東方ファイトスレ @まとめウィキ

36スレ第10戦(1)

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匿名ユーザー

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霊夢「誰よこんな阿呆なファイト指定をした奴は!」
会場の中央で騒いでいるのは、今回ファイトのターゲット……というか被害者、博麗霊夢。
その凶暴性には一目もニ目も置かれているため、今回ファイトでは両手を拘束し、足に錘を着け、
暴れたり逃れたりしないような配慮……というか外道な措置が取られている。
そしてそこに入場して来るのは、いつもと大差ないアリスと、目が赤くなった妖夢。
妖夢の方は満月光線の浴び過ぎで赤目になり、何かが目覚めてしまったらしい。
一方のアリスだが――
神綺「頑張ってーアリスちゃーんっ」
魔界の皆さん「がんばれー」
アリス「……死にたい……むしろあっちを消すべきかしら……」
魔界軍総帥とは名ばかりで、要するに神綺が全権委任を宣言してはみたものの、
だからといって魔界の管理者になる筈もなく、結局魔界の皆さんが待機状態になっただけだった。
アリス「……大体どうしてターゲットが霊夢なのよ」
霊夢「私に聞くな。私だってどうしてターゲットなのか知りたいぐらいよ」
妖夢「……(すすっ)」
溜息混じりに二人が話す中、妖夢は霊夢の前へと飛び出すと、顎に手を当て――
(ズッギュゥーーーン)
妖夢「(ちゅっ)」
霊夢「……って、本当にやってどうすんのよ!」
アリス「なっ……キスしただけであんな音が……!?」
その昔、若き日の悪のカリスマがやった『轟音の出るキス』を見事に成し遂げた。

アリス「くっ……このままでは負ける……こんな馬鹿らしいファイトでも、それはちょっとね……」
霊夢「だからってあんたとまでキスする気は無いわよ」
アリス「私だって、あんたじゃなく魔理沙なら……はっ、そうよ、その手があったわね。魔界軍!」
(ざざっ)
待機状態だった魔界の皆さんが、アリスの呼びかけに答えて一斉に立ち上がる。
観客席の一角の動きに、ファイト会場の空気が変わる。
アリス「霧雨魔理沙を捕えなさい!」
(ずざざざっ)
魔理沙「なっ……ちょっと待て、今回私は関係ないぞ!」
アリス「そう、直接には関係ないわ。でもね……
白黒つけて、魔理沙に一時的に『霊夢ちゃん』の名前をつけてしまえば……!」
魔理沙「待て、いくらなんでもそりゃ強引過ぎだぜ!」
アリス「強引だろうと何だろうと、欲しい物は力尽くで奪うのが魔界流よ!」
霊夢「どうしてこうなった……」
妖夢「……(にっこり)」
霊夢「……何この……いい笑顔なのに、凄く嫌な予感しかしない笑顔は……」
妖夢「……さあ、あっちに負けないように、続きを……」
霊夢「待てーっ!寄るなっ!放せーっ!」

この後、各方面からの妨害及びそこまでよが一斉に発動するのだった。

結果:悪のカリスマ風キスを見事に決めた暗黒剣士妖夢の勝ち

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