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8スレ第5戦

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匿名ユーザー

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「いやー、まさか椛が緋想天に出れるとは思いもしませんでしたね」
「本当ですね! これも応援してくれている皆様のおかげです!」

――無知は罪。人はそう言うだろうか。
しかし、彼女たちを責められる者がこの世にいるだろうか。
否。この世どころかあの世の閻魔ですら彼女たちの純真に涙こそすれど、
決して責めるような真似はすまい。

「技を考えなくては。椛、いいですか」
「はい」
「あまり強すぎる技を使ってはいけません。
 グレイズ付き打撃なのに空中可で反撃不可なんて以ての外です」
「はあ……あの、文さん、泣いてませんか?」
「そっ、そんな事はありませんよ!?」

彼女の目に光るものを見つけ、椛は首を傾げる。
しかし椛の晴れやかな顔を見れば、その涙もすぐさま過去の物になるだろう。
文と椛は思う。この秋晴れの空こそが私たちの未来であると。
たとえ、その暖かな世界が――――すぐに、終わりを告げようとも、そう思う。

「ヌルいな」
その、地獄の底から響くような一言に、2人は振り返った。
「あ、あなた達も、緋想天の追加枠なんですか?」

前に出た椛が、嬉しそうに話し掛ける。椛はその顔に見覚えがあった。
秋を司る、二柱の神。秋静葉と、その妹である穣子。
魔境である妖怪の山ですら、正しく秋の実りを宿すには二柱の加護が必要である。
警備の役目を持つ椛は、彼女たちとは何度か話した事もあった。

「ひ、そう、てん……?」
「はい! 他にも誰かいらっしゃるって聞いてたんですけど、あなた方だったんですね~」
「お前は何を言っている」
「……へ?」
「この秋姉妹、差し込みからフルゲージ使って5割がやっとのゲームなぞ興味は無い」
「あの……あれ?」
「貴様には解るまい……。死ななきゃ安い、その精神こそが世紀末で生き抜く術であると」
「姉者、どうやら奴等(きゃつら)は世紀末の掟(システム)を知らぬ様子」
「ふ……笑止。ブッパッコーからテーレッテーでこの世の無情を見せてあげましょう……」
「え、えっと……?」

事ここに至り、椛もようやく二柱の異常な雰囲気に気付く。
秋の実りと終焉などと言った穏やかな"それ"では無く、
まるで彼女たちの纏う空気が――修羅の"それ"であると!

「せめて痛みを知らず安らかに死ぬがよい……」
「い、いやあぁぁ!」
「も、椛ぃー!」

  ののののののの
椛  ののののののの  λ...
     ののののののの

「グハー」
「あ、姉者-!」

モォミジィ ウィン パァフェクッ

「あれ、勝った」
「椛……いえ、まあ、今のは良いか……」
いくら世紀末覇者でも、の弾幕には敵いませんでした。

結局、椛と秋姉妹は緋想天にも世紀末バスケにも出場できなかったので、
今日も大将棋で暇をつぶしているとか。
「ふ…お前はもう死んでいる……」
「いやもういいですから」

勝者:椛、文チーム



























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