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第一話 「緊急事態?」 (3)
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匿名ユーザー
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「本当に、緊急事態とやらはあるの?」
少し冷ややかになった呟きが、オルニアの口から漏れた。しかし、もう返事は無い。
シーズと会話ができるのは、夢の中と、起きて数分以内。最初は夢でさえ、向こうから何かを語りかけてこない限り話すこともできなかったのだが、今では起きてからも少し話せるようになった。
ただ、それでもやはり会話時間は短い。話せなければ、これ以上確かめる手段は無い。
多少の不安に駆られながら、先に進み続けると、前方を光が照らさなくなった。
どうやら、開けた広い場所に出たようだ。
光をあちこちに向けてみると、木製の遊具があった。アスレチックにシーソー、滑り台に飛び株。丈夫な蔓を用いたブランコもある。
そして、この広場の中心に位置するであろう所に。
切り株の上に、背を向けて立つ少年がいた。半ズボンにパーカーという軽い服装。腰の左右に二つの玉を装備しているのが見て取れる。両手には、手のひらサイズの棒のようなものを握っている。
光に気づき、少年が振り向いた。オルニアの方を、眩しがらずに直視し、体の向きを変える。
「どうしたの? こんな時間に」
気安く声を投げかけてくる。光がどうやって出ているのかは、どうやらわかっていない、というか光で見えていないと判断し、そのまま光を放ち続ける。
返事を待たず、少年は続けた。
「ここは危ないよ。今すぐ逃げたほうがいい」
「え?」
一瞬の間の後。
いきなり、森の一角が闇を切り裂いた。
「!?」
驚いてその方角を見れば、闇に慣れてしまった目ではかなり見辛いけれども、強烈な光を身にまとった獣がこちらに突進してきていた。
「運が悪かったね。できる限りはあなたの方に行かせないようにするけど、もししくじったら……ゴメンね?」
にこりと笑って、少年は光の獣の方を向く。
獣はかなり距離を詰めていた。少年に一直線に向かっている。それに対して少年は、腰の玉を両手の棒の端に一個ずつつける。
刃が、生えた。
少し冷ややかになった呟きが、オルニアの口から漏れた。しかし、もう返事は無い。
シーズと会話ができるのは、夢の中と、起きて数分以内。最初は夢でさえ、向こうから何かを語りかけてこない限り話すこともできなかったのだが、今では起きてからも少し話せるようになった。
ただ、それでもやはり会話時間は短い。話せなければ、これ以上確かめる手段は無い。
多少の不安に駆られながら、先に進み続けると、前方を光が照らさなくなった。
どうやら、開けた広い場所に出たようだ。
光をあちこちに向けてみると、木製の遊具があった。アスレチックにシーソー、滑り台に飛び株。丈夫な蔓を用いたブランコもある。
そして、この広場の中心に位置するであろう所に。
切り株の上に、背を向けて立つ少年がいた。半ズボンにパーカーという軽い服装。腰の左右に二つの玉を装備しているのが見て取れる。両手には、手のひらサイズの棒のようなものを握っている。
光に気づき、少年が振り向いた。オルニアの方を、眩しがらずに直視し、体の向きを変える。
「どうしたの? こんな時間に」
気安く声を投げかけてくる。光がどうやって出ているのかは、どうやらわかっていない、というか光で見えていないと判断し、そのまま光を放ち続ける。
返事を待たず、少年は続けた。
「ここは危ないよ。今すぐ逃げたほうがいい」
「え?」
一瞬の間の後。
いきなり、森の一角が闇を切り裂いた。
「!?」
驚いてその方角を見れば、闇に慣れてしまった目ではかなり見辛いけれども、強烈な光を身にまとった獣がこちらに突進してきていた。
「運が悪かったね。できる限りはあなたの方に行かせないようにするけど、もししくじったら……ゴメンね?」
にこりと笑って、少年は光の獣の方を向く。
獣はかなり距離を詰めていた。少年に一直線に向かっている。それに対して少年は、腰の玉を両手の棒の端に一個ずつつける。
刃が、生えた。