仮面ライダーディケイド
情報
- 放送開始日:2009年01月25日
- 放送終了日:2009年08月30日
- メインプロデューサー:白倉伸一郎
- メイン脚本家:會川昇→米村正二
- サブ脚本家:米村正二、小林靖子、井上敏樹、古怒田健志
- 売上:推定77億円超(09.04~09.09)
- 平均視聴率:7.95%(前年+1.79)
概要:
- 平成仮面ライダーシリーズ第10作目で記念作品。主役の相棒となる仮面ライダークウガを始め、多数の平成ライダーが登場するコラボレーション作品である。
- 過去作品のライダーに関しては原則として代役を使っているが、オリジナルの役者の参加も少なくはなく、コアなファンにとっては嬉しいオマケ要素である。
- 今作では歴代の平成仮面ライダーのリイマジネーションをテーマに掲げ、歴代平成主役ライダーにフォームチェンジできる設定が作られた。
- 多数のライダーが共演するというコンセプトからトレーディングカードアーケードゲーム「ガンバライド」とのタイアップが図られている。
- 「ガンバライド」自体はキバの終盤の頃から稼動しているが、筐体のカードリーダー部が「ディケイドライバー」を模しているなど明らかにディケイドを意識して作られている。
- ディケイドライバー付属のカードはガンバライドで使うことができる。後の作品でもこうしたガンバライドとの連動が図られこうしたことが一因となってバンダイの売上は伸びていくことになる。
- ガンバライドもウィザード放映終了と同時に終了し、鎧武放映後は筺体・カード共に完全一新された「ガンバライジング」に移行している。「ガンバライジング」においてはベルト付属アイテムとの連動はなくなっている。
- 中盤では同時期放送の侍戦隊シンケンジャーとのコラボや、昭和ライダーであるBLACK、BLACK RX、アマゾンの登場などもあった。
- なお仮面ライダーとスーパー戦隊の共演は本作が初であり、これ以降続々と映画等での共演作が増えることになる。本作と同形式の単独作品同士の共演では「トッキュウジャーVS鎧武」を皮切りとした、両作の放送時間をつなげての合体スペシャルが後に作られることになる。
- 近年こうしたコラボレーション作品が多く作られるようになった先駆け的作品であり、それを意図して本作は作られている。後年コラボレーション作品が作られる場合、そのときの最新ライダーと共にディケイドが主要キャラとして扱われることも珍しくない。
- 劇場版の完結編において紅渡が「ディケイドに物語はありません」、「ライダーの物語は時とともに消滅する運命でした。しかしディケイドと戦うことで人々の記憶にとどまり、再び物語をつむぐことができました」とメタ発言のように番組の制作目的を説明するシーンがある。
- ただし、2008年4月公開の「劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事」にて既に平成ライダー同士の共演は実現されており、本作はその方向性を固めると共に過去のライダーを登場させやすくするための布石ともいえる位置づけである。
- なお、昭和ライダー同士の共演は1984年の「10号誕生!仮面ライダー全員集合!!」にて実現されている。
- 放送期間が半年強と極端に短いが、これはライダーの放送開始時期を戦隊とずらし、クリスマス商戦でベルトの売上を伸ばすための処置である。
- メインライターの會川昇は1クール(第13話)終了時点で降板している(理由は不明)。後任のメインライターにはサブであった米村正二が昇格している。
- 米村は劇場版2本に加え、舞台版も担当する。これをきっかけに多数のコラボレーション映画を手がけるようになった。
- なお會川もこの後ディケイドも主演として登場する仮面ライダーウィザード特別編を執筆した。これはディケイド的世界観の濃い作品に仕上がっている。
- 會川降板後は小林が原作に準じた「電王の世界」を書いたり、響鬼同様「困ったときの井上敏樹」を呼んできて「ネガの世界」なるオリジナルの世界を作ったり、現行スーパー戦隊とのコラボや一部の昭和ライダーの世界を作るなど、なんでもありの番組になっており、會川降板の理由もそのあたりで何かあったのではないかと考えられている。
- 脚本に関しては小林靖子のみがメインを務めた作品の登場回を執筆している。
- 小林は隣でシンケンジャーを執筆中であり戦隊・ライダーのかけもちという異例の執筆体制であった。そのためスーパーヒーロータイムが2作とも小林脚本という日もあった。
