東方ファイトスレ @まとめウィキ

50スレ第17戦(1)

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匿名ユーザー

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勇儀「こうして二人で飲んでると、昔を思い出すねぇ。山の連中は元気にしてるかい?」
萃香「なんなら今から行こうか」
勇儀「いいねえ、それじゃ善は急げだ」

地底で飲んでいた二人が悪酔いと悪乗りで山に乗り込んだからさあ大変、
しかも深酒のせいか哨戒の白狼天狗を弾幕でピチュらせて押し通ったために
大天狗を筆頭とした緊急対策室が作られ、何かと接点の多い文が対応をする事になった。

文「これはこれはようこそお越しを、一言頂ければ迎えに上がりましたものを」
勇儀「なあに、手間をかけちゃ悪いからね」
萃香「そうそう、それに折角来たんだからのんびりさせてよ」

文の背筋を、嫌な汗が流れる。
妖怪の山は名目上、鬼から天狗・河童に管理を委任されている形である。
だが鬼が『その気』になってしまえば、天狗・河童の連合軍であろうと太刀打ちできない。
だから普段から山の連中は鬼を敬遠しているし、鬼の方も一応気を使っている。
それが。今。目の前に居るのは酔っ払った鬼が二人だ。
ふとしたきっかけで、もう一度山で暮らそう、などとなったら目も当てられない。
文は、美鈴の気遣いや衣玖の空気読みもかくやの勢いで立ち回り、
とにかく鬼二人が満足して帰ってくれるよう宴席を設けその維持に努めた。

椛「(ひそひそ)大天狗さまより伝令、状況が東方ファイトに認定されたそうです」
文「(くらっ)」

鬼が出るか蛇が出るか。いや既に鬼が居る以上、蛇しか出ないのではないか。
気を揉む文の元に辿り着いたのは、白蓮&星の命蓮寺チームだった。

文「ご助力感謝します、何卒穏便に……」
白蓮「わかりました、お任せ下さい」
星「やってますねお二人とも。では駆け付け三杯、早速失礼します!」
勇儀「お?」
文「ちょっ!」

到着するや、ハングリータイガーが勇儀の杯を奪い取り、飲み干す。
今すぐ幻想風靡で逃げ出したい文だったが、勇儀は笑って許した。

勇儀「いい飲みっぷりじゃないか。あと二杯、行くんだろう?」
星「いただきましょう!」
萃香「じゃあきれいどころはこっちでお酌だねぇ」
白蓮「あらあら、それなら山の若衆にお願いされた方が」

文はひとまず胸を撫で下ろした。
人数が増えた分だけ騒ぎの度合いは増したが、鬼二人の状況よりは先が見える。
もう一チーム来るようなので、そちらと解決策を――

勇儀「で、おまえさんは飲まないのかい?」
文「へ?いえ、私は幹事ですからお酒の方は……」
萃香「鴉天狗がちょっと飲んだくらいで潰れるわけ無いって」
星「それともこのお二人の酒が飲めないと?」
文「(ぶっ)」
白蓮「星、そんな事を言うものじゃありませんよ。
強要しては文さんも美味しく飲めないじゃないですか」
文「(ああ、フォローはしてくれないんだ……)」

用意した酒は、正真正銘鬼殺し、人間なら一口で倒れるレベルの凶悪な酒である。
面子が面子だけに問題なく飲んでいるが、流石の文でも多くは飲みたくない。
第一酔い潰れたら事態を解決する手が打てなくなる。
引きつった愛想笑いで駆け付け三杯をこなすと、給仕にかこつけて席を外した。

文「(死ぬ!あのペースで飲まされたら絶対死ぬ!)」
霊夢「お困りのようね」
早苗「東方ファイトの指定により参上しました」

文の目に映る巫女二人に後光が差して見えたのは、酒の所為だけではなかっただろう。

文「かくかくしかじかで、あのお二人を何とかして山から追い払って頂きたいのです」
早苗「わかりました!では物は相談ですが」
霊夢「ぶっちゃけて、いくら出せるの?」
文「…………へ?」
早苗「いやですねー、お金ですよ。お・か・ね」
霊夢「こっちも遊びでやってるんじゃないのよ。嫌ならこのまま帰るけど?」
文「え……いや、東方ファイトで……」
早苗「無償でなんて言われてませんからぁ」
霊夢「危険相応の代償は貰わないとね、やっぱり」
文「こ……この……この人でなしーっ!」
早苗「そうですが、何か?」
霊夢「はい、安価指定のメモよ」

『霊夢&早苗 二人とも人間辞めました』

結果:霊夢と早苗が弾幕ごっこを挑んで山から連れ出してくれました。有料で。

星「もっと酒はありませんかーっ!?」
椛「もうファイトは終わったんですよ……何ですかこの酔っ払いは……」
白蓮「うふふ、星は飲みすぎるといつも虎になっちゃうんですよ」
文「……(もう突っ込む元気もないわ)」





















































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