紅魔館内部にある大図書館。ここで今回の対決が行われようとしていた。
映画を見続けるということで、アリスはポップコーンやら飲み物やらを持ったフル装備の状態で入場してきた。
一方、何か悪いものでも食べたのかそれともただ単に猫かぶってるだけなのか、妙にしおらしい態度の幽香は何も持たずに指定された席へと向かう。
映画を見続けるということで、アリスはポップコーンやら飲み物やらを持ったフル装備の状態で入場してきた。
一方、何か悪いものでも食べたのかそれともただ単に猫かぶってるだけなのか、妙にしおらしい態度の幽香は何も持たずに指定された席へと向かう。
「ご来場の皆様、大変長らくお待たせいたしました。これより『泣いたら負けよ! 映画鑑賞対決』を開始いたします!
まずは一本目『子猫物語』です!」
アリスと幽香の着席を確認した子悪魔がマイクを握って口を開く。
まずは一本目『子猫物語』です!」
アリスと幽香の着席を確認した子悪魔がマイクを握って口を開く。
「最初から殺しにかかってるな……」
観戦に来た魔理沙が呟く。
「ダメだ……タイトルだけで泣けてくる……」
フィルムが回る前から涙目になる藍。
観戦に来た魔理沙が呟く。
「ダメだ……タイトルだけで泣けてくる……」
フィルムが回る前から涙目になる藍。
……
「チャトラン……」
早くも俯いて肩を震わせる幽香。判定はギリギリセーフ。
対するアリスは平然とポテチをついばんでいる。
「そんな……あれを見て感動とかしないんですか!?」
信じられないといった様子で別の生物を見るような目を向ける幽香。……まぁ、実際に別の生物なんだが。
「猫とかの小動物が可愛かったけど、逆に言えばそれだけよね」
アリスはこの上なく客観的な感想を述べる。
早くも俯いて肩を震わせる幽香。判定はギリギリセーフ。
対するアリスは平然とポテチをついばんでいる。
「そんな……あれを見て感動とかしないんですか!?」
信じられないといった様子で別の生物を見るような目を向ける幽香。……まぁ、実際に別の生物なんだが。
「猫とかの小動物が可愛かったけど、逆に言えばそれだけよね」
アリスはこの上なく客観的な感想を述べる。
「では、両者クリアということで次いってみましょう!
お次は私の主であるパチュリー様が、泥棒および強盗対策用に取り寄せた教本的映画『ホームアローン』です!」
ノリノリな小悪魔の声が館内に響く。
お次は私の主であるパチュリー様が、泥棒および強盗対策用に取り寄せた教本的映画『ホームアローン』です!」
ノリノリな小悪魔の声が館内に響く。
「うぉーいマジかよ!? どう考えても感動とかする映画じゃないだろ!!」
即座に魔理沙が突っ込む。
即座に魔理沙が突っ込む。
映画の後半。ケビン少年が容赦ないトラップコンボで二人の泥棒をフルボッコにするシーン。
「あはははは! ケビン君やりすぎだってばー」
足をバタバタさせ、スクリーンを指差して幽香が笑い転げる。
一方、アリスは……。
「すごい……子供なのに犯罪者を手玉に取るなんて……本物の天才ってやつを初めて見たわ!」
惜しみなく涙を流して拍手まで送っていた。
「あはははは! ケビン君やりすぎだってばー」
足をバタバタさせ、スクリーンを指差して幽香が笑い転げる。
一方、アリスは……。
「すごい……子供なのに犯罪者を手玉に取るなんて……本物の天才ってやつを初めて見たわ!」
惜しみなく涙を流して拍手まで送っていた。
結果:二本目の『ホームアローン』に感動したアリスが泣いたため、幽香の勝利。
勝負に勝った幽香をはじめ、観戦に来ていた人妖からは「どうしてあのコメディ映画で涙を流すほど感動できるのか理解できない」というコメントが相次ぎ、あまりにも激しい感覚のズレが露見したアリスはこれまで以上に避けられるようになったとか……。