ベクター - (2013/07/05 (金) 07:01:10) の最新版との変更点
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**ベクター(べくたー)
[[遊戯王ZEXAL]]およびZEXALⅡに登場するキャラクター。
ただしZEXAL(前期)においては「バリアン世界の使者バリアン」を名乗っており、ベクターと言う名前が明かされたのはZEXALⅡに入ってから。
髪型が[[ジャック・アトラス]]に似ている。
人間世界に散らばった[[ナンバーズ・カード]]を狙い、同時に[[アストラル世界]]の使者を倒そうとする[[バリアン世界]]の使者、[[七皇]]の一人。
ベクターは他のバリアン世界の使者とは違い、仮の姿(実体のある姿)を用いずともある程度は人間世界に干渉できるようで、
その際は炎のもやような不明瞭な姿を取る事が可能。ZEXAL(前期)においては、その姿で[[ラスボス]]を務めた。
[[Dr.フェイカー]]と交渉し[[天城ハルト]]の治療と引き換えに彼にアストラル世界の殲滅を命令したり、
[[トロン]]を利用するなどして黒幕として暗躍。潰し合わせる事でナンバーズを集めていた。
そして、カイトたちに真意を話し改心しようとしていたDr.フェイカーに取り憑きバリアンフェイカーとなりデュエルを続行。
「バリアンズ」と名のつくカードと《[[No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon]]》を使って[[天城カイト]]・[[神代凌牙]]・[[九十九遊馬]]を苦しめたが、
最後は[[ZEXAL]]と遊馬たちの絆の力の前に敗北、人間世界から消滅した。
倒された後の動向は不明だったが、ZEXALⅡ19話でようやく再登場。プロデュエリスト・[[羽原海美]]に《RUM-バリアンズ・フォース》を与えた。
さらに次エピソードでは実体の姿を表した。この時、他のバリアンと異なりスフィア・フィールド外でも本来の姿を晒している。
自称「バリアン最強の戦士」そして真月からは「最も凶悪なバリアン」と呼ばれる凶悪なデュエリスト。
仲間思いでどこか憎めない他のバリアン七皇とは違い、傲岸不遜かつ傍若無人、バリアンの中でも凶悪な性格。
炎状態の時と違い、[[バクラ]]や[[鬼柳京介]]、[[ルチアーノ]]などの歴代の悪役を彷彿とさせる狂ったようなハイテンションさとイカレタ笑い声が特徴。
煽りスキルも高く、人心掌握にも長けている。
口癖は「良からぬことを始めようじゃないか!」。[[どこかで聞いたことがあるような…>真月零]]
この台詞は[[かっとビング]]のように意図して言っているようで、[[神代璃緒]]が「良からぬことを考えていますわ!」と言った際には「それは俺の決め台詞だぜ!」と返していた。
バリアン七皇の中でも単独行動が多いらしく、[[ドルベ]]たちとは別にフェイカーとトロンを利用する計画を進めていたようだ。
その失敗の責任も取らずに雲隠れしていた、とドルベから咎められた際には「失敗なんかじゃねぇ、これも計画のウチよ」と発言。
計画を進めるべく《No.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル》と、アンブラル(影)と名のついたモンスターを操り遊馬にデュエルを挑む。
永続魔法とナンバーズを用いて遊馬の《RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース》を封じるものの、ナンバーズが破壊されるとこれを遊馬の手札に渡す。
そして、それによって進化した《[[CNo.39 希望皇ホープレイV]]》と、遊馬が[[真月>真月零]]から渡された《Vサラマンダー》によって撃破された。
そのプレイングは、わざと遊馬にRUMを渡してホープレイVを使ってくださいと言わんばかりのものだった。
不気味なほどあっさりと倒されてしまったが、デュエル終了後に遊馬を巨大な手で襲い、これを庇った真月を誘拐。
「鍵」のナンバーズであるマスター・キー・ビートルを渡し、アストラルを決戦の地、サルガッソへと誘う。
そして、サルガッソにやってきた遊馬の前で、''変わり果てた姿''の真月を見せつけ、踏み躙り、執拗に挑発。
