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ヒーロークラブ


概要

東映ビデオから発売された子供向け映像ソフトのレーベル。
ロゴマークは英字で「HERO CLUB」と書かれており、一部媒体によっては英字表記される場合もある。
東映制作の特撮作品および、東映動画→東映アニメーション制作のアニメ作品を扱う30分のセルビデオシリーズとして、1988年11月から展開を開始。
初期2年間に発売された一部タイトルは、バンダイからも玩具店専用として『バンダイ スーパービデオセレクション(SVS)』シリーズで展開された。
基本的には子供向けながらも、紹介される作品は現役作品のみにとどまらず、放送終了から10年以上を経て発売された『ウルトラセブン』、『マジンガーZ』のような過去の人気作を取り上げる場合もいくつかあった。
特撮関連に関しては、現役作品に加えて、たびたび過去の作品を扱ったオムニバス作品も多数制作されており、こうした点で東映ビデオらしいマニアックさがポイントだった。
当時はタイトルロゴ映像は制作されなかったが、1993年10月以降、CGで処理された「HERO CLUB」のタイトルロゴ映像が、東映ビデオのロゴマーク映像前に流れるようになる*1。
なお、OP・ED映像に関しては、一部の例外以外、ノンテロップ版が使われる場合があり、本シリーズの基本となっていた。

DVD時代への移行

2000年代に入り、家庭用映像メディアの主流がDVDへと移り変わる中、2002年を最後にアニメ作品の展開を終了し、翌03年からは仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズの特撮2シリーズのみに作品を絞って展開されるようになる。
03・04年はVHSとDVDの双方で展開されたが、05年以降は本格的にDVDオンリーの展開へ移行し、発売点数も1作品につき2巻までとなり、選ばれるエピソードも原則として1クール目に絞られたためか、以前のようなマニアックさが薄れ、あくまで「本編の映像ソフト発売前までの場つなぎ」的な印象のあるものとなった。
基本的には販売専用だった同シリーズだが、一部のレンタル店では普通にレンタルされていた場合もあったためか、DVDへと移行後は正式にレンタルも販路に加えられており、末期の2016年からはレンタルのみへと絞り込まれた。
なお、VHS時期に発売されたタイトルは、基本的には再録に恵まれなかったが、仮面ライダーシリーズの立花藤兵衛回想録シリーズおよび、『超光戦士シャンゼリオン』のみ、特例でDVDに再録された。

シリーズ展開の終焉

しかし、2010年代後半に入り、ネットの動画配信が爆発的に主流となり、DVDをレンタルできるリアル店舗も激減したためか、役目を終えたかのように、2020年12月にレンタルされた『仮面ライダーセイバー』の2巻を最後に、事実上のシリーズ展開を中止した。
公式からの正式なリリース終了の告知もないまま、ヒーロークラブはひっそりと32年の歴史に幕を閉じることになった。
これにより、2021年以降、東映特撮テレビシリーズの映像ソフトは本編のみとなり、編集ソフトは制作されなくなった。


