東映100大ヒーロー スーパーファイト

ジャンル 再編集作品
メーカー 東映ビデオ
メディア VHS
発売年月 1986年7月
収録時間 60分
ポイント 当時までの全ヒーローのほとんどをピックアップ
ジャンルごとに分けた編集がまた絶妙
アクマイザー&ビビューン、宇宙刑事はそれなりの尺で紹介
マイナーヒーローについても多数紹介
東映特撮作品関連
仮面ライダーシリーズ関連
スーパー戦隊シリーズ関連
メタルヒーローシリーズ関連


概要

古くは『新諸国物語 笛吹童子』、そして新しくは当時放送中の『超新星フラッシュマン』、『時空戦士スピルバン』まで、テレビ・映画を問わず、東映制作の歴代特撮ヒーロー作品(コメディ路線は一部の例外以外、基本的に含まず)に登場したヒーロー100名*1を取り上げた作品。
テレビ番組の現代劇ヒーロー作品のみならず、この手のオムニバス作品ではあまり扱われないモノクロ時代の劇場映画作品や、時代劇ヒーロー作品*2も多数収録されている。
基本的に東映制作作品のみだが、テレビシリーズが他社作品の『月光仮面』、『遊星王子』(テレビシリーズはともに宣弘社作品)、『忍者部隊月光』(テレビシリーズは国際放映作品)も、東映制作による劇場版の映像が紹介されている。
ナレーションは昭和仮面ライダーシリーズ*3のナレーションを担当した中江真司氏が務めている。