さらに''良からぬフィールド魔法を予め発動しておいて''再戦すると言う手段に出る。
度重なる挑発にブチ切れた遊馬はアストラルの制止を振り切り、ホープレイVを召喚。
そしてその効果でダメージを受けたベクターは、なんと跡形もなく消滅してしまった……。
**「ジャンジャジャァ~ン!今明かされる衝撃の真実ゥ~!」
ベクターが消滅した後、死んだと思っていた真月が動き出す。そして、生きていたのかと駆け寄ろうとする遊馬の前で、
「ククク…''なぁ~んちゃって!''」
そして遊馬の目の前で''バリアルフォーゼ''し、消えたと思ったベクターの姿へと変身。
前回、そして今までデュエルしていたのは自身の生み出した分身であり、
''真月零こそがベクターが化けていた本物である''事を明かす。((前述のスフィア・フィールド外で真の姿を表していたのも、これがただの分身だったからなのだろう。))
視聴者にしてみれば声や伏線などで薄々勘付いて、あるいは確信していたファンも多いと思うが、
そんな予想と、&bold(){新オーバーハンドレッドナンバーズ2体の存在感が吹き飛ぶほどの強烈な顔(眼)芸&煽りを披露}。
&bold(){なんとBパートほぼ丸々を煽りと心理攻撃に当てる}と言うやりすぎっぷりで視聴者の腹筋をも攻撃した。もはや心理フェイズならぬ罵倒フェイズ。
良かれと良からぬの声と口調が混ざり合ったように話すので、ウザさも増し増しである。
しかもこの回では、明らかにベクター以外の作画が崩壊((特にキャッシー))しており、その一方ベクターの顔芸作画は異常なまでに力が入っていた。
というか、顔芸というより、もはや &bold(){眼芸} といったほうがいいほどの眼の動きを見せていたりした。
スタッフもここに全力を投入したのだろう。
ちなみに、この前後の声優の演技はベクターのみならずハメられた[[遊馬>九十九遊馬]]、信頼を裏切られた格好になる[[アストラル]]等等概ね好評である。
そして、怒りと悔しさの入り混じった叫びを上げながらホープレイVで攻撃して来る遊馬に対し、ベクターは相手のVカードの攻撃とデッキ内のVカードをトリガーとして発動するデッキ破壊罠カード《Vain−裏切りの嘲笑−》を発動。
ライフを回復すると共に一気に遊馬のデッキを30枚削り、遊馬のデッキはあと3枚という%%ベクターにとって負けフラグ%%危機的状況に追い込んだ。
真月零として暗躍し、遊馬にバリアンのカードを使わせたのも全てこの為だったのだ。%%どうせならもう1枚多く渡しておけば一気にデッキを0に出来ていた? 知ら管%%
トロンやフェイカーの件といい、まどろっこしいを通り越して回りくどいが、とてもイキイキして楽しそうだったので趣味と実益を兼ねていたのかもしれない。
Ⅳのファンサービスはトロンの影響であり、そのトロンを陰で動かしていたのがこのベクターであることを考えると、
あれほどの煽りスキルを見せた両者を軽く上回ったこの煽りはある意味必然なのかもしれない。
&bold(){しかし、ベクターのあまりにも回りくどい計画はここでは終わらなかった。}
そう、ベクターの真の狙いは遊馬ではなく、ずっと遊馬のそばにいるアストラルだったのだ。
トロンやフェイカーを利用し、真月零として遊馬と接触してきたベクターは、
遊馬にはどんなときでも彼を立ち上がらせてくれる仲間やライバルたち、そして相棒がいることを知っていたのだろう。
対してアストラルのことを見たり話をしたりできるのは普段は数人しかおらず、
その数人もアストラルのことが見えるようになったのはつい最近である。
勿論、小鳥を含めたナンバーズ・クラブのメンバーやカイト・シャークさんも、
アストラルのことはかけがえのない仲間のひとりとして認識しているのだろうが、
普段会話や交流する機会は少なく、どうしても孤立しがちである。
そうした中で真の理解者であるはずの遊馬が、最近仲間になったばかりの真月にかまけて、心を開いている……。
仲間一人ひとりを大切にするのは遊馬の良さであり、当然アストラルもその点を理解し慕っているのだが、
真月と遊馬の「絆」を見るうちに、無意識のうちに小さな溝が心のなかに出来ていたのかもしれない。
そしてその溝は、真月を巡るギラグとのデュエルや、アストラルには頑なに隠し続けていたバリアンのカードによって決定的になる。
