俺をチャーリーと呼ぶな!
…マイルス=デイヴィスに対して
1922年4月22日~1979年1月5日
彼が初めて手にした楽器はトロンボーン。
チェロを経て、16歳のときにそれをウッドベースに持ち替えた。
デューク・エリントン、マックス・ローチ、チャーリー・パーカー、バド・パウエルなど、
枚挙に暇がないほどの偉大なプレイヤー達と競演を重ねた。
また彼はベーシストとしての才能はもとより、作曲家としてもその才能を発揮する。
現代のジャズプレイヤー達に度々取り上げられるGoodbye Pork Pie Hatや
黒人差別に対する怒りを表現したと言われるフォーバス知事の寓話など、その代表曲である。
演奏
デューク・エリントンの名盤"Money Jungle"一曲目のMoney Jungleは、
ミンガスの攻撃的とも感じられるパーカッシヴなベース音から始まる。
その強烈に個性的で、粘り気のあるスインギーな演奏は、
ひとつには高い弦高、またブリッジに近いところで弦を弾くなどといった
演奏スタイルの影響であるといえるかもしれない。
このような演奏スタイルには並外れた力が必要となるであろうことは想像に難くない。
そして普段の怒りっぽい、喧嘩っ早いという性格も合わせて(客と喧嘩しながら演奏したという逸話も)
彼の悪の部分に憧れ、ウッドベースを手にした人もいるとかいないとか。
Mingus Solo Bass
最終更新:2009年08月20日 14:07