歴史

+ 年表
年度 月 概要
1988年 11月 セルビデオシリーズとして6巻同時発売で展開開始。
初期発売分の型番は「TE-V◯◯◯(数字)」で、1989年3月発売分までの初回生産分まで続いた。
なお、同時にバンダイのSVSシリーズも、同シリーズの玩具店販売用レーベルとして展開を開始した。
記念すべき第1巻が『聖闘士星矢*2』なことからもわかる通り、初期ラインナップは6本中4本がアニメ関連であった。
一方、特撮関連はわずか2本のみで、東映系列のソフトにもかかわらず、片方は他社作品の『ウルトラセブン』という状況であった。
なお、1989年7月発売分までは、東映ビデオのロゴマーク部分は、ブルーバックにロゴを映した2代目のものであった。
12月 初のメタルヒーロー関連の単独タイトルとなる『世界忍者戦ジライヤ①』発売*3。
1989年 3月 スーパー戦隊シリーズを扱った初のタイトル『スーパー戦隊①』発売*4。
4月 型番が「TE-V◯◯◯(数字)」から、「VSTV◯◯◯◯◯(数字)」へと変更され、同時に消費税が導入された*5。
本月、70年代に東映動画が制作した短編アニメを収録したファミリー向けの『アニメ名作童話』シリーズも発売されたが、巻末映像などでは別枠としての扱いであった。
7月 本月発売の『機動刑事ジバン①』に、過去のメタルヒーローシリーズ6作品*6の映像が収録された。
公式で「メタルヒーロー」の名前が使われた最初のアイテムとなった。
10月 これまでブルーバックにロゴが映される形式だった東映ビデオのロゴマーク映像が、ピラミッド型のCG動画の3代目に変更された。
12月 スーパー戦隊シリーズ初の単独タイトル『高速戦隊ターボレンジャー①』発売。
1990年 3月 80年代後半の戦隊&メタルヒーローのヒロインを紹介した、シリーズを超えた初の混載作品『スーパーギャルズメイト』発売。
5月 2大特撮シリーズの混載タイトル『ウインスペクター&ジバン』と『戦隊スーパーバトルファイル』発売。
当時の現役ヒーローとなるウインスペクターとファイブマンの新撮映像が収録され、オリジナル映像を収録したタイトルとなった。
9月 東映ビデオのロゴマーク映像が、2004年5月まで長きにわたって使用されたクリスタルマウンテン仕様の4代目に変更された。
10月 本月発売の『地球戦隊ファイブマン③』と『特警ウインスペクター③』を最後に、SVSとの同一映像作品の発売を終了。
また、巻末映像がこれまでのPV式から、新作のダイジェストシーンのみとなった。
12月 本月発売のタイトルから、巻末のラインナップ紹介が映像付きから文字のみに簡素化される。
本年に発売された年間タイトルは、計14本であり、3・5・7・9・10・12月にほぼ2ヶ月おきで発売された。
なお、9月と10月は2ヶ月連続発売であった*7。
1991年 前年までは2~3ヶ月スパンで新作が発売されていたが、本年は一気に発売点数が落ち込み、わずか6本のみであった。
発売期間は5・8・11月の3ヶ月おきに2本ずつであり、92年2月発売のタイトルも同様であった。
5月 この年の最初のタイトル『スーパー戦隊スペシャルレポート』と『特救指令ソルブレイン』の2本が、ようやく発売された。
前年12月から、実に5ヶ月のブランクを開けての発売となった。
8月 発売タイトルの合計巻数が増えてきたこともあり、この時期から巻末のラインナップ紹介が廃止された。
1992年 5月 この月発売の『サリー(アニメ2期)④』から、ようやく毎月1本ずつ*8発売されるパターンが定着した。
以降、VHS単独時代末期の2002年5月まで約10年間、この体制が続いた。
7月 この月発売の『仮面ライダー⑧』から、パッケージのサイズが拡大。
過去の発売分も、同月以降の生産分は、ジャケットの両脇に「T O E I V I D E O」の文字が入る拡大版パッケージに変更となった。
同時に、東映ビデオ発売ソフト全般の共通事項として、ビデオの冒頭部分に警告文のテロップが追加される。
毎月発売が定着したため、巻末には翌月発売予定の商品のタイトルが表示されるようになり、このパターンは1999年3月発売分まで続いた。
12月 アニメ作品最多タイトルを発売したセーラームーンシリーズの記念すべき初タイトル『美少女戦士セーラームーン①』発売。
これ以降の数年間、特撮(特に戦隊)とセラムンシリーズを主軸とした展開が続く。