その後、ダーク・ゼアルの登場に少し戸惑いながらも、自身の作戦によって遊馬との絆を失ったアストラルの暴走もあり、更に二人を追い詰めていく。
だがアストラルとの絆を失いながらも「希望」を信じる遊馬とアストラルの新たな力・ZEXAL?によって自身の渡したリミテッド・バリアンズ・フォースを、
《RUM-ヌメロン・フォース》へと書き換えられ、ヌメロン・フォースによって召喚された《CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》の力で敗北。
その際、「これで勝ったと思うなよ~!!」という&bold(){凄まじくカッコ悪いセリフと共に}、ボロボロになりながらも崩れゆくサルガッソから脱出した。
アストラルの心と遊馬の絆に黒い「悪」のシミを残したまま…。
バリアン世界に帰還したベクターは、封印されたバリアンの神「ドン・サウザンド」を求め、バリアン世界の海深く崩れ行く体を沈ませる。
その先で見事ドン・サウザンドとの邂逅に成功したベクターは、自らの命を捧げてまで九十九遊馬とアストラルへの復讐を渇望した。
そしてドン・サウザンドを自らの心臓に宿し一心同体となり、その言葉通り封印のナンバーズを求め、再び暗躍を始めた。
ドルベとミザエルを人間世界に向かわせ、主に自分のせいで眠りについているギラグとアリトに力を与えると、ドン・サウザンドの言葉通り人間世界へと向かう。
その後、ドン・サウザンドの思惑により、自身と同じ 影 シャドーの存在といえるNo.96 ブラック・ミストと面晤。
ドン・サウザンドは、ベクターをNo.96に下僕として取り入らせ《RUM−バリアンズ・フォース》を授ける事で、
封印のナンバーズの開放やアストラルを倒させる事を目論み、最終的には取り込んで利用するつもりだったようだが、
No.96が自身にバリアンズ・フォースを使いカオス化した姿となった事で、「用ができたら会いに来てやる」という言葉とともに離反。
しかしこれもドン・サウザンドの「思惑通り」だったらしい。
《No.65 裁断魔人ジャッジ・バスター》の封印されていた遺跡を訪れた際には遺跡の身の毛もよだつような空気に反応し、
ナンバーズそのものにも並々ならぬ気配を感じていた。 遺跡の呪われた王宮の伝説とも関連があるのだろうか…。
人間界での姿は真月零としての姿そのものであり、自身の正体を明かした後も人間界で行動する際は真月の姿をしている。
ZEXALⅡ26話から使用された新OP・EDでは真月の顔で凄まじいゲス顔を披露していた。
ZEXALⅡ35話においては精霊アビスがシャークに見せた記憶のビジョンの中にて記憶の一部として登場している。
服装が上記の呪われた王宮の王子である為、元々はベクターのモデルとなった人物の姿とも言える。
余談だが、ZEXALの悪役で、ここまで純粋な悪役キャラは珍しい。
前シーズンのDr.フェイカーやトロン一家は、それぞれそれなりの理由や過去があり、最後には救済されている。
他のバリアンも、[[敵とは思えぬ純粋なデュエルバカであったり>アリト]]、[[どこか憎めぬおもしろいところがあったり>ギラグ]]、
[[実際は仲間思いで、ベクターとは違い正々堂々デュエルすることを好んだり>ミザエル]]、
[[バリアン世界のために仕方なくベクターに協力するところが見られたり>ドルベ]]するので、そこまで悪とは言い切れぬキャラが多い。
そんな中、このベクターは純粋な悪……というか&bold(){かなりゲスく}描かれている。
というか実に2クール近く主人公の親友として演技をして、
正体を明かしたあとここまで煽ってくるやつなんて、遊戯王史上でも例を見ない。
更に言えば人間時でも他バリアンと違い、どうやら相当の極悪人だった様である。
この一連の流れを視聴していた小学校低学年のお子様には、ちょっとしたトラウマだったかも知れない。
ZEXAL前期においてもDr.フェイカーやトロンを通じて遊馬・アストラルと密接に因果を持ち、
ZEXALⅡにおいても真月としての一件や、ドン・サウザンドと契約して暗躍し続ける人物。
ある意味、遊戯王ZEXALの「 影 アンブラル」といえる存在であり、同時に彼無しではこの物語は成り立たなかったといってもいいほどの存在でもある。
今後もベクターの行動に注目したい。
109話において「バリアンに転生したナッシュとメラグを殺害した」事をドン・サウザンドに見抜かれている。
