルールを理解できるだけの頭を持っている。
ただオメガの移動速度が速すぎて、途中出会った参加者と会話できなかった……これが彼女の不幸といえる。
だが時計が夕方の時刻を指し示す頃、ついにその不幸が終わりを告げる。
悪質な契約勧誘、破滅願望、性欲優先、脱衣……
色々いるが、彼らはバトルロワイアルのルールは理解している。
だがこの主婦は、それすらしていない。どこぞのサーチアンドイートクリーチャーと同レベルなのだ。
仮にも一般人の主婦が、クリーチャーと同レベルってどうなのよとも思えるが、仕方がない。
とにかく、この主婦はいい加減にバトルロワイアルとは何かを理解しなくてはならない。
本人のためにも、そして巻き込まれる他の参加者のためにも。
他の参加者と出会い、会話をすればこの主婦もルールを理解できるだけの頭を持っている。
ただオメガの移動速度が速すぎて、途中出会った参加者と会話できなかった……これが彼女の不幸といえる。
だが時計が夕方の時刻を指し示す頃、ついにその不幸が終わりを告げる。
「キャハハハハハッ! いやー、やっと千秋ちゃん以外の参加者に出会えたよ!」
オメガに勝るとも劣らない、超高速移動でサメガに接近する存在……
このバトルロワイアルにおいて、間違いなく最上位の戦闘力を有するディアボロモンである。
この悪魔とまともに正面からぶつかれる参加者は限られるし、また彼らもおそらく正面からはぶつからないだろう。
それほどの強敵と出会ってしまったサメガは、不幸なのではないか?
このバトルロワイアルにおいて、間違いなく最上位の戦闘力を有するディアボロモンである。
この悪魔とまともに正面からぶつかれる参加者は限られるし、また彼らもおそらく正面からはぶつからないだろう。
それほどの強敵と出会ってしまったサメガは、不幸なのではないか?
と言いたいところだが、実はそうでもない。
確かにディアボロモンは非常に強い。だが、強すぎるからこそ他参加者にも中々見られない程の慢心がある。
バトルロワイアルを【遊び】としか認識しない彼にとって、他の参加者は【遊び相手】にすぎない。
いつでも殺せるが故に、長く楽しむためにあえて生かし、泳がす。
飽きたり、ゲームの制限時間が近づいてきたらぱぱっと片付ければいいだけのことだから。
いずれは殺されるかもしれない。だが、ディアボロモンと出会ってすぐには殺されない可能性は非常に高い。
そういった意味で、ディアボロモンの恐怖からサメガはようやくバトルロワイアルの恐怖を安全に理解できる。
バトルロワイアル会場においてルールを理解していないなど問題外もいいところだ。
これでサメガもようやく、一参加者としてこれからの行動を考えることができるのだ。
確かにディアボロモンは非常に強い。だが、強すぎるからこそ他参加者にも中々見られない程の慢心がある。
バトルロワイアルを【遊び】としか認識しない彼にとって、他の参加者は【遊び相手】にすぎない。
いつでも殺せるが故に、長く楽しむためにあえて生かし、泳がす。
飽きたり、ゲームの制限時間が近づいてきたらぱぱっと片付ければいいだけのことだから。
いずれは殺されるかもしれない。だが、ディアボロモンと出会ってすぐには殺されない可能性は非常に高い。
そういった意味で、ディアボロモンの恐怖からサメガはようやくバトルロワイアルの恐怖を安全に理解できる。
バトルロワイアル会場においてルールを理解していないなど問題外もいいところだ。
これでサメガもようやく、一参加者としてこれからの行動を考えることができるのだ。
「僕の名前はディアボロモン。ねえねえ、そこの急いでるおばさん、僕とゲームをしないかい?
