遊戯王ZEXALで使用される魔法カード群のこと。
ランクアップ・マジックと読む。
「Ⅱ」以降のZEXALのストーリーの中核を成す重要キーカードの一つである。
カードゲーム上の説明では、どのRUMカードも
自分フィールド上のモンスターエクシーズを選択し、それよりランクが1つ上(ランクアップ)のモンスターをエクシーズ召喚扱いで特殊召喚できる効果を持つ。
そのランクアップしたモンスターはカオスの力を受けており、「CX(カオスエクシーズ)」「CNo.(カオス
ナンバーズ)」にカオスエクシーズ・チェンジするとされている。
劇中ではNo.はNo.でしか戦闘破壊できないが、通常
モンスターエクシーズでもカオスの力を受けた「CX」であればNo.を破壊することができる。
ストーリー上では
バリアン世界の戦士が人間世界、アストラル世界を侵攻するために作り上げるために使用した戦法。
「Ⅱ」開始初期には
ギラグが人間世界の人々を次々と
バリアンズ・フォースのカードで洗脳し、VSナンバーズ用の切り札として刺客を遊馬や凌牙へと差し向けていた。
直接対決の際には自ららもRUMを使い、切り札のナンバーズをランクアップさせる。
その後からは展開が進むにつれ、主人公の遊馬もRUMを所持するようになり、アストラル世界とランクアップ、バリアン世界との関係性が語られるようになった。
元々「ランクアップ」とはアストラル世界が更なる進化のために努めていた行為であり、そのためには邪魔と判断し排除したのが欲望を映し出す「カオス」という概念だった。
その切り捨てられた「カオス」が集まって生まれたのがバリアン世界で、元はアストラル世界に存在したバリアン世界の象徴(
ドン・サウザンド?)が復讐のために元いた世界の力をカオスに集約させたものが、バリアンサイドが使う「RUM」だったのだろうか。
以下、劇中で使われた「RUM」カード一覧。
RUM - バリアンズ・フォース
一番最初に登場した元祖RUM。七皇に加えてベクターと一時結託したNo,96、ギラグが洗脳した人間らがこのカードを使用した。
使用決闘者はギラグ、アリト、ミザエル、ベクター、No.96、風魔、片桐大介、神宮司守、有賀千太郎、花添愛華、観月小鳥、羽原海美。本作ヒロインも使うRUMである!
ランクアップ効果に加えて相手モンスターのエクシーズ素材を全て奪い取ってその数×300相手の攻撃力をダウンという効果を併せ持つ。エクシーズ召喚が本筋であるこの作品においてはかなり強力な効果かと思われる。
後に奪える素材は1枚、攻撃力ダウンは無しに効果が変更され、OCG化された。OCGでは「CX」を呼び出せる数少ないカードとしてCX使いからは重宝されている。
RUM - リミテッド・バリアンズ・フォース
バリアンズ・ガーディアン(笑)の
真月零がタッグデュエル中に遊馬へと渡したRUM。
バリアンの力を使って遊馬の希望皇ホープを《CNo.39 希望皇ホープレイV》へとランクアップさせた。
そしてサルガッソでのベクター戦までは「真月との友情の証」としてこのカードをデッキに入れ使用し続けていた…が…。ベクターとのデュエル中に衝撃の真実が明かされることに…。
遊馬がRUMを使うという用途のためだけに作られたカードなので付