デュエルでは前述した通り"影"を意味する「アンブラル」モンスターを使用。
エースモンスターはオーバーハンドレッドナンバーズの一体、《No.104 仮面魔踏士 マスカレード・マジシャンシャイニング》。
ちなみに真月がデュエルで使用していたのも「シャイニング」モンスターであるため、発覚直前ではあるが正体のヒントになっている。
切り札はシャイニングがランクアップした姿・《CNo.104 仮面魔踏士 マスカレード・マジシャンアンブラル》。
声優は真月と同じく日野聡。
当初は正体を隠す目的でクレジットがされていなかったが、正体発覚後はベクター/真月零とクレジットされた。
ちょっとヘタレっぽい真月時の演技と、凶悪な悪役であるベクター時の演技を見事に使い分け、
更に衝撃の真実を明かした後は二つを混ぜた演技で強烈な煽りっぷりを視聴者に見せつけた。
**ベクター(べくたー)
[[遊戯王ZEXAL]]およびZEXALⅡに登場するキャラクター。
ただしZEXAL(前期)においては「バリアン世界の使者バリアン」を名乗っており、ベクターと言う名前が明かされたのはZEXALⅡに入ってから。
髪型が[[ジャック・アトラス]]に似ている。
人間世界に散らばった[[ナンバーズ・カード]]を狙い、同時に[[アストラル世界]]の使者を倒そうとする[[バリアン世界]]の使者、[[七皇]]の一人。
ベクターは他の[[バリアン世界]]の使者とは違い、仮の姿(実体のある姿)を用いずともある程度は人間世界に干渉できるようで、
その際は炎のもやような不明瞭な姿を取る事が可能。ZEXAL(前期)においては、その姿で[[ラスボス]]を務めた。
[[Dr.フェイカー]]と交渉し[[天城ハルト]]の治療と引き換えに彼にアストラル世界の殲滅を命令したり、
[[トロン]]を利用するなどして黒幕として暗躍。潰し合わせる事でナンバーズを集めていた。
そして、カイトたちに真意を話し改心しようとしていたDr.フェイカーに取り憑きバリアンフェイカーとなりデュエルを続行。
「バリアンズ」と名のつくカードと《[[No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon]]》を使って[[天城カイト]]・[[神代凌牙]]・[[九十九遊馬]]を苦しめたが、
最後は[[ZEXAL]]と遊馬たちの絆の力の前に敗北、人間世界から消滅した。
倒された後の動向は不明だったが、ZEXALⅡ19話でようやく再登場。プロデュエリスト・[[羽原海美]]に《[[RUM-バリアンズ・フォース>RUM]]》を与えた。
さらに次エピソードでは実体の姿を表した。この時、他のバリアンと異なりスフィア・フィールド外でも本来の姿を晒している。
自称「バリアン最強の戦士」、そして真月からは「最も凶悪なバリアン」と呼ばれる凶悪なデュエリスト。
仲間思いでどこか憎めない他のバリアン七皇とは違い、傲岸不遜かつ傍若無人、バリアンの中でも凶悪な性格。
炎状態の時と違い、[[バクラ]]や[[鬼柳京介]]、[[ルチアーノ]]などの歴代の悪役を彷彿とさせる狂ったようなハイテンションさとイカレタ笑い声が特徴。
煽りスキルも高く、人心掌握にも長けている。
口癖は「良からぬことを始めようじゃないか!」。
この台詞は[[かっとビング]]のように意図して言っているようで、[[神代璃緒]]が「きっと、良からぬことを考えていますわね!」と言った際には「おいおい、それはオレの決め台詞だぜ!」と返していた。
バリアン七皇の中でも単独行動が多いらしく、[[ドルベ]]たちとは別にフェイカーとトロンを利用する計画を進めていたようだ。
その失敗の責任も取らずに雲隠れしていた、とドルベから咎められた際には「失敗なんかじゃねぇ、これも計画のウチよ」と発言。
計画を進めるべく《No.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル》と、アンブラル(影)と名のついたモンスターを操り遊馬にデュエルを挑む。
永続魔法とナンバーズを用いて遊馬の《RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース》を封じるものの、ナンバーズが破壊されるとこれを遊馬の手札に渡す。
