八坂神奈子と洩矢諏訪子、神二柱の勝負は「すべらない話」である。
決戦の地となった守矢神社では神二柱を囲んで数多くの人妖達が固唾を呑んで話を聞いていた。
決戦の地となった守矢神社では神二柱を囲んで数多くの人妖達が固唾を呑んで話を聞いていた。
ーミジャグジ様の怒りに触れた愚者の末路
ー互いの信仰を賭けた戦争
ー幻想の外で神々を忘れた人間への失望
ー信仰を得るために行った奇行・奇策
ー互いの信仰を賭けた戦争
ー幻想の外で神々を忘れた人間への失望
ー信仰を得るために行った奇行・奇策
これらを時にフランクに、時に威圧するように、時に諭すように語りかけ、
周りを惹きこんでゆく。気付けば、一昼夜が経過していたが、席を立つものは誰もいなかった。
周りを惹きこんでゆく。気付けば、一昼夜が経過していたが、席を立つものは誰もいなかった。
霊夢「そうかぁ・・・。早苗が腋を出しているのにはそんな理由があったのね。」
魔理沙「お涙頂戴で〆るのは反則なのぜ・・・。」
神奈子「と、いったところで私のターン終了。 次は諏訪子の番だけど、
そろそろネタがなくなってきたんじゃないかい?」
諏訪子「あーうー・・・。 じゃ・・・じゃあこっちは切り札を出すよ。
私のこの帽子は実はだねー・・・
魔理沙「お涙頂戴で〆るのは反則なのぜ・・・。」
神奈子「と、いったところで私のターン終了。 次は諏訪子の番だけど、
そろそろネタがなくなってきたんじゃないかい?」
諏訪子「あーうー・・・。 じゃ・・・じゃあこっちは切り札を出すよ。
私のこの帽子は実はだねー・・・
ー翌日
映姫「・・・うーーーむ。」
小町「いつにもまして難しい顔して、どうしたんですか?」
映姫「いえ、昨日の勝敗を書類にしなければならないのですが・・・。昨日の勝負って、結局どっちが勝ったんでしたっけ?」
小町「え? そんなの決まってるじゃないですか ・・・アレ?」
映姫「神奈子さんが風祝の腋の話をしたところまでは覚えているのですが・・・
次にどんな話だったかが全く思い出せなくて・・・。」
小町「そういえば、私もその辺から記憶がすっぽりとないですね。別にお酒呑んでたわけでもないのに、変ですねえ。」
映姫「仕方ありません。恥を忍んで皆に聞いて回りますか。誰か一人くらいは覚えているでしょう。」
小町「いつにもまして難しい顔して、どうしたんですか?」
映姫「いえ、昨日の勝敗を書類にしなければならないのですが・・・。昨日の勝負って、結局どっちが勝ったんでしたっけ?」
小町「え? そんなの決まってるじゃないですか ・・・アレ?」
映姫「神奈子さんが風祝の腋の話をしたところまでは覚えているのですが・・・
次にどんな話だったかが全く思い出せなくて・・・。」
小町「そういえば、私もその辺から記憶がすっぽりとないですね。別にお酒呑んでたわけでもないのに、変ですねえ。」
映姫「仕方ありません。恥を忍んで皆に聞いて回りますか。誰か一人くらいは覚えているでしょう。」
しかし、最後の話を覚えているものは誰もいなかった。
なにしろ、慧音や阿究すらがその記憶を失っていたのだ。
挙句の果てには話をした当人の諏訪子ですらが
「あれは・・・もういいよ。滑っちゃったみたいだし。」と口を濁す始末。
なにしろ、慧音や阿究すらがその記憶を失っていたのだ。
挙句の果てには話をした当人の諏訪子ですらが
「あれは・・・もういいよ。滑っちゃったみたいだし。」と口を濁す始末。
これには流石に困った映姫であったが、「最後の話」を諏訪子がしたのは間違いないようなので、
神奈子の勝利として白黒付け、この勝負は幕引きとなった。
神奈子の勝利として白黒付け、この勝負は幕引きとなった。