小町vs地霊殿タイトルの怨霊(?)
競技種目はトライアスロン(アイアンマン形式)
競技種目はトライアスロン(アイアンマン形式)
その過酷さゆえに鉄人レースとも呼ばれるトライアスロン。
やる気の無さでは幻想郷でも1・2を争う小町と、どう見てもやる気があるようには見えないタイトル怨霊。
そもそも怨霊では自転車がこげない。
「そういうわけだから妖夢。手伝ってね?」
「嫌です! また何か変なことを考えていますね!?」
激しく嫌がる妖夢をあっさり無視して謎の装置に怨霊と妖夢の半霊を放り込む幽々子。轟く稲妻。
そして完成したのは某怨霊の顔がついた妖夢の半霊。
「これを妖夢の幽明求聞持聡明の法で実体化させれば自転車もこげるでしょう」
「そういう問題じゃありません! 早く元に戻してください。気持ち悪いですっ!」
「レースが終わったらちゃんと元に戻すわよ?」
……なぜか実体化させた時例のやる気なさげな顔になるという弊害は出たが、どうにかレースは可能となった。
やる気の無さでは幻想郷でも1・2を争う小町と、どう見てもやる気があるようには見えないタイトル怨霊。
そもそも怨霊では自転車がこげない。
「そういうわけだから妖夢。手伝ってね?」
「嫌です! また何か変なことを考えていますね!?」
激しく嫌がる妖夢をあっさり無視して謎の装置に怨霊と妖夢の半霊を放り込む幽々子。轟く稲妻。
そして完成したのは某怨霊の顔がついた妖夢の半霊。
「これを妖夢の幽明求聞持聡明の法で実体化させれば自転車もこげるでしょう」
「そういう問題じゃありません! 早く元に戻してください。気持ち悪いですっ!」
「レースが終わったらちゃんと元に戻すわよ?」
……なぜか実体化させた時例のやる気なさげな顔になるという弊害は出たが、どうにかレースは可能となった。
そんなこんなで迎えたレース当日。
何気に一般参加者も結構集まっており、トライアスロン対決というより大会という様相を見せていた。
まず水泳3.8km
小町は「船頭が溺れちゃ話にならないからね!」と意外に頑張っており、トップ集団に入っている。
怨霊in妖夢の半霊はいかんせん泳いだ経験が無いが、一刻も早く元に戻りたい妖夢の叱咤もあって第2集団。
何気に一般参加者も結構集まっており、トライアスロン対決というより大会という様相を見せていた。
まず水泳3.8km
小町は「船頭が溺れちゃ話にならないからね!」と意外に頑張っており、トップ集団に入っている。
怨霊in妖夢の半霊はいかんせん泳いだ経験が無いが、一刻も早く元に戻りたい妖夢の叱咤もあって第2集団。
続いては自転車180kmだが、小町はここで水泳で飛ばしすぎた疲労が出て第2集団に落ちる。
怨霊in妖夢の半霊は妖夢が自転車の訓練に集中していたこともあって第2集団をキープ。
「その…… その表情はなんとかならないのかい。やる気が削がれるんだけど……」
「好きでこんな顔をしているわけじゃありません。嫌なら見ないでください」
怨霊in妖夢の半霊は妖夢が自転車の訓練に集中していたこともあって第2集団をキープ。
「その…… その表情はなんとかならないのかい。やる気が削がれるんだけど……」
「好きでこんな顔をしているわけじゃありません。嫌なら見ないでください」
そしてラスト。42.195kmのフルマラソン。
ここまで来ると二人だけではなく、周囲の選手も疲労しきっており会話をするどころではなかった。
徐々にスペルカードを維持しながら競技を続けている怨霊in妖夢の半霊の方が不利になり、距離が開いていく。
しかし妖夢の疲労をそれこそ直接感じている怨霊がここでやる気を出した。
「(巻き込まれただけの嬢ちゃんに走らせるだけでなにが怨霊か! こうなったら怨みの全てをこのレースにぶつけてやるぅ!)」
とかなんとか、言葉では名状しがたい意識が半霊を突き動かし逆転。さらに制限時間である17時間以内でのゴールも果たした。
「(やった! やったぞ! 俺でもやればできるんだ。この喜びを共に分かちあお……)」
「幽々子様、終わったんだから早く取ってください」
「はいはい」
感動の余韻とか、もうちょっとで怨みも消えて普通の幽霊になれるかもとか、そんなことは一切お構い無しにひっぺがされる怨霊。
「あー…… まあ、普通に転生できるように四季様に相談してあげるから、あんまり考え込まないほうがいいよ」
さすがに気の毒に思ったか、小町は怨霊を連れて映姫の所へ向かった。
そして怨霊はもう少し善行を積むようにと言われ、タイトル画面に戻るのだった。
ここまで来ると二人だけではなく、周囲の選手も疲労しきっており会話をするどころではなかった。
徐々にスペルカードを維持しながら競技を続けている怨霊in妖夢の半霊の方が不利になり、距離が開いていく。
しかし妖夢の疲労をそれこそ直接感じている怨霊がここでやる気を出した。
「(巻き込まれただけの嬢ちゃんに走らせるだけでなにが怨霊か! こうなったら怨みの全てをこのレースにぶつけてやるぅ!)」
とかなんとか、言葉では名状しがたい意識が半霊を突き動かし逆転。さらに制限時間である17時間以内でのゴールも果たした。
「(やった! やったぞ! 俺でもやればできるんだ。この喜びを共に分かちあお……)」
「幽々子様、終わったんだから早く取ってください」
「はいはい」
感動の余韻とか、もうちょっとで怨みも消えて普通の幽霊になれるかもとか、そんなことは一切お構い無しにひっぺがされる怨霊。
「あー…… まあ、普通に転生できるように四季様に相談してあげるから、あんまり考え込まないほうがいいよ」
さすがに気の毒に思ったか、小町は怨霊を連れて映姫の所へ向かった。
そして怨霊はもう少し善行を積むようにと言われ、タイトル画面に戻るのだった。
勝者 地霊殿タイトルの怨霊