映姫「という事で、今日はぬるべとレスリングです」
文「や、そのー、今ちょっと肋骨が危ない感じなんで、できれば棄権を――」
映姫「ちなみに『オールウェイズ冬眠できます』で競技中の大ナマズとは別物ですのでご安心を。
既にナマズにはリングで待っていてもらっています。それでは早速競技を開始して下さい」
文「……なんだか最近、嫌な方向にクールじゃないですか?」
小町「馴染んじゃったんじゃないかな、混沌とした流れに……」
文「や、そのー、今ちょっと肋骨が危ない感じなんで、できれば棄権を――」
映姫「ちなみに『オールウェイズ冬眠できます』で競技中の大ナマズとは別物ですのでご安心を。
既にナマズにはリングで待っていてもらっています。それでは早速競技を開始して下さい」
文「……なんだか最近、嫌な方向にクールじゃないですか?」
小町「馴染んじゃったんじゃないかな、混沌とした流れに……」
結局、有無を言わさずリングに放り込まれる文は、
ぬるべと液が10cm程の厚さに張られたリングの中で、大きめのナマズと対峙する。
文「こうなったらちゃちゃっと……っつ、肋骨が……うわぁっ!?(べちゃ)」
速攻をかけようとする文だったが、底面までぬるべとなリングに足をとられて転ぶ。
それを好機と、巨体で圧し掛かるナマズ。
文「うぐがががが肋骨ががが!審判!しんぱ……ぐむぅ!?」
アマレスのルールは、『両肩を一秒間床に押し付ける』である。
それを知ってか知らずか、ナマズはうつ伏せになった文の上を、もぞもぞと頭側に動く。
通常であればただのフォールなのだが、今は事情が違う。
文の顔は、ぬるべと液に漬かってしまい、その上に大重量のナマズが乗ってしまった。
小町「もがいてるから勝負がつかないけど……大人しくした方が楽じゃないかなぁ……」
とはいえ文も、呼吸困難と肋骨にかかるナマズの体重とで、大人しくする事を許されない状態、
しかもこれまでの経緯から考えれば、大人しくフォールされた後に助けが入る可能性は低い。
文「……(相手がただのナマズなら……仕方無いわね)」
小町「あぁ、やっと大人しく……うわっ!か、かまいたち!?」
何処からか一陣の風が吹き込むと、ナマズの巨体を持ち上げる。
体重から解放されて鈍い動きで体を起こす文の目の前で、
その風はナマズの体を捌き、切り分け、ぬるべとのリングへと落として行く。
そして文は、両肩にあたる二つの塊を踏みつけ、映姫へと感情の無い瞳を向けた。
文「ジャッジ、フォールです」
映姫「はい、この勝負、射命丸文の勝ちです」
小町「……あわわわわ」
ナマズの物とはいえ、ぬるべとの上から返り血を浴び、無表情で見つめる文。
その後、小町が連絡をつけるより速く、そのままの格好で永遠亭まで飛び、住民を大いに驚かせたとか。
ぬるべと液が10cm程の厚さに張られたリングの中で、大きめのナマズと対峙する。
文「こうなったらちゃちゃっと……っつ、肋骨が……うわぁっ!?(べちゃ)」
速攻をかけようとする文だったが、底面までぬるべとなリングに足をとられて転ぶ。
それを好機と、巨体で圧し掛かるナマズ。
文「うぐがががが肋骨ががが!審判!しんぱ……ぐむぅ!?」
アマレスのルールは、『両肩を一秒間床に押し付ける』である。
それを知ってか知らずか、ナマズはうつ伏せになった文の上を、もぞもぞと頭側に動く。
通常であればただのフォールなのだが、今は事情が違う。
文の顔は、ぬるべと液に漬かってしまい、その上に大重量のナマズが乗ってしまった。
小町「もがいてるから勝負がつかないけど……大人しくした方が楽じゃないかなぁ……」
とはいえ文も、呼吸困難と肋骨にかかるナマズの体重とで、大人しくする事を許されない状態、
しかもこれまでの経緯から考えれば、大人しくフォールされた後に助けが入る可能性は低い。
文「……(相手がただのナマズなら……仕方無いわね)」
小町「あぁ、やっと大人しく……うわっ!か、かまいたち!?」
何処からか一陣の風が吹き込むと、ナマズの巨体を持ち上げる。
体重から解放されて鈍い動きで体を起こす文の目の前で、
その風はナマズの体を捌き、切り分け、ぬるべとのリングへと落として行く。
そして文は、両肩にあたる二つの塊を踏みつけ、映姫へと感情の無い瞳を向けた。
文「ジャッジ、フォールです」
映姫「はい、この勝負、射命丸文の勝ちです」
小町「……あわわわわ」
ナマズの物とはいえ、ぬるべとの上から返り血を浴び、無表情で見つめる文。
その後、小町が連絡をつけるより速く、そのままの格好で永遠亭まで飛び、住民を大いに驚かせたとか。
映姫「この後ナマズは、スタッフが美味しく頂きました」
小町「ひーん、あんなの見た後じゃあたいでも美味しくは頂けませんよーっ」
小町「ひーん、あんなの見た後じゃあたいでも美味しくは頂けませんよーっ」