スカーレット姉妹vs八雲紫
お題は具合の悪くなったパチュリーの看病。
お題は具合の悪くなったパチュリーの看病。
紅魔館の一室。風邪で寝込むパチュリーの横には全裸のレミリアが転がっていた。
酔いつぶれたせいもあるが、酔った勢いでパチュリーから吸血し、風邪がうつってしまったのである。
しかしレミリアが風邪程度でどうにかなるとは考えられなかったため、放置されていた。
酔いつぶれたせいもあるが、酔った勢いでパチュリーから吸血し、風邪がうつってしまったのである。
しかしレミリアが風邪程度でどうにかなるとは考えられなかったため、放置されていた。
フランはというと「バイキンを全部やっつければ風邪も治るよね!」と主張し、パチュリーに能力を使おうとした。
仕方がないので紫の能力でフランの身長をミクロサイズにし、体内で直接病原体と戦ってもらうことにした。
仕方がないので紫の能力でフランの身長をミクロサイズにし、体内で直接病原体と戦ってもらうことにした。
「なんだか苦労してるわねえ」
パチュリーの汗を拭きつつ話しかける紫。
「……慣れてるから。さすがに妹様が身体の中にいるのは不安だけど……」
「あのサイズならさすがに心配ないと思うけどね」
額に乗せたタオルをひっくり返す。
すっかり温くなっていたので、洗面器の水にひたして絞りなおした。
「……意外に慣れてるわね」
「真似事よ。藍が時々弱った妖怪を拾ってくるから」
パチュリーの汗を拭きつつ話しかける紫。
「……慣れてるから。さすがに妹様が身体の中にいるのは不安だけど……」
「あのサイズならさすがに心配ないと思うけどね」
額に乗せたタオルをひっくり返す。
すっかり温くなっていたので、洗面器の水にひたして絞りなおした。
「……意外に慣れてるわね」
「真似事よ。藍が時々弱った妖怪を拾ってくるから」
のどかな空気が流れる中、レミリアがのっそりと起き上がった。
そのままパチュリーに近寄ると、思いっきり首筋に噛み付く。
「ちょ、ちょっとレミィ……!」
じたばたもがくパチュリーを押さえつけ、たっぷり30秒ほどたってからようやく口を離した。
「一体何のつもり?」
紫が咎めるような視線を向けるが、レミリアは悪びれたそぶりも見せずに言った。
「さっきのを返しただけよ。本当はミルクの方がいいらしいけど、病人を興奮させるものじゃないしね」
「今日は貸してあげるわ。たまには誰かの世話を焼くのも悪くないでしょ」
ちろりと赤い舌を見せると、レミリアは部屋から出て行った。
そのままパチュリーに近寄ると、思いっきり首筋に噛み付く。
「ちょ、ちょっとレミィ……!」
じたばたもがくパチュリーを押さえつけ、たっぷり30秒ほどたってからようやく口を離した。
「一体何のつもり?」
紫が咎めるような視線を向けるが、レミリアは悪びれたそぶりも見せずに言った。
「さっきのを返しただけよ。本当はミルクの方がいいらしいけど、病人を興奮させるものじゃないしね」
「今日は貸してあげるわ。たまには誰かの世話を焼くのも悪くないでしょ」
ちろりと赤い舌を見せると、レミリアは部屋から出て行った。
「レミィはいつもやることが唐突で困るわ」
気まずそうに顔を背けるパチュリー。
「血液経由で病原体を引き受けて、自分で免疫を作って返した……のかしら。器用なものね」
「レミィの能力はブラックボックスだから。あまり深く考えてなかった気もするけど」
「まあ、もうしばらく居させてもらうわ。あの小さな子が戻ってくるまでここを離れるわけにはいかないし」
「思い出させないで……」
パチュリーはため息をついた。
気まずそうに顔を背けるパチュリー。
「血液経由で病原体を引き受けて、自分で免疫を作って返した……のかしら。器用なものね」
「レミィの能力はブラックボックスだから。あまり深く考えてなかった気もするけど」
「まあ、もうしばらく居させてもらうわ。あの小さな子が戻ってくるまでここを離れるわけにはいかないし」
「思い出させないで……」
パチュリーはため息をついた。
スカーレット姉妹試合放棄につき、勝者紫