そして、それによって進化した《[[CNo.39 希望皇ホープレイV]]》と、遊馬が[[真月>真月零]]から渡された《Vサラマンダー》によって撃破された。
そのプレイングは、わざと遊馬にRUMを渡してホープレイVを使ってくださいと言わんばかりのものだった。
不気味なほどあっさりと倒されてしまったが、デュエル終了後に遊馬を巨大な手で襲い、これを庇った真月を誘拐。
「鍵」のナンバーズであるマスター・キー・ビートルを渡し、アストラルを決戦の地、サルガッソへと誘う。
そして、サルガッソにやってきた遊馬の前で、''変わり果てた姿''の真月を見せつけ、踏み躙り、執拗に挑発。
さらに''良からぬフィールド魔法を予め発動しておいて''再戦すると言う手段に出る。
度重なる挑発にブチ切れた遊馬はアストラルの制止を振り切り、ホープレイVを召喚。
そしてその効果でダメージを受けたベクターは、なんと跡形もなく消滅してしまった……。
**「ジャンジャジャーン!今明かされる衝撃の真実ゥ~!」
ベクターが消滅した後、死んだと思っていた真月が動き出す。そして、生きていたのかと駆け寄ろうとする遊馬の前で、
「ククク…''なぁ~んちゃって!''」
「おかしくって腹痛いわァ……面白いヤツだなお前、本当にオレのことを……ククククッ」
「&bold(){なら見せてやろうかァ!? もっと面白いものをよォォ!!}」
そして遊馬の目の前で''バリアルフォーゼ''し、消えたと思ったベクターの姿へと変身。
前回、そして今までデュエルしていたのは自身の生み出した分身であり、
''真月零こそがベクターが化けていた本物である''事を明かす。((前述のスフィア・フィールド外で真の姿を表していたのも、これがただの分身だったからなのだろう。))
さらに、遊馬を煽ってアストラルとの連携を乱し、激昂した遊馬がホープレイVによるダイレクトアタックを宣言したのに合わせて「Vain-裏切りの嘲笑」を発動。
Vカード全てと遊馬のデッキの大半を墓地に叩き落とし、デッキ破壊とサルガッソによるバーンダメージ、得意の煽りで心身ともに痛めつけた。
ベクターの狙いはこの戦術を成立させるため、遊馬のデッキに5枚のVカードを仕込むことだったが、その布石として「真月零を名乗って仲間として入り込む」「信頼関係を利用してアストラルとの絆を破壊する」という仕込みをしていた。
この作戦は図に当たったが、土壇場で真のターゲットはアストラルの方だったことが発覚。
遊馬を通じてしか外界と関われないアストラルは、言い換えれば遊馬への信頼を失えばたやすくカオスに飲まれ暴走する。それを誘発してZEXAL化を阻止しようとしたのだが、ベクターの狙いは暴走したアストラルがダークZEXAL化するという斜め上の形で的中。
力に呑まれ暴走するダークZEXALが自滅しかかっているのを楽しげに眺めていたが、最後の最後で正気に戻った遊馬が体のコントロールを取り返し、ギリギリで敗北を回避。
しかし、ライフは100、デッキは1枚という絶体絶命の状況ながらなおも諦めない遊馬にしびれを切らしたベクターは、バリアンズ・フォースを発動し自らの切り札である「CNo.104 仮面魔踏士アンブラル」を召喚。
最後の猛攻をかけるも、墓地のカードを巧みに使う遊馬にしのがれ失敗に終わる。
それでも遊馬の危機は終わらず、最後にドローするのが「RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース」、そしてベクターが伏せたのはそれをトリガーにダメージを与えるカード、という八方ふさがりの状態だったが、疑いを超えて本当の絆を手に入れた遊馬とアストラルは新たなZEXALへと進化。
最後の最後、ヌメロン・フォースの力で呼び出されたホープレイ・ヴィクトリーにアンブラルごとぶった切られて敗北、現実時間で2クールにおよんだ作戦は水の泡と消えたのであった。
**その後
バリアン世界に帰還したベクターは、封印されたバリアンの神「ドン・サウザンド」の力を求め、バリアン世界の海深く崩れ行く体を沈ませる。
その先で見事ドン・サウザンドと邂逅したベクターは、自らの命を捧げてまで九十九遊馬とアストラルへの復讐を渇望した。
そしてドン・サウザンドを自らの心臓に宿し一心同体となり、その言葉通り封印のナンバーズを求め、再び暗躍を始めた。
