魔理沙は何気なく書いたレポートを読み返して真っ青になった。
書かれていたのは丸文字の女の子女の子した文章。所々に顔文字やら星やらも混じったとっても乙女なものだった。
「……なによ、これ」
さらに自分の口調にハッと口を押さえる。
……異変だ。これは間違いなく異変だ。
そうでなければ私が、こんな、……こんな。
魔理沙は血相を変えて飛び出し空へと舞い上がる。
異変は解決しなくては。それだけで頭をいっぱいにして。
書かれていたのは丸文字の女の子女の子した文章。所々に顔文字やら星やらも混じったとっても乙女なものだった。
「……なによ、これ」
さらに自分の口調にハッと口を押さえる。
……異変だ。これは間違いなく異変だ。
そうでなければ私が、こんな、……こんな。
魔理沙は血相を変えて飛び出し空へと舞い上がる。
異変は解決しなくては。それだけで頭をいっぱいにして。
「……先を越されてしまいましたか」
早苗は空から周りを眺めながらひとりごちる。
無意識に仕草や態度が少女漫画っぽくなる。それが彼女が起こした異変のようだ。
「ですが……」
一歩リードされながらも早苗は微笑む。
恋愛ハンターを名乗る彼女が、この異変を嫌うわけがなかった。
「ここは、便乗させてもらいましょうか」
早苗は空から周りを眺めながらひとりごちる。
無意識に仕草や態度が少女漫画っぽくなる。それが彼女が起こした異変のようだ。
「ですが……」
一歩リードされながらも早苗は微笑む。
恋愛ハンターを名乗る彼女が、この異変を嫌うわけがなかった。
「ここは、便乗させてもらいましょうか」
「文、私絶対負けないから!」
「ふふ、私だって負けるつもりはないわ。はたて」
「ライバル同士の高め合う姿! 青春物の王道! お互いを想う絆……まさに愛!」
「ふふ、私だって負けるつもりはないわ。はたて」
「ライバル同士の高め合う姿! 青春物の王道! お互いを想う絆……まさに愛!」
「ごめんねリグル、手伝わせちゃって」
「気にしなくていいよ。わたしとミスティアの仲じゃない(ニコッ」
「(ドキッ)う、うん、ありがとう」
「未熟な心は時として同性との友情を恋と錯覚する。しかしそれは異性への憧れの発露!
これから恋と言うものを知るであろう彼女に乾杯!」
「気にしなくていいよ。わたしとミスティアの仲じゃない(ニコッ」
「(ドキッ)う、うん、ありがとう」
「未熟な心は時として同性との友情を恋と錯覚する。しかしそれは異性への憧れの発露!
これから恋と言うものを知るであろう彼女に乾杯!」
「めーりん、いつもありがとう」
「いいえ、妹様こそありがとうございます」
「でも……わたし、めーりんになにもあげられてないのに」
「そんなことないですよ。とてもとてもたくさんの物をもらってます」
「めーりん……」
「空虚、寂しさ、虚無感。そういったものを晴らすのに他者の温もり程強いものはない!
純粋な想い一つでギブアンドテイクは成り立つ!二人の想いよ、どこまでも飛んでいけ!」
「いいえ、妹様こそありがとうございます」
「でも……わたし、めーりんになにもあげられてないのに」
「そんなことないですよ。とてもとてもたくさんの物をもらってます」
「めーりん……」
「空虚、寂しさ、虚無感。そういったものを晴らすのに他者の温もり程強いものはない!
純粋な想い一つでギブアンドテイクは成り立つ!二人の想いよ、どこまでも飛んでいけ!」
「橙」
「藍さま」
「藍さま」
「輝夜」
「妹紅」
「妹紅」
「咲夜」
「お嬢様」
「お嬢様」
「嗚呼、素晴らしい!幻想郷に愛が満ちる!」
少女漫画と言えば恋愛。恋愛小説に瞳を輝かせる彼女が起こした異変は、幻想郷に愛を振り撒く事だった。
ある時は奇跡と称した偶然を、ある時は直接本人たちを唆し、様々な手段で愛を幻想郷にばらまいた。
「見つけたわ、早苗」
そしてそこに現れる異変解決の第一人者。
「霊夢さん?」
「正直異変と思えるもんじゃないけど、紫が行けって煩くてね」
「過ぎたるは及ばざるが如し。あなた少しやりすぎよ」
「……確かに、愛を過ごして相手のみを求める様は堕落と言えます。
しかし人は愛なしでは生きてはいけない。その後押しをすることの何が悪いのですか?」
「正論ね。だけど、異変は解決されるものなの。ね、正論でしょ?」
「平行線ですね。分かりました八雲紫。
貴女がこれを異変と呼び私を懲らしめるつもりなら、私は全力で抵抗します!」
「と、言うわけだから。霊夢」
「はいはい。……やれやれだわ」
霊夢と紫の信頼関係に「愛」を見い出した早苗は、満足げに二人に向けて御弊をかざした。
少女漫画と言えば恋愛。恋愛小説に瞳を輝かせる彼女が起こした異変は、幻想郷に愛を振り撒く事だった。
ある時は奇跡と称した偶然を、ある時は直接本人たちを唆し、様々な手段で愛を幻想郷にばらまいた。
「見つけたわ、早苗」
そしてそこに現れる異変解決の第一人者。
「霊夢さん?」
「正直異変と思えるもんじゃないけど、紫が行けって煩くてね」
「過ぎたるは及ばざるが如し。あなた少しやりすぎよ」
「……確かに、愛を過ごして相手のみを求める様は堕落と言えます。
しかし人は愛なしでは生きてはいけない。その後押しをすることの何が悪いのですか?」
「正論ね。だけど、異変は解決されるものなの。ね、正論でしょ?」
「平行線ですね。分かりました八雲紫。
貴女がこれを異変と呼び私を懲らしめるつもりなら、私は全力で抵抗します!」
「と、言うわけだから。霊夢」
「はいはい。……やれやれだわ」
霊夢と紫の信頼関係に「愛」を見い出した早苗は、満足げに二人に向けて御弊をかざした。
ちなみに魔理沙はあり得ない速度でもう一方の犯人こいしを特定。
速攻で異変を解決し、その必死さが評価され、こいしがファイトの勝利者となった。
……そして
「あれは私じゃない。あれは私じゃない。あれは私じゃない……」
「まったくしばらく見掛けないと思えばすっかり引きこもっちゃって。
そんなにショックなことでもないでしょうに……」
後日、衰弱した魔理沙を快復させてほしいという依頼が飛び込んでくるのだが、それはまた、別の東方ファイト。
速攻で異変を解決し、その必死さが評価され、こいしがファイトの勝利者となった。
……そして
「あれは私じゃない。あれは私じゃない。あれは私じゃない……」
「まったくしばらく見掛けないと思えばすっかり引きこもっちゃって。
そんなにショックなことでもないでしょうに……」
後日、衰弱した魔理沙を快復させてほしいという依頼が飛び込んでくるのだが、それはまた、別の東方ファイト。