相手は幻想郷創設者とも言われている博麗神主、いつも通りでは自分程度では相手にならないだろう。本気にならなくては……
そう考えたアリスは、長年封じてきた「グリモワールの使用」を決意する。
会場に赴いたアリスの顔は真剣そのもの。観衆も滅多に見ることのない本気のアリスを見届けようと固唾を飲んで見守っていた。
対する神主は酒樽を持って会場に現れた。
神主は到着するなり、酒樽の蓋を明け、一気に飲み干した。
あの細い体のどこに入ったのか。会場内にいるほとんどの人妖が得体の知れない恐怖に身を震わせた。
――この戦いは、幻想郷の歴史に名を刻むかもしれない
誰かが、そう呟いた。
そう考えたアリスは、長年封じてきた「グリモワールの使用」を決意する。
会場に赴いたアリスの顔は真剣そのもの。観衆も滅多に見ることのない本気のアリスを見届けようと固唾を飲んで見守っていた。
対する神主は酒樽を持って会場に現れた。
神主は到着するなり、酒樽の蓋を明け、一気に飲み干した。
あの細い体のどこに入ったのか。会場内にいるほとんどの人妖が得体の知れない恐怖に身を震わせた。
――この戦いは、幻想郷の歴史に名を刻むかもしれない
誰かが、そう呟いた。
そして、二人に渡されるアルミ箔。
映姫「噛んでください」
映姫「噛んでください」
映姫の声は、奇妙な程に響き渡った。
アリス(グリモワールの力を全開! 口内の感覚を消し去るわ!)
拍子抜けしたものの、至極真面目に勝負に取り組むアリス。
グリモワールの力は絶大であり、アリスは苦しい表情ひとつ見せずにアルミ箔を噛み続ける。
拍子抜けしたものの、至極真面目に勝負に取り組むアリス。
グリモワールの力は絶大であり、アリスは苦しい表情ひとつ見せずにアルミ箔を噛み続ける。
一方の神主は……
神主「すみません、アルミ箔の替えをいただけますか?」
映姫「え? 飲み込んでしまわれたのですか?」
神主「いやぁ、口の中で消えてしまいましてね……ンフフ」
神主「すみません、アルミ箔の替えをいただけますか?」
映姫「え? 飲み込んでしまわれたのですか?」
神主「いやぁ、口の中で消えてしまいましてね……ンフフ」
なんという事だろうか! 神主の力はあまりにも強大だったため、アルミ箔は口の中でアルコールと化してしまったのだ!
流石にこれでは勝負にならないため、結果はアリスの勝利に終わった。
流石にこれでは勝負にならないため、結果はアリスの勝利に終わった。
ちなみに、アリスはグリモワールの力を緩めた瞬間に酔いつぶれて倒れてしまった。