ドルベとミザエルを人間世界に向かわせ、&font(l){主に自分のせいで}眠りについているギラグとアリトに力を与えると、ドン・サウザンドの言葉通り人間世界へと向かう。
その後、ドン・サウザンドの思惑により、自身と同じ影の存在といえるNo.96 ブラック・ミストと面晤。
ドン・サウザンドは、ベクターをNo.96に下僕として取り入らせ《RUM−バリアンズ・フォース》を授ける事で、
封印のナンバーズの開放やアストラルを倒させる事を目論み、最終的には取り込んで利用するつもりだったようだが、
No.96が自身にバリアンズ・フォースを使いカオス化した姿となった事で、「用ができたら会いに来てやる」という言葉とともに離反。
しかしこれもドン・サウザンドの「思惑通り」だったらしい。
《No.65 裁断魔人ジャッジ・バスター》の封印されていた遺跡を訪れた際には遺跡の身の毛もよだつような空気に反応し、
ナンバーズそのものにも並々ならぬ気配を感じていた。 遺跡の呪われた王宮の伝説とも関連があるのだろうか…。
人間界での姿は真月零としての姿そのものであり、自身の正体を明かした後も人間界で行動する際は真月の姿をしている。
ZEXALⅡ26話から使用された新OP・EDでは真月の顔で凄まじいゲス顔を披露していた。
ZEXALⅡ35話においては精霊アビスがシャークに見せた記憶のビジョンの中にて記憶の一部として登場している。
服装が上記の呪われた王宮の王子である為、元々はベクターのモデルとなった人物の姿とも言える。
ZEXAL前期においてもDr.フェイカーやトロンを通じて遊馬・アストラルと密接に因果を持ち、
ZEXALⅡにおいても真月としての一件や、ドン・サウザンドと契約して暗躍し続ける人物。
ある意味、遊戯王ZEXALにおける「影(アンブラル)」ともいえる存在であり、同時に彼無しではこの物語は成り立たなかったといってもいいほどの存在でもある。
109話において「バリアンに転生したナッシュとメラグを殺害した」事をドン・サウザンドに見抜かれている。
124話の名乗り口上は「&bold(){ジャジャーン!俺、ベクター!}」。
他の七皇が真っ当な名乗り口上をあげている中、一人だけこれである。
単独行動が多く、物語を引っ掻き回すベクターらしさを存分に表した名乗り口上であると言えるかもしれない。
**背景
最終的に明かされたベクターの出自背景はというと、やはりというか彼もまたドン・サウザンドに利用されていた駒であった。ただし、そもそも記憶の改ざんを受けていないナッシュを除く5人と異なり、ベクターの場合&bold(){人格そのものを改ざんされていた。}
元々はナッシュやメラグ、ドルベと同じ時代に生まれた、ポセイドン連合国と敵対する国の王子。
当時の王は戦争によって国領を広げることしか考えていない戦狂いの愚王であったが、その子に産まれたベクターは「平和の象徴」と呼ばれ、母親の影響か真っ直ぐで純粋な青年に育った。
つまるところ「真月零」そのまんまのお人よしであり、父王が病に倒れた後は実質的に国の実権を握り、周辺諸国との講和を進めて融和路線を取っていた。
しかし、生まれたばかりの時にドンの力を封じたカードの一つ「No.65 裁断魔人ジャッジ・バスター」が舞い込んでおり、これが彼の運命を狂わせることになる。
が、父王はこれを受け入れず激昂、ベクターを斬殺せんとしたが、かばった母親が代わりに殺された挙句、父王もまた病の発作でそのまま死亡するという悲劇に見舞われる。
両親をいきなり失ったショックで呆然としているところにドン・サウザンドが現れ、人格を破壊された上から、父王に輪をかけた狂気の人格を後付で植えつけられる。
その後は凌牙が追体験したナッシュの記憶通り、ポセイドン連合国に戦争を仕掛け、敗北後には自国の兵士や国民を皆殺しにし、最後には自身も怨霊に取り込まれ死亡した。
死後、その魂はバリアン世界に転生し、七皇の一人として位置付けられる。
生前の記憶は消えていたものの、ナッシュに対しては初めて会った時点から「気に入らない、絶対に相容れない」と確信に近いものを抱いていた。
しかし、さすがにいきなり殺すのもどうかと思ったベクターは、ナッシュが自分をいらだたせる度に1ポイントを計算し、それが1億ポイントになったら殺すと決めて、それまでの長い時間を平然と過ごしていた。