僕がおばさんの大切な人を殺せば僕の勝ち。おばさんが僕を倒して大切な人を守れればそっちの勝ちさ。
どうだい、この――」
「邪魔よぉぉぉぉ!」
「おにごぇ!?」
僕がおばさんの大切な人を殺せば僕の勝ち。おばさんが僕を倒して大切な人を守れればそっちの勝ちさ。
どうだい、この――」
「邪魔よぉぉぉぉ!」
「おにごぇ!?」
ディアボロモンが台詞を喋り終える前に、サメガの鋼鉄下半身がディアボロモンにめり込んだ。
高速移動で回り込んだディアボロモンに対し、同じく高速移動で突っ込むサメガ。
受ける側の方がダメージが大きいのは当然であり、またディアボロモンは割と細身の部類である。
まるでコントのごとく吹き飛ばされ、きりもみ回転しながら近くの民家に突っ込んだ。
高速移動で回り込んだディアボロモンに対し、同じく高速移動で突っ込むサメガ。
受ける側の方がダメージが大きいのは当然であり、またディアボロモンは割と細身の部類である。
まるでコントのごとく吹き飛ばされ、きりもみ回転しながら近くの民家に突っ込んだ。
「やだもぉー! デパートの屋上ショーやってそうな人撥ねちゃったわ!
あとでデパート側から治療費請求されたらどうしましょ! 今月わりとピンチなのにぃー!」
あとでデパート側から治療費請求されたらどうしましょ! 今月わりとピンチなのにぃー!」
だがサメガは、その光景を見てもまだほとんど動じない。
ディアボロモンの外見にも、今まさに自分がひき逃げ事故を起こしたことに対してもだ。
それどころか家計を心配するありさま。
この主婦は、下半身だけでなく、ある意味で精神も鋼鉄と言って間違いない。
そしてここまでずぶとく強固だと、ある問題が生じてくる。
ディアボロモンの外見にも、今まさに自分がひき逃げ事故を起こしたことに対してもだ。
それどころか家計を心配するありさま。
この主婦は、下半身だけでなく、ある意味で精神も鋼鉄と言って間違いない。
そしてここまでずぶとく強固だと、ある問題が生じてくる。
はたして、このサメガに、バトルロワイアルのルールを説明してくれる猛者は現れるのだろうか?
【文京区・住宅街/1日目・夕方】
【フグ田サザエ@サザエさん】
[状態]:健康、おっちょこちょい、下半身がオメガにはまってる
[装備]:対個人用核爆弾(残り3)、オメガ(損傷有)
[道具]:基本支給品一式、ガイアメモリ・WEATHER
[思考・状況]基本:バトルロワイアルも行き当たりばったり、なんとかなる!
0:止まりたいけど、止まれない。現在北東方面に爆走中(本人無自覚)
1:他の参加者と支給品を交換して食材を手に入れる
2:夕飯時までにはバトルロワイアルを終わらせたい
3:食材が集まったら自宅に帰る
4:撥ねた人大丈夫かしらー?
※カオス準拠により、うっかり補正あり
※支給品の説明書を読んでいません
【フグ田サザエ@サザエさん】
[状態]:健康、おっちょこちょい、下半身がオメガにはまってる
[装備]:対個人用核爆弾(残り3)、オメガ(損傷有)
[道具]:基本支給品一式、ガイアメモリ・WEATHER
[思考・状況]基本:バトルロワイアルも行き当たりばったり、なんとかなる!
0:止まりたいけど、止まれない。現在北東方面に爆走中(本人無自覚)
1:他の参加者と支給品を交換して食材を手に入れる
2:夕飯時までにはバトルロワイアルを終わらせたい
3:食材が集まったら自宅に帰る
4:撥ねた人大丈夫かしらー?