1993年 10月 『五星戦隊ダイレンジャー②』以降、東映ビデオのロゴマーク映像に続けて、CGで処理された「HEROCLUB」のロゴ映像が流れるようになる。
1994年 11月 シン、ZO、Jのいわゆるネオライダー3作品を含めた歴代ライダーの必殺技を取り上げた『仮面ライダー⑩』発売。
ネオライダー3部作が取り上げられた唯一のタイトルとなった。
1995年 3月 『重甲ビーファイター&ブルースワット』発売。
本作以降、特撮作品の映像が、テレビ放送用マスターから、高画質のビデオ用マスターへと切り替わった。
5月 本月発売の『仮面ライダー⑪』をもって、昭和ライダー関連シリーズの展開を終了。
ただし、ソフトそのものは、シリーズ終了以降も2000年代のVHS展開終了まで引き続き生産された。
11月 戦隊シリーズ20周年を記念して、石ノ森戦隊2作品もカウントされた『スーパー戦隊③』発売。
1996年 3月 ライダー&戦隊以外の昭和石ノ森ヒーローとメタルヒーローの混載タイトル『スーパー戦士 必殺技大図鑑』発売。
以降の数年間、特撮関連は高年齢層も意識したマニアックな新旧混載作品がたびたびラインナップされた。
4月 発売点数が100巻を突破。
同時に、巻末の次回のラインナップ紹介にBGMが追加された。
7月 当時の東映ビデオ作品共通事項として、本月から腹ラベルおよび背ラベルの仕様が変更される。
これまでの黄色メインで緑文字から一転、腹ラベルがライトグリーンの共通仕様となり、同じくライトグリーンの背ラベル部分のみが異なる仕様となった。
1997年 2月 本月発売の『激走戦隊カーレンジャー④』で、戦隊単独タイトル初となる4巻目が発売される。
6月 本月発売の『美少女戦士セーラームーン セーラースターズ③』をもって、セラムンシリーズの展開を終了。
ただし、ソフトそのものは、シリーズ終了以降も2000年代のVHS展開終了まで引き続き生産された。
1998年 1月 日本アニメーション制作の『中華一番!』発売。
東映アニメーション以外の制作会社のアニメ作品が発売されたのは、同作が唯一であった。
11月 ロボットコメディ系の特撮作品を取り上げた『ともだちロボット大集合!』発売。
1999年 4月 『スーパー戦隊⑤』発売。
本編のラストシーンで流れていた放送時間告知が、冒頭の東映ビデオのロゴマーク前に流れる形式に変更された。
同時に、巻末における次回発売タイトルの告知が廃止された。
7月 本月発売の『ともだちロボット大集合!②』を最後に、戦隊以外の過去の特撮混載タイトルの展開を終了。
10月 本年にスタートした『おジャ魔女どれみ』と『デジモンアドベンチャー』の2大アニメシリーズの展開を開始。
2000年 4月 ライダー初の単独タイトルとなる『仮面ライダークウガ①』から、平成仮面ライダーシリーズの展開を開始*9。
本作以降、ライダー関連はすべて単独タイトルとなり、過去の作品をまとめて扱うことはなくなった。
2001年 1月 本月発売の『クウガ④』を最後に、単独作品で4巻まで発売されることはなくなった。
6月 スーパー戦隊シリーズ25作品記念に『スーパー戦隊大集合 25大スーパー戦隊のすべて*10』を発売。
2002年 3月 本月発売の『スーパー戦隊⑥』を最後に、混載タイトルの展開を終了。
以降、発売タイトルは現役作品オンリーとなり、過去の作品が扱われることはなくなった。
4月 本月発売の『キン肉マンⅡ世』を最後に、アニメ作品の展開を終了。
以降、発売タイトルはライダー&戦隊の特撮2シリーズのみとなった。
11月 本月発売の『忍風戦隊ハリケンジャー③』を最後に、VHS単独タイトルとしての展開を終了。
同時に、単独作品で3巻まで発売されることはなくなり、以降はすべて2巻体制となった。
2003年 5月 本月発売の『仮面ライダー555①』・『爆竜戦隊アバレンジャー①』の2タイトルから、VHSとDVDの2媒体が並行で展開された*11。
2004年 7月 本月発売の『仮面ライダー剣②』・『特捜戦隊デカレンジャー②』の2タイトルを最後に、発売当初から続いてきたVHS版の展開を完全終了。
以降の作品はすべてDVDでの展開となった。
上記2巻分のみ、発売前月の本年6月に変更され、回転するディスクが爆発して、黒バックで東映マークになる5代目のロゴマーク映像が使用された。

発売タイトル一覧

独立項目を参照。

巻末映像&放送時間告知

本シリーズでは、巻末にシリーズのラインナップの宣伝が収録されたが、時期によって収録形態が異なっていた。
また、発売時点で放送中だった作品のうち、特撮・アニメを問わず、ほとんどの作品において、放送時間告知のテロップが表示されていたが、表示形式は時期によって異なる。
この告知は、バンダイ メディア事業部→バンダイビジュアル*12から発売されたSVS・ばっちしV両シリーズの東映特撮・アニメ関連作品でも、ヒーロークラブ同様に表記された。
巻末映像および、放送時間告知の変遷については、独立項目で述べる。

おまけ

児童向けソフトレーベルである本シリーズには、その名の通り、多彩なおまけが付属していた。初期は単なるリーフレットのみだったが、1991年におまけのバリエーションが増え始め、毎月発売定着後の92年以降、ほとんどのタイトルで定着するようになった。以下、代表的なものをいくつか述べる。
  • リーフレット
    • 1988~93年頃の初期アイテムに付属していたもの。いわゆる解説書的なものだが、ソフトの内容とは多少は無関係なものもある。初期のSVSシリーズのデータファイルがオールカラー16Pだったのに対し、こちらは表裏合わせて4Pの単色であり、最終ページは簡素なラインナップ紹介となっていた。
    • おまけが定着した94年頃から、リーフレットが実質廃止され、ラインナップ紹介シート1枚のみとなる。
  • キャラクターファイル
    • 1989~90年頃に発売されたタイトルに付属。歴代東映特撮作品の代表的なヒーロー*13を扱った『実写・特撮編』と、代表的な悪役キャラを扱った『怪獣・怪人編』の2種が存在するが、かなりマニアックになっている。
  • その他
    • 91年以降は鉛筆、パズル、カード、シール、組み立て人形、ミニポスター、すごろく、ミニブック、定規など、作品によって異なるおまけが付属していた*14。
    • 一部作品はおまけグッズ付きの豪華版も発売され、1995年12月発売の『美少女戦士セーラームーンSuperS①』は「おしゃれバッグ」、同時発売の『超力戦隊オーレンジャー③』は「げんきバッグ」と称したバッグ版がそれぞれ発売された。
    • また、過去作にも、生産時期によっておまけが異なる場合があり、95~96年頃に生産されたものには、ゴレン~オーレンまでの19戦隊を取り上げた「19戦隊すごろく」が付属している。
  • 購入者特典
    • ビデオ同封のおまけではないが、本シリーズを購入することで、初期発売分では、当時までの東映・東映動画作品の代表的なアニメ・特撮のキャラが集合した『東映ヒーロー全員集合ポスター』を入手することができた。
      • 絵柄はメインキャラ集合のものが2種、悪役メインのものが1種の計3種類である。


関連シリーズ

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最終更新:2026年10月10日 19:10

*1 このタイトルロゴは、DVDとの同時展開後も引き続き使われたが、2006年頃から別バージョンに変更された。

*2 本作はシリーズのトップバッター的な扱いらしく、2巻同時発売されたことからも、その意気込みがうかがえる。

*3 もっとも、初期ラインナップの初回生産分の巻末に収録されているPVでは、すでに磁雷矢(第2装着)の映像が1カット収録されていた。

*4 ただし、当時のスーパー戦隊シリーズは『バトルフィーバーJ』以降の作品を指しており、当然ながらBFJを初代スーパー戦隊扱いとしてカウントしていた。

*5 89年7月発売分収録のPVから、「(税抜)」という表記が追加された。

*6 宇宙刑事シリーズ3作品~『超人機メタルダー』まで。

*7 発売作品はどちらも『ファイブマン』と『WSP』

*8 月によっては、2本が同時に発売される場合もあった。

*9 ヒーロークラブシリーズで発売されたライダー関連としては、昭和ライダーを含めて5年ぶりとなる。

*10 『未来戦隊タイムレンジャー』最終回SPの再編集版に、同作および、当時放送中だった『百獣戦隊ガオレンジャー』の映像を一部追加。

*11 ライダーはクウガ、戦隊は翌年のガオからすでにテレビシリーズのDVDの展開が始まっていたが、本年からようやくヒーロークラブでもDVDとしての展開を開始するようになった。

*12 現:バンダイナムコアーツ

*13 『仮面ライダー』以降の1970~発売時点の80年代作品が対象だが、なぜかメタルダーは未紹介であった。

*14 鉛筆および定規には、それぞれのヒーローのイラストがしっかり描かれている。