七音音階及び特殊な音階を用いた楽曲の考察 (編集中)
東方Projectに関する楽曲では、ニロ抜き短音階という五音音階が主旋律によく使われると前のコラムで述べました。
ほとんどの楽曲においてニロ抜き短音階を土台としたフレーズで曲が出来ているので、統計的に五音(六音)音階の楽曲が圧倒的に多い訳ですが、ほんの一部にニロ抜き短音階から外れる例外的な楽曲も存在します。
ここでは、その(少なくとも東方に関しては)例外的な音階と楽曲例を記載します。
ほとんどの楽曲においてニロ抜き短音階を土台としたフレーズで曲が出来ているので、統計的に五音(六音)音階の楽曲が圧倒的に多い訳ですが、ほんの一部にニロ抜き短音階から外れる例外的な楽曲も存在します。
ここでは、その(少なくとも東方に関しては)例外的な音階と楽曲例を記載します。
1. 七音音階
東方の楽曲では、ニロ抜き短音階を用いた五音音階(実のところは第二音を例外的に含むので六音音階)の楽曲が大半を占めるのですが、その特徴もあって一方では、今まで私達が日常で慣れ親しんでいる七音音階を用いた楽曲が、そう多くはありません。
(※七音音階とは、ハ長調のC-D-E-F-G-A-B-C、イ短調自然短音階のA-B-C-D-E-F-G-Aや教会旋法等も含めた、1オクターブに7つの音が含まれる音階のこと)
(※七音音階とは、ハ長調のC-D-E-F-G-A-B-C、イ短調自然短音階のA-B-C-D-E-F-G-Aや教会旋法等も含めた、1オクターブに7つの音が含まれる音階のこと)
東方Project全体の世界感もあって、ニロ抜き短音階は主旋律に日本風な雰囲気を醸す為の音階として使われますが、今回はその逆で、日本風でない、つまりクラシックに近い西洋寄りの響きやサウンドを求める場面では、作曲者にとっては七音音階を用いるのが有効ということになります。但し、これが必ずしも全ての楽曲に該当するとは言い切れません。
>>アリスミュージック ?
>>アリスミュージック ?
ニロ抜き短音階の雰囲気作りは、音階第六音(F)がないことによって決定づけられます。
この逆で、音階第六音(F)を主旋律中に積極的に取り込むことで七音音階の世界観を形成します。
この逆で、音階第六音(F)を主旋律中に積極的に取り込むことで七音音階の世界観を形成します。
以下はその楽曲例です。
人形裁判 ~ 人の形弄びし少女
風神少女
妖怪の山 ~ Mysterious Mountain
信仰は儚き人間の為に
少女さとり ~ 3rd eye
妖精大戦争 ~ Fairy Wars
リジッドパラダイス
風神少女
妖怪の山 ~ Mysterious Mountain
信仰は儚き人間の為に
少女さとり ~ 3rd eye
妖精大戦争 ~ Fairy Wars
リジッドパラダイス
等々etc.
補遺:人形裁判や少女さとりを見れば、日本風とは違った印象を持つキャラクターの楽曲に七音音階を使うようにしてあると解釈することが可能か? 他の楽曲で気付かれた方は追加をよろしくお願いします。
2. ブルーノートスケール
3. 半音階的(無調?)
等々etc.
4. 旋律的長音階
妖精大戦争 ~ Fairy Wars ※諸解釈有り
5. 増二度を含む和声的短音階
リジッドパラダイス アラビアチックに聞こえる要素は和声的短音階の第六音~第七音間の増二度によるもの。
6.微分音を含む音階
更に知識をお持ちの方々は、是非とも編集・改訂にご協力をお願いします。
執筆(2013/02/21):白鷺ゆっきー@黒雪ごはん >>Twitter
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