東方ファイトスレ @まとめウィキ

23スレ第32戦(2)

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匿名ユーザー

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勇儀「こんな感じでどうかな?」
パチェ「はいはいそこまでよそこまでよ」
~少女更衣中~
勇儀「丈の合うエプロンが無かったんで、下は穿かせてもらったよ」
妹紅「無闇に肌を晒すなんてありえない。割烹着も和風エプロンとして認めてもらうわね」
文「うぎぎぎ……やはり先程のファイトで彼女だけは葬っておくべきでしたか……!」
ファイト会場の更衣室で着替えを終えた勇儀は、体格ゆえにどうしても隠し切れない下半身を下着でカバー。
対する妹紅は、背中側までしっかりカバーする割烹着を着込み、ボディラインすら表に出さない鉄壁ぶりだ。

文「無効試合になるよりは、せめて横乳とチラリで我慢しましょう……
さて、今日の東方ファイトは料理対決、そしてその食材は……『肝』です!」
高らかに宣言する声を聞き、控室に向かう妹紅。一方勇儀は、会場中央に立ち――
勇儀「せいっ!」
裂帛の気合と共に地面を叩く。と、そこにスキマのような歪みが生じる。
文「……は?こ、これは一体……なんという怪力乱神……!」
勇儀「うーん……お、居た居た」
歪みの中に手を突っ込んで探り、魚を掴み出す。そしてそれを水槽へと放り込む。
一方の妹紅は、何をしているのか控室から出て来る気配が無い。
その間に勇儀は充分な数の魚を水槽に放り込み、その前に立つ。
両腕を広げ、そこに収まるはずも無い水槽へと手を伸ばす。
そしてその腕を閉じて行くと……なんと、水槽が中身ごと縮んでしまう。
文「……な……何が起きているのでしょうか……これが、鬼と呼ばれる存在の本気という事でしょうか……!?」
驚きのあまり言葉に詰まる文をよそに、勇儀は水槽を掌サイズに圧縮し、待つことしばし。
制限時間少し前にそれを元のサイズに戻すと、水を抜いて魚を取り出し、素手で肝を選り出して行く。
文「……そ、そういえばそろそろ制限時間ですが、妹紅選手は……」
妹紅「間に合ったみたいね。こっちは完成よ」
人一人は入ろうかという大きな覆いをかぶせた皿を台車に載せて運んで来る妹紅。
勇儀「こっちも出来上がりだ」
一方こちらはごくシンプルに、先程選り出した肝を皿に並べつけた。

文「妹紅選手の皿も気になりますが、まずは勇儀選手の肝料理から……これはそのまま食べるんでしょうか?」
勇儀「ああ、鮮度が命だから、手早く頼むよ」
文「では失礼して……美味い!ただの魚の肝のはずなのに、まさに醍醐味とでも言うべき深いコク……これは一体!?」
勇儀「ほら、アンコウの肝っていうのがあるじゃないか。あれと同じだよ」
文「でも、これは全部普通の魚ですが」
勇儀「だから、水圧をかけたのさ」
文「……はぁ」
勇儀「ついでに水と一緒に時間も圧縮して、熟成もさせたけどね」
文「想像の遥か斜め上を行く超料理、この怪力乱神は語られるべきでしょう!」

妹紅「次は私の番ね」
文「はい。では早速この覆いを……(かぱっ)」
EX慧音「……」
文「これは……肝は肝でも、肝慧音……?」
妹紅「ほら、慧音」
EX慧音「あ、ああ……た、たーべちゃーうぞーっ!」
文「ごふっ!?あ、危ない所でした!守備範囲外と考えていた私ですら鼻血を吹くこの破壊力!」
EX慧音「うわぁぁぁ、やっぱりダメだ、今すぐこの歴史を消してやるッ!」
妹紅「そんな、慧音……っ(じわっ)」
EX慧音「ううっ……そ、そんな目で見られては……」
文「なんという策士……その乙女性能を、慧音さんを誑かす事だけに使っていたとはッ!」
EX慧音「私は誑かされてなどいない!妹紅を悪く言うな!」
妹紅「ありがとう、慧音……(にこ)」
文「さ、流石同世代人、この笑顔は月の姫様と同じ匂いがします……」

勇儀「さあ、ジャッジを頼むよ」
文「そうですね……そういえば、妹紅選手の乙女度はまあ認めるとして、勇儀選手のメルヒェン度はどこに……?」
勇儀「? 最初からメルヒェン全開でやってるよ」
文「微塵もそんな気配は感じませんでしたが」
勇儀「御伽噺級の怪力乱神を連発したのに、まだ認めないのかい?」
文「……メルヒェンってそっちなんですかっ!」

結果:メルヒェン級の怪力乱神を駆使して、とりあえず美味しい肝料理を作った勇儀の勝ち。






















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