※カオス準拠により、うっかり補正あり
※支給品の説明書を読んでいません
「ぐっ……ハハハハハハハハハハハハハ!」
サメガが去ったすぐ後、ディアボロモンはむくりと起き上がった。
不意すぎる一撃だったが、究極態であるディアボロモンにとっては致命傷とはなりえないのだ。
不意すぎる一撃だったが、究極態であるディアボロモンにとっては致命傷とはなりえないのだ。
「へえ……僕が、人間に傷つけられるなんてなぁ……」
とはいえ、ダメージを受けたことは受けたのだ。
その事実を、ディアボロモンはゆっくりと噛み締める。
その事実を、ディアボロモンはゆっくりと噛み締める。
「これもハンデ……? いやいや……当然だよねぇ、落ち着いて考えれば。
普通にやったら、僕の圧勝だもの。それじゃゲームは一方的で楽しくないもんね」
普通にやったら、僕の圧勝だもの。それじゃゲームは一方的で楽しくないもんね」
そして、主催者の言っていた言葉を思い出す。
一方的な展開を防ぐための、制限措置。これがあるからこそ、今自分は傷を負ったのだ。
一方的な展開を防ぐための、制限措置。これがあるからこそ、今自分は傷を負ったのだ。
「……相手によっては、遊びもほどほどにしなきゃいけないってところかな?
まあいいや。あのおばさんはまるでこっちの話聞いてなかったし、追いかけるの面倒だし……
この周辺で他の遊び相手探してみるとしよう」
まあいいや。あのおばさんはまるでこっちの話聞いてなかったし、追いかけるの面倒だし……
この周辺で他の遊び相手探してみるとしよう」
僅かに【警戒】ということを覚えた悪魔は、撥ねられた痛みよりも、次こそまともな遊び相手と会えることへの
期待に胸を膨らませていた。
弱ければ、千秋と同じようなことをしてやればいい。
強いなら、戦いごっこに興じてみるのも悪くないかもしれない。
それにここは、地図の中心に近い。
獲物には――困らない。
期待に胸を膨らませていた。
弱ければ、千秋と同じようなことをしてやればいい。
強いなら、戦いごっこに興じてみるのも悪くないかもしれない。
それにここは、地図の中心に近い。
獲物には――困らない。
【ディアボロモン@デジタルモンスターシリーズ】
【状態】ダメージ(小)疲労(小)、僅かな警戒心
【装備】なし
【道具】基本支給品一式、不明支給品1~3(確認済み)
【思考】
基本:楽しく遊びながら優勝する
0:この周辺で遊べそうな参加者を探してみる
1:他の遊び相手を探す
2:優勝したら何してもらうか考える
3:新たな遊びを考える
4:おばさん(サザエ)を僅かに警戒
【備考】
※ネットワークに侵入不可
※プログラムの支配、改変能力に制限がかかってます
※戦闘能力に関する制限は現在詳細不明。
※殺戮や破壊を遊びとしか認識していません
※もしカナとハルカを見つけたらどうするかは後に任せます(名前は知っているが姿は知らない)
※口調はカオスロワ準拠です(原作映画は無口)
【状態】ダメージ(小)疲労(小)、僅かな警戒心
【装備】なし
【道具】基本支給品一式、不明支給品1~3(確認済み)
【思考】
基本:楽しく遊びながら優勝する
0:この周辺で遊べそうな参加者を探してみる
1:他の遊び相手を探す
2:優勝したら何してもらうか考える
3:新たな遊びを考える
4:おばさん(サザエ)を僅かに警戒
【備考】
※ネットワークに侵入不可
※プログラムの支配、改変能力に制限がかかってます
※戦闘能力に関する制限は現在詳細不明。
※殺戮や破壊を遊びとしか認識していません
※もしカナとハルカを見つけたらどうするかは後に任せます(名前は知っているが姿は知らない)
※口調はカオスロワ準拠です(原作映画は無口)
| 069:結束 UNITY | 投下順 | 071:Dead END |
| : | 時系列順 | 071:Dead END |
| 059:マシンでつきぬけろ! | フグ田サザエ | :[[]] |
| 024:サマーウォーズ・ゲーム | ディアボロモン | 084:悪魔の証明 |