紹介ヒーロー一覧

本作は6つのパートに分けて、歴代の東映ヒーローを原則として年代ごとに紹介している。
以下は、便宜上、各パートの呼び名を表記する。
  • Aパート
    • 1950~60年代前半のモノクロ作品をメインに構成。
    • 最後に紹介される『大忍術映画 ワタリ』以外はすべてモノクロ作品である。
  • Bパート
    • 怪獣ブーム全盛期となる60年代後半の作品をメインに構成。
    • 本格的に東映特撮作品の主軸がテレビ主体へと移り変わり、カラー作品が本格化してきた時期である。
  • Cパート
    • 歴代仮面ライダーに加え、70年代前半の変身ヒーロー作品をメインに構成。
    • 歴代ライダーの紹介後、アンドロ仮面~イナズマンまでの各ヒーローの変身シーンを連続で流し、そこから各ヒーローの戦闘シーンを混在して流す編集になっている。
    • ただし、ロボットヒーローである『キカイダー』2作品および、『ロボット刑事』は独立した紹介構成である。
  • Dパート
    • 『秘密戦隊ゴレンジャー』から始まるチームヒーロー路線をメインにしたパート。
    • まず、ゴレンジャーおよび次作『ジャッカー電撃隊』の紹介後、両戦隊が共演する映画『ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー』の映像を流し、そこから『アクマイザー3』&『超神ビビューン』以降の作品への紹介となる。
    • また、ラストには巨大ロボの登場する『大鉄人17』、巨大ロボと変身ヒーローの要素を合体させた『スパイダーマン(東映版)』の2作が紹介される。
  • Eパート
    • チームヒーローと巨大ロボの要素を合体させた『バトルフィーバーJ』以降のスーパー戦隊シリーズを紹介。
    • BF隊の等身大アクションシーン→バトルフィーバーロボの戦闘シーンを経て、ダイデンジン~バイオロボまでの5戦隊のロボがテロップ入りの静止画で紹介後、そこから各戦隊の等身大戦→巨大戦を流す編集になっている*4
  • Fパート(最終パート)
    • 宇宙刑事シリーズをメインにしたSF要素の強い(発売時点での)近作ヒーローたちを紹介。
    • 冒頭、『宇宙刑事シャイダー』最終回SP(#49)の映像で3人の宇宙刑事が同時変身*5するシーンを流し、そこから作品順に各作品を紹介し、続けて宇宙刑事シリーズ以降の作品を取り上げている。
パート名 No. ヒーロー名 作品名 備考
Aパート 1 月光仮面 月光仮面(劇場版シリーズ) モノクロ作品
テレビシリーズは宣弘社制作
2 遊星王子 遊星王子(劇場版シリーズ) モノクロ作品
テレビシリーズは宣弘社制作
3 七色仮面 七色仮面 モノクロ作品
4 アラーの使者 アラーの使者 モノクロ作品
戦闘シーンが収録されている貴重な映像ソフト*6
5 アイアン シャープ 宇宙快速船(映画) モノクロ作品
6 ナショナルキッド ナショナルキッド モノクロ作品
7 笛吹童子 新諸国物語 笛吹童子(劇場版シリーズ) モノクロ作品
8 風小僧 風小僧 モノクロ作品
山城新伍氏主演の第2部から
9 白馬童子 白馬童子 モノクロ作品
10 白鳥の騎士 白鳥の騎士 モノクロ作品
おそらく、発売の時点で本編フィルムが紛失していたためか、OP映像を使用*7
11 忍者部隊月光 忍者部隊月光(劇場版) モノクロ作品
テレビシリーズは国際放映制作
12 ワタリ 大忍術映画 ワタリ(映画) Aパート唯一のカラー作品
Bパート 13 悪魔くん 悪魔くん(実写テレビドラマ版) モノクロ作品
14 悪魔メフィスト(兄)
15 悪魔メフィスト(弟)
16 黄金バット 黄金バット(東映実写映画版) モノクロ作品
17 仮面の忍者 赤影 仮面の忍者 赤影
18 白影
19 青影
20 キャプテンウルトラ キャプテンウルトラ
21 ジョー
22 ハック
23 ジャイアントロボ ジャイアントロボ
24 河童の三平 河童の三平 妖怪大作戦 最後のモノクロ作品
25 甲羅の六兵衛
26 鬼堂誠之介 妖術武芸帳
Cパート 27 仮面ライダー*8 仮面ライダー
28 仮面ライダー2号
29 仮面ライダーV3 仮面ライダーV3 映像は『X』#28のクモナポレオン戦のもの
30 仮面ライダーX*9 仮面ライダーX
31 ライダーマン 仮面ライダーV3 映像は特番『10号誕生!仮面ライダー全員集合』、
音声は特番『全員集合!7人の仮面ライダー!!』から使用*10
32 仮面ライダーアマゾン 仮面ライダーアマゾン
33 仮面ライダーストロンガー 仮面ライダーストロンガー
34 電波人間タックル
35 スカイライダー 仮面ライダー(スカイライダー) 映像は旧スカイライダー
36 仮面ライダースーパー1 仮面ライダースーパー1
37 仮面ライダーZX 10号誕生!仮面ライダー全員集合(特番)
38 アンドロ仮面 好き!すき!!魔女先生
39 バロム1 超人バロム・1
40 変身忍者 嵐
41 月の輪
42 コンドールマン 正義のシンボル コンドールマン
43 イナズマン イナズマン
イナズマンF
44 人造人間キカイダー 人造人間キカイダー
45 キカイダー01 キカイダー01
46 ビジンダー
47 ロボット刑事K ロボット刑事
Dパート 48 アカレンジャー 秘密戦隊ゴレンジャー
49 キレンジャー
50 ミドレンジャー
51 アオレンジャー
52 モモレンジャー
53 スペードエース ジャッカー電撃隊
54 ダイヤジャック
55 ハートクイーン
56 クロードーキング
57 ビッグワン*11
58 ザビタン アクマイザー3
59 ガブラ
60 イビル
61 超神ビビューン 超神ビビューン
62 超神ズシーン
63 超神バシャーン
64 火忍 忍者キャプター
65 風忍
66 花忍
67 土忍
68 雷忍
69 水忍
70 金忍
71 カゲスター ザ・カゲスター
72 ベルスター
73 スカイゼル 宇宙鉄人キョーダイン
74 グランゼル
75 ズバット 快傑ズバット
76 流れ星 宇宙からのメッセージ 銀河大戦
77 まぼろし
78 大鉄人17 大鉄人17
79 スパイダーマン スパイダーマン(東映) レオパルドンも紹介
Eパート 80 バトルフィーバーロボ
(バトルフィーバーJ)
バトルフィーバーJ
81 ダイデンジン
(電子戦隊デンジマン)
電子戦隊デンジマン
82 サンバルカンロボ
(太陽戦隊サンバルカン)
太陽戦隊サンバルカン
83 ゴーグルロボ
(大戦隊ゴーグルV)
大戦隊ゴーグルファイブ
84 ダイナロボ
(科学戦隊ダイナマン)
科学戦隊ダイナマン
85 バイオロボ
(超電子バイオマン)
超電子バイオマン
Fパート 86 宇宙刑事ギャバン 宇宙刑事ギャバン
87 宇宙刑事シャリバン 宇宙刑事シャリバン
88 宇宙刑事シャイダー 宇宙刑事シャイダー
89 星雲仮面マシンマン 星雲仮面マシンマン
90 バイクロッサー・ギン*12 兄弟拳バイクロッサー
91 バイクロッサー・ケン*13
92 チェンジロボ
(電撃戦隊チェンジマン)
電撃戦隊チェンジマン
93 ジャスピオン 巨獣特捜ジャスピオン ダイレオンも紹介
94 鬼太郎 ゲゲゲの鬼太郎(月曜ドラマランド版)
95 砂かけばばあ
96 子泣きじじい
97 一反もめん
98 フラッシュキング
(超新星フラッシュマン)
超新星フラッシュマン
99 時空戦士スピルバン 時空戦士スピルバン
100 ダイアナレディ
  • ナショナルキッド、ワタリ、ゴレンジャー&JAKQ、アクマイザー&ビビューン、宇宙刑事3部作、実写版鬼太郎のように、一部作品はかなり長めの尺を使って紹介されている一方、わずか数秒しか紹介されない作品も多い
  • ラストでは、スピルバンの紹介後、さかのぼる順に過去のヒーローたちの静止画を1枚ずつ流し*14、最後に月光仮面に戻ったところで、そのまま『月光仮面』の映像へ切り替わり、月光仮面が群衆に見送られてオートバイで去り『終』マークを映す映像がそのまま使われている。
  • BFJ以降の戦隊以外のチームヒーローは、原則として個人カウントだが、忍者部隊月光は一括カウント扱いである。
  • サブヒーローも多数取り上げられている一方、ワンセブンの弟ロボ、ワンエイトが未紹介である。
  • 発売時期の関係上、フラッシュマン後半から登場した戦隊初の2号ロボのタイタンボーイおよび、スピルバンの姉であるヘレンレディ*15の映像は未収録である。