- ちなみに小林執筆回は電王主演の佐藤健こそ登場しないものの他は全てオリジナルキャストで固めており、ディケイド版リイマジネーションというものが薄く、ほとんど通常のコラボレーション回に近かった。本作以降の電王に変身するのは少年姿になってしまった良太郎(演:溝口琢矢)であるが、各イマジンが憑依して戦うためオリジナルの電王とほとんど変わりがなかった。
- 電王はディケイドとのコラボレーション映画企画があったため設定を変えるわけにいかなかったためだと思われる。映画版は本編電王回の続編となっている。
- 逆にブレイドの世界は米村正二が、カブトの世界は古怒田健志(おそらく會川降板のために呼んでこられた)が執筆しており、リイマジネーションのためにオリジナルの脚本家をあえて外した姿勢が見受けられる。
- 前半メインライターに起用された會川昇はアニメ作品ではそのアクの強い作風から原作ブレイカーとして有名な人物である。
- 最終回にて劇場版で完結するとの予告は放送倫理・番組向上機構(BPO)にクレームが入り、問題となった。
- プロデューサーの白倉は「最終話のラストシーンは、第1話で夏海が見ていた夢が現実となり、最終話・第1話を演出上繋げたのであって、映画への繋ぎではなかった(要約)」とインタビューに答えている
特撮!板での扱い:
- 各原作との相違点が多く、主演俳優もブラック・RXを除き異なっているため、原作ファンにとってはコレジャナイ感が強い。
- 一方で、各世界を越えた夢のライダーバトルが展開されるため、ストーリーよりもバトルを重点に置く人にとっては評価が高く賛否両論である。
- 最終回の展開や鳴滝の正体が結局明らかにならなかったことなどストーリー面での評価は芳しくはない。
- スレは短い放送期間にも関わらず放送中に歴代最高の359スレを記録した特撮板最高のスレ数を誇る通称平成ライダー雑談スレ。
- ディケイドスレの特徴
- 非常に寛大なスレ民であり、アンチとは縁がない。
- アンチ行為をしている相手は即追い出すor完全無視。
- 本スレとアンチスレは住み分けが徹底させており、双方の問題人物による凸行為は見られない。
- キバ等、叩かれやすい作品に対しても好意的な意見が多く、語りやすい。
- ただし電王は信者が凶暴なためか、無意識に話題化は避けられていたようであった。
小林信者からの扱い:
- 主に小林回を絶賛し、米村回、井上回を思い切り批判したが、上記のスレ民により返り討ちに遭った。
- 唐突にキバも批判したが、上記のスレ民により見事なまでに追い出された。
- 電王をマンセーしたくても話題になることはなく、いつしか居場所がなくなっていた。
- というか、小林信者のような偏った物の見方をする連中が常駐できるスレではなかった。
- 放送中はシンケンマンセーとゴーオン叩きに忙しかったからなのか、特別叩かれていない。
- シンケンの売上がゴーオンに届かないと発覚した頃にはディケイドが放送終了していたため、その怒りはWに向けられることとなる。
- が、再び返り討ちに遭ったため、キバで発散以降に溜まったゴーオン、ディケイド、Wに対する全ての憎しみがゴセイジャーに向けられることとなった。
- 信者が好まないお祭り的な盛り上がりの作品のため「ストーリーが薄っぺらい」などと批判している。最終回の扱いについてはここぞとばかりに叩いていた。
コメント
- あいつらWは叩くのにディケイドは叩かないんだよな。
逆にゴーカイは叩かれてるし。
電王やシンケンが異常にマンセーされたからだろうが… -- 名無しさん (2012-02-09 01:33:43)
- よう考えたら相当無茶な制作環境であったんじゃないかと思う、大変だったんだろうな、こういう企画事態が初めてだったんだろうし・・・ -- 名無しさん (2013-07-31 18:57:53)
- 特撮で井上小林米村が一つの作品で揃うことって滅多に無いな -- 名無しさん (2014-07-06 18:57:14)
- 原作ブレイカーとして知られた會川がリイマジネーションを指示されて執筆し、アギトの世界で降板。その直後に原作どおりの電王の世界・・白倉との衝突もあながち間違いでもないかも。 -- 名無しさん (2014-09-27 21:02:01)
- 仮面ライダーSPIRITS引き合いに出して、デイケイドこき下ろす意見見た時は腹が立った。そんなにSPIRITSは立派なのか。 -- 名無しさん (2015-10-08 18:33:02)
- 本編最終回はともかくその後の冬映画は普通に面白かった。 -- 名無しさん (2015-10-19 17:15:45)
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最終更新:2022年11月16日 16:27