そして本編開始の数年前、ついに1億ポイントがたまったことで実行に移り、メラグを人質にナッシュをおびき出すと、「天空の大剣」で時空の渦を作り出して2人を殺害した。
が、この時二人の魂は連合国の守護神であるアビス・スプラッシュの導きを受け、王国の末裔である神代兄妹と融合する形で転生しており、ベクターがこれを知るのは本編終盤となった。
**結末
ナッシュが七皇を率いて遊馬との決戦を開始した矢先、ついに離反したベクターはドルベとメラグを誘い出して撃破、さらにギラグとアリトを強襲して魂ごとバリアンの力を強奪。
直前に明かされた衝撃の真実も併せ、完全にブチキレたナッシュを相手に、バリアン世界中心部に召喚した「悲鳴の迷宮」を舞台に最後の決戦を開始した。
この中で記憶のNo.によって自身のオーバーハンドレッドであるアンブラルが倒されたことで記憶が戻るが、ドンによってゆがめられた人格までは戻らず、そのままデュエルを続行。
だが相手は劇中最強の一角であるナッシュその人であり、打つ手を逆手に取られた上に読みで上回られ、最後にはアビス・スープラの前に敗北。
生前は連合国の神たるアビス・スプラッシュに、サルガッソでは相手の力を己がものとするホープレイ・ヴィクトリーに敗れたベクターだが、最後には&bold(){ヴィクトリーと同じ力を手に入れたナッシュの国の守護神に倒される}という皮肉極まる結末であった。
さらにその直後、機を伺っていたドン・サウザンドが本体を現し、取り込んだ七皇の力共々吸収されかける。
「&bold(){い、嫌だ、やめろ! 俺は、こんなところで、死にたくねえええええ!!}」
足掻くベクターだが、やりたい放題暴れて来た彼を助けに来る者などいるはずもなかった。
&bold(){たったひとり、九十九遊馬その人を除いては。}
止めようとする周囲の言葉も振り切り、「真月零」を助けようと必死になる遊馬に、ベクターは「ならオレの道連れになってくれよォ!」とこの期に及んで反撃。
例え死ぬことになっても、気に食わない相手には一矢報いないと気が済まないらしい。
が、それでも遊馬が手を離さなかったことでついに折れ、
「……とんだお人よしだ……バカバカしい。君なんて道連れにできないよ」
「&bold(){さよならだ……遊馬君。}」
最後の最後、遊馬の仲間である真月零として、一人散って行った。
かくしてドン・サウザンドに吸収されたベクターだが、その魂は他の七皇と共に、ドンの力を受け継いだナッシュを介して自身のオーバーハンドレッドであるアンブラルに憑依。
ナッシュと遊馬の決戦には幻影として登場し、冀望皇バリアンの力として遊馬と激突を繰り広げた。
そして最終話のエンディングシーン、アストラル世界へ向かう面々のもとにさらっと登場、新たな戦いへと向かっていった。
「&bold(){ジャンジャジャ~ン! よかれと思って、オレ様も手を貸してやるぜ}」
**デッキ
デュエルでは前述した通り"影"を意味する「アンブラル」モンスターを使用。
エースモンスターはオーバーハンドレッドナンバーズの一体、《No.104 &ruby(マスカレード・マジシャン){仮面魔踏士}シャイニング》。
ちなみに真月がデュエルで使用していたのも「シャイニング」モンスターであるため、発覚直前ではあるが正体のヒントになっている。
切り札はシャイニングがランクアップした姿・《CNo.104 &ruby(マスカレード・マジシャン){仮面魔踏士}アンブラル》。
前世では「ゴルゴニック」と名のつくギリシャ神話の怪物をモデルにした岩石族モンスターを配下にし・デュエルでも使用していた。
声優は真月と同じく日野聡。
当初は正体を隠す目的でクレジットがされていなかったが、正体発覚後はベクター/真月零とクレジットされた。
ちょっとヘタレっぽい真月時の演技と、凶悪な悪役であるベクター時の演技を見事に使い分け、
更に衝撃の真実を明かした後は二つを混ぜた演技で強烈な煽りっぷりを視聴者に見せつけた。
そのゲス具合は大きなトラウマを残し次作でも融合次元からよかれな[[奴>紫雲院素良]][[等>デニス・マックフィールド]]が登場する度に疑いがかけられ、その期待は裏切られることはなかった。
【関連】
-[[真月零]]
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