仮面ライダークウガ
情報
- 放送開始日:2000年01月30日
- 放送終了日:2001年01月21日
- メインプロデューサー:高寺成紀、鈴木武幸
- メイン脚本家:荒川稔久
- サブ脚本家:井上敏樹、きだつよし(17話総集編プロット)、村山桂(17話総集編)、竹中清(31話総集編)
- 売上:約118億円<00.04~01.03>
- 平均視聴率:9.73%
概要:
- 記念すべき平成ライダーシリーズ第一作目。従来の特撮ヒーロー番組にはなかった新たな試みが随所に見られ、身近な恐怖を演出するための現実感と、特撮ヒーロー番組にありがちだった矛盾点を解消させるための整合性を重視した作風となっており、新しい特撮の基礎を作り上げた。
- 一方でリアリティ重視の路線を進んだ結果、設定や描写に生々しい、あるいは過激な表現が盛り込まれているという意見もあり、純粋な子供向けのヒーロー番組を望む親を中心に放送局へクレームが多く寄せられるなど、物議を醸した。更に1作目にしてはフォームが多いことでも知られており、ライジングフォームなどは後年の作品ではあまりでない。総集編が通算3回もある。
- この結果、次作の仮面ライダーアギトでは残酷表現を緩和した路線となる。
- 高寺作品なので斬新な要素が多数ありつつも基本は勧善懲悪路線であり、昭和ライダーを受け継いでいる部分もある。次作以降の白倉体制のライダーとはそこが異なっている。
- 刑事ドラマの要素が濃く、平成ライダーでも最もコアなファンが多い作品と呼んでも良い。
- 序盤の遺跡シーンに大量の予算をつぎ込む、スケジュールが押しまくり予告が間に合わないなど高寺Pの予算管理能力とスケジュール管理能力の低さが露呈した作品でもある。このときは専務の鈴木武幸によって高寺は降板させられかけたほどである。
- 脚本作りなどに時間をかける余り、制作スケジュールも大幅に遅れ、製作統括という立場で『クウガ』に関わっていた鈴木武幸は事態を懸念し、鈴木自身も途中からプロデューサーを務め、途中で補佐役として白倉伸一郎を参加させることとなった。
- 白倉は滞っていたゲストキャラなどのキャスティング作業を担っていたことを後に語っている。
- よく誤解されがちだが、教会が燃やされた2話自体にはさほど予算を割いていない。
- しかし、高寺は響鬼でも性懲りもなく同様の失敗を繰り返し、ついに上層部をキレさせ降板の憂き目となる。
- 2014年より漫画雑誌「月刊HERO」で井上敏樹脚本、横島一作画でコミカライズされているが、ドラマ本編とは設定等を一部変更したリメイクとなっている。
特撮!板での扱い:
- 第一作目ということで若干荒削りではあるが、非常に評価は高い。
- しかし信者が閉鎖的であるなど、問題を抱えている。
- クウガ信者内ではWを含め、響鬼以降の作品の評価が異常に低い。
- 特にディケイドのことを快く思っていないため、孤立しやすい。
- リマジライダーである小野寺ユウスケは暴走しがちな門矢士のストッパーとして機能する好青年なためか邪険に扱うことは少ないものの、『クウガ』原作設定を無視して作られた「ライジングアルティメット」に批判が集中している。
- その反面、一条さんの頑丈さ等、ディケイドスレでも話題に上がることは多く、ファンにとっては語りやすい場となっている。
小林信者からの扱い:
- 信者層が形成されはじめたタイムレンジャーと同時期作品であり、大人の視聴者も視野に入れた本作はタイムと共に「これが新しい特撮の姿!」と歓迎されていた。
- そのため従来型の子ども向け作品を貶める土壌を作ってしまい、信者が各所で暴れる要因を作った一因ともなっている。
- その後、小林作品や信者の嫌う作風の作品が増えたことで、あまり気にされることのないフラットな扱いとなっている。
- しかし、電王を差し置いて平成最高作品と称されることも多いため、少しずつ邪魔な作品だと思われるようになる。
コメント
- 造りがあざとい部分もあるが、登場人物が善人なのは好感持てる。牙狼魔戒ノ花にも引き継がれてるし。 -- 名無しさん (2016-01-25 08:01:03)
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最終更新:2021年08月04日 21:00