余談

  • ZXとアンドロ仮面の間に流れたフリーBGMは、発売から6年程前の『ウルトラマン80』の一部エピソードでも使用されている。
  • 本作では、ライダーマンの例からもわかるように、一部のシーンで実際の音声と映像が異なる編集がある。
    • ゴーグルVのパートでは、音声が#1からの流用のため、劇場版の映像を流用したロボの戦闘シーンでブラックの戦闘のセリフが重なっている。
    • スピルバンのダイアナレディのパートでも、音声がスピルバンの声になってしまっている。
  • 巻末には『東映スーパーギャルズメイト』の予告映像が収録されており、こちらのナレーションも中江氏が担当している。
    • なお、この予告映像には敵側の女幹部の映像も何人か収録されているが、実際では味方側のヒロインのみの紹介である。

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最終更新:2025年09月27日 19:54

*1 ただし、巨大ロボが登場するようになった『バトルフィーバーJ』以降のスーパー戦隊シリーズは、戦隊チームではなく、ロボ側のカウントが優先されている。

*2 ただし、一部作品は『東映怪人怪獣大百科』シリーズおよび、『TVヒーロー主題歌全集』シリーズでも、現代劇ヒーロー作品と同格で扱われている。

*3 特番『10号誕生!』までの作品のうち、『アマゾン』以外の全作品を担当していた。

*4 ただし、カウントそのものは100に収める関係上、ロボ基準なのに対し、むしろ戦隊側が優先されており、バイオロボ以外のロボの紹介パートは数秒のみである。

*5 ギャバンは蒸着、シャリバンは赤射、シャイダーは焼結。

*6 それ以外でアラーの使者の変身後の戦闘シーンが収録されている映像ソフトは『東映怪人怪獣大百科 怪人編』のみである。

*7 OP以外、本作の映像の現存状況は不明である。

*8 仮面ライダー1号。

*9 V3に続けて、セットで紹介される関係上、ライダーマンより順序が繰り上げられている。

*10 そのため、V3、ライダーマンとも『V3』本編の映像は未収録である。

*11 JAKQ本編映像ではなく、一貫して『ジャッカーVSゴレンジャー』の映像でのみ紹介。

*12 ブレーザーカノンの発射シーンの関係で、ケンとテロップ順が入れ替わっている。

*13 映像は#1のものを使用しており、ケンのテロップが表記されるタイミングが、実際の映像でブレーザーカノンのテロップのタイミングと重なってしまっている。

*14 一部作品は未紹介。

*15 ダイアナと並ぶパートナーヒロイン