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ハンドレスコンボ - (2015/06/30 (火) 19:29:53) のソース
**ハンドレスコンボ(はんどれすこんぼ) [[遊戯王5D's]]の[[鬼柳京介]]が使う、手札を0枚にしたコンボ。 手札の枚数による優位性を示す「ハンドアドバンテージ」と言う用語がある事から明らかなように、本来カードゲームでは手札は多ければ多いほどよく、無暗に減らすのは自殺行為に他ならない。 ところが彼の使う「インフェルニティ」と名のつくカードは、その多くが手札が0枚の時に効果を発揮するか、または手札を0枚に近づける効果を持っている。 そこで敢えて手札を0枚にし、「インフェルニティ」の効果を利用して制圧していくのがハンドレスコンボである。 遊戯王でコンボと言うと[[どこかネタ>マジックコンボ]][[臭いイメージ>コンボ]]があるが、「インフェルニティ」には強力なモンスターが多いため、決してそんな事はない。 その強力さは広く知れ渡っているらしく、[[クラッシュタウン]]では[[鬼柳>鬼柳京介]]の手札が0枚になる度に、ギャラリーが「&bold(){来た……来た……}」と大勢で呟き始めるぐらいである。 手札0枚と言う点から「無」のイメージと結び付けられる事が多く、「インフェルニティ」のサポートカードには「無」や「ZERO」と言った言葉が入る事もある。 そのせいか&bold(){ハンドレスでは[[満足]]せず、自分のライフまで0にする}事も多く、アニメ版では《インフェルニティ・ゼロ》、[[漫画版>遊戯王5D's (漫画)]]では《煉獄の&ruby(ゼロ・ゲート){零門}》と言う、 ライフが0になっても負けにならないカードが、それぞれ[[鬼柳>鬼柳京介]]の切り札として登場している。 &bold(){「LPなんざもはや必要ねーのさぁ!! ヒャーハハハー!!」} 因みに「ライフ0による敗北を無効にする」カードとしては、[[ダーツ]]の《蛇神ゲー》と[[王様>闇遊戯]]の《魂のリレー》が存在しており、一時は&bold(){共にLP0のままデュエルを継続する}という異常事態にまで発展している。 これらのカードはルール的に非常に面倒くさいせいか、もれなく[[OCG>遊戯王ゼアル オフィシャルカードゲーム]]化していない(《魂のリレー》は2014年にOCG化されたものの、肝心のライフ0のままゲームを続行する効果が変更されている)。 本来デメリットである手札0枚がメリットになるのとは逆に、メリットでしかないはずのドローがハンドレス状態を崩すデメリットになる点も特徴的。 [[遊星>不動遊星]]はそれを利用し、相手にカードをドローさせる効果を含んだ《&ruby(ミラクルルーカス){奇跡の軌跡}》」を使って突破に成功した((直後に地縛神にやられたが))。 絶対王者の方の[[ジャック>ジャック・アトラス]]もこれを理解しており、フリーチェーンの除去カード《デッドリー・ハンド》で鬼柳がドローした瞬間にトドメを刺そうとしていた。 [[漫画版>遊戯王5D's (漫画)]]の[[鬼柳>鬼柳京介]]に至っては、ドロー直後の隙を完全に無くすため《インフェルニティ・ポーン》と言う、墓地に存在する限り&bold(){自分のドローを常時スキップする}どう考えてもデメリットの塊のようなカードまで使用している。 ハンドレスコンボにもいくつか種類がある。 [[ダークシグナー]]時代の[[鬼柳>鬼柳京介]]は、[[ダークシンクロモンスター>シンクロモンスター]]である《ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン》に墓地に溜め込んだ「インフェルニティ」の効果を複数コピーさせ、 [[貫通>「だがダメージは受けてもらう!」]]、バーン、破壊耐性等で強化して戦う戦法を用いた。 [[不満足>クラッシュタウン]]時代の鬼柳は、特殊召喚を利用して場に「インフェルニティ」モンスターを並べて攻め、新たな切り札として《インフェルニティ・デス・ドラゴン》を使っていた。 また、自分の死に場所を求めていたので、西部劇風のイラストのギャンブル効果を持った「インフェルニティ」を使用していた。 [[ロットン]]の先行1ターンキルの対策として、前述の《インフェルニティ・ゼロ》を用いた点も印象的。 [[漫画版>遊戯王5D's (漫画)]]では「&ruby(ハンドレス・コンボ){無手札必殺}」と表記され、[[決闘竜]]である《煉獄龍 オーガ・ドラグーン》が切り札となっている。 さらに、《煉獄の零門》で敗北を無くし、前述の《インフェルニティ・ポーン》を含む墓地で効果を発揮する「インフェルニティ」で《煉獄龍 オーガ・ドラグーン》を支える、 「&ruby(ハンドレスコンボ・ゼロ){無手札必殺・零式}」を披露した。 いずれもレベル±8で攻撃力3000のドラゴン族[[シンクロモンスター]]を切り札に据えており、それらは&bold(){満足龍}と総称され、「インフェルニティ」の象徴として愛されている((OCG的には《ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン》は主に蘇生のできない《インフェルニティ・ミラージュ》をコピーして効果を使いまわす、《インフェルニティ・デス・ドラゴン》はカテゴリサポートと効果破壊、《煉獄龍 オーガ・ドラグーン》はカード単体での制圧能力の高さと、実践における役割が分担している為3枚全部入っているインフェルニティデッキも珍しくない))。 [[OCG>遊戯王ゼアル オフィシャルカードゲーム]]においても実戦級の力を持ち、手札を0枚にする関係上、一度失敗すると巻き返しが非常に難しいリスキーな所はあるものの、それに見合う制圧力を持つ。 一度コンボ発動に成功すれば、相手を一撃で倒したり、何かされても片っぱしから無効にしたり、無限ループをしたりとやりたい放題できるので勝ったも同然。 登場当初の【インフェルニティ】は完全にファンテーマだったものの、OCGオリジナルで強化を受けるやいなや世界大会を席巻。いくらかの規制を受けた後も貪欲に進化を続け、ついには2014年で世界大会を再び制覇するに至った。 登場後長い期間活躍を続けている背景には、[[シンクロ召喚]]に依存せず[[エクシーズ召喚]]や一部の融合召喚((未来融合、簡易融合、マスク・チェンジ等))をも戦略に取り込む柔軟性、強力な展開能力と防御用罠カード、強さに見合ったリスクがあるので「強過ぎる」とは見なされず[[規制>制限カード]]を《インフェルニティガン》((アニメや漫画では未登場、一言で言うと死者蘇生2枚分以上の働きをするカード。どう考えても強いので1枚しか使えない。))以外は受けていない事、そして何よりも、[[鬼柳京介]]と「インフェルニティ」に魅せられた何年経っても研究を惜しまないファン達の存在があるだろう。 余談だが、近年登場した《トリシューラの影霊衣》と言う超強力カードは「相手の手札が0枚の時」には発動できないため、このカードの登場以降&bold(){ハンドレスコンボと関係無いデッキでも自分からハンドレス状態になる}状況がそれなりに訪れるようになった。 このカードの登場は前述の世界大会優勝と同じ2014年であり、実に無手札尽くしの年だったと言えよう。 [[闇川]]の《機甲忍者ブレード・ハート》、ゴーシュの《[[H-C エクスカリバー]]》と言った高いダメージ効率を持つ[[エクシーズモンスター>エクシーズ召喚]]が[[ZEXAL>遊戯王ZEXAL]]で登場した時に、これらの素材指定「戦士族レベル4」を満たしている上に自身の効果で特殊召喚できる[[十代>遊城十代]]が使用した《[[E・HERO バブルマン>強欲な壺]]》が注目され、HEROデッキが大活躍する事になった。 このバブルマンの特殊召喚条件もまた「手札がこのカードのみの場合」、つまり召喚後にハンドレスとなる必要があるため、第二のハンドレスコンボデッキとも称されている((アニメ版ではフィールドに他にカードがなければ2枚ドロー出来たが、OCG版では手札・フィールド双方にカードがない場合のみしかドロー出来ず、「アニメ版から超弱体化された微妙な子」とされていた。が、上記エクシーズモンスターの登場と環境の変化により、大出世を果たした。メインは特殊召喚効果であり、ドローは「運がよければ」と言うオマケ扱い。ドローメインで特殊召喚がオマケであったアニメとは真逆である。))。 他にも手札を一時的に0枚にする《ハンドレス・フェイク》や、手札が0枚になった時に活躍するカードが多数存在するので、 ハンドレスコンボは意外と裾野が広かったりする。 【関連】 -[[鬼柳京介]] -[[満足]]