絶好調な天子と失敗する気が微塵もない気分のにとり対身も心も完璧な輝夜コスの慧音先生と複雑な表情してる妹紅。
お題はチクタクバンバン。
お題はチクタクバンバン。
「えー、古いゲームなので一応説明します。ゲームは盤上で行われ、盤上にはゼンマイで前進する時計の玩具が配置されます。
板は5×5前後のピースに分けられ、各ピースには直進・右折・左折・十字などの溝があります。
それを移動させて時計の進路をコントロールし、できるだけ長く盤上から落とさないようにするわけです。
なお、決着を早めるため、今回は妨害ありということにします」
「えーと、太閤立志伝5の開墾ミニゲームが近いんですが、これもマイナーですかね……」
要らぬ所でマニアックな知識を披露する映姫だった。
板は5×5前後のピースに分けられ、各ピースには直進・右折・左折・十字などの溝があります。
それを移動させて時計の進路をコントロールし、できるだけ長く盤上から落とさないようにするわけです。
なお、決着を早めるため、今回は妨害ありということにします」
「えーと、太閤立志伝5の開墾ミニゲームが近いんですが、これもマイナーですかね……」
要らぬ所でマニアックな知識を披露する映姫だった。
天子・にとりサイド
「要するに、自己更新型15パズルだよね」
「あのカチカチ動かして絵をそろえる奴ね。で、必要とされる絵柄が随時変わる、と」
「ということは、現パーツに接合可能なパーツの探索、及びその最適化。具体的にはできるだけ中央に時計を誘導するのが重要」
自分の世界に突入していくにとり。
「……そんなに複雑じゃないはずだよね。うん、いける。半永久的に時計を維持できるよ」
「……」
天子を置いてきぼりにして、チクタクバンバン対策装置の製作にかかるにとり。
というか、既に改造前提である。
「要するに、自己更新型15パズルだよね」
「あのカチカチ動かして絵をそろえる奴ね。で、必要とされる絵柄が随時変わる、と」
「ということは、現パーツに接合可能なパーツの探索、及びその最適化。具体的にはできるだけ中央に時計を誘導するのが重要」
自分の世界に突入していくにとり。
「……そんなに複雑じゃないはずだよね。うん、いける。半永久的に時計を維持できるよ」
「……」
天子を置いてきぼりにして、チクタクバンバン対策装置の製作にかかるにとり。
というか、既に改造前提である。
慧音・妹紅サイド
「じゃあ練習を始めましょう。妹紅、手伝ってね」
「あ、ああ」
すっかり輝夜化している慧音を見て複雑になる妹紅だが、友好的な輝夜というのもまた新鮮で、少しどぎまぎする。
が、練習を始めてしばらくすると、妹紅の顔から笑みが消えてくる。
慧音の運指は異常で、常に3~4手先を考慮して動いている。計算能力はそれさえ上回り、時計が中央8ピースから全く出ない。
(凄いというか、早く元に戻って欲しいというか……)
ため息をつく妹紅。
「じゃあ練習を始めましょう。妹紅、手伝ってね」
「あ、ああ」
すっかり輝夜化している慧音を見て複雑になる妹紅だが、友好的な輝夜というのもまた新鮮で、少しどぎまぎする。
が、練習を始めてしばらくすると、妹紅の顔から笑みが消えてくる。
慧音の運指は異常で、常に3~4手先を考慮して動いている。計算能力はそれさえ上回り、時計が中央8ピースから全く出ない。
(凄いというか、早く元に戻って欲しいというか……)
ため息をつく妹紅。
当日
「というわけで閻魔様、今日の勝負はこれを使わせてください!」
改造モロバレのチクタクバンバンを提出するにとり。科学特捜隊顔負けの古典的コンピューターが接続されており、清々しささえ感じる。
「……相手チームが認めるならいいでしょう」
「構いません。早く試合を始めてください」
自信満々の慧音。
「では、試合開始」
「というわけで閻魔様、今日の勝負はこれを使わせてください!」
改造モロバレのチクタクバンバンを提出するにとり。科学特捜隊顔負けの古典的コンピューターが接続されており、清々しささえ感じる。
「……相手チームが認めるならいいでしょう」
「構いません。早く試合を始めてください」
自信満々の慧音。
「では、試合開始」
試合は一方的だった。
慧音の演算と行動が早すぎて、にとりが改造した装置でも全く勝負にならなかったのである。
ちなみに、(初期型とはいえ)コンピューターより演算の速い人類というのは実際に存在したらしい。
慧音の演算と行動が早すぎて、にとりが改造した装置でも全く勝負にならなかったのである。
ちなみに、(初期型とはいえ)コンピューターより演算の速い人類というのは実際に存在したらしい。
だが、何故か試合中大地震が起き、チクタクバンバンは地割れに飲み込まれた。
……空気化した誰かさんのしわざであるのは言うまでもない。
……空気化した誰かさんのしわざであるのは言うまでもない。
「なんでこうなるの! まだ勝負は終わってないわ。再戦を要求します!」
「わかった、わかったから。今日のところは引き上げよう。な?」
暴れる慧音とそれをはがいじめにする妹紅。映姫に目礼すると、人里へ慧音を引っ張っていった。
もちろん、試合は天子・にとりチームの反則負けとなった。
「わかった、わかったから。今日のところは引き上げよう。な?」
暴れる慧音とそれをはがいじめにする妹紅。映姫に目礼すると、人里へ慧音を引っ張っていった。
もちろん、試合は天子・にとりチームの反則負けとなった。
「地震はただの偶然よ。不可抗力よ!」
「何のために審判がいると思っているんですか」
「何のために審判がいると思っているんですか」
慧音&妹紅の勝ち