裏講師
「隠匿し、隠密し、迅速に」
魔術協会に於ける三大部門の一角───時計塔の暗部を担う秘匿組織の一つ。
彼らの活動は、主に時計塔の利益となること、或いは時計塔にとっての害悪を除くことに絞られる。
因みに『裏講師』というのは公式な名前でもなく、「幾つもの呼び名が存在する中で最も定着した物の一つ」に過ぎない。
"講師"が守るべき規則は「上層部命令の絶対厳守」「組織の存在隠匿」の二つ。
この方針から大きく逸脱する者は、時計塔或いは組織から「永久除名」の処罰を受ける可能性が高い。
前者は、本来なら軽蔑の対象でしかない魔術使いという存在を魔術師が利用する、という矛盾に一応の体裁を整える線引きとして。
後者は、時計塔にとっての不都合が発生した際、自らの組織とは無関係だとして足を切るための前提として用意されている。
ただし後者は、既に魔術世界では公然の事実と化しており、実質的に形骸化した慣例とも云える。
他、組織に所属した時点で「カクテルと同じ名前のコードネーム」が与えられ、講師たちは互いをその名で呼び合う(一部例外も存在する)。
組織名簿
関連性のある人物
関連SS
関連設定
時計塔地下深くに存在する、彼等の本拠地。
入口が存在せず、入退室を管理する
ブラックホークの魔術で「孔」を開けて通行している。
物理・魔術共に、壁の強度は熟練の魔術師が突破に音を上げるほどの強固さ。
部屋の防衛魔術を担当した講師は後述する事件で死亡しており、既に誰からの制御も受け付けていない。
大源(マナ)を吸収し、無色の小源(オド)に変換して所持者に与える簡易的な魔力炉。
裏講師には原則一つずつ与えられる他、重要任務の担当者には複数個与えられる場合もある。
魔力量の少ない者、魔術練度が低い者からすれば大きな助けになる事は間違いないだろう。
大体一つで一般的な魔術師が保有するオドと同程度の魔力が貯蔵可能。
六年程前に発生した惨劇。
裏講師の創設者
シエラ・デア・エスフィールドが暴走し、危うく魔術社会を脅かしかねない事件となった。
不特定多数の一般人に、変質した自身の魔術回路を強制的に授け、
未適合者は死亡、適合者は自我を失い暴走───という、魔術の隠匿義務を完全に無視した様な行為を行う。
結果、事態の沈静化までに九割近くの裏講師が殉職した。
最終更新：2021年09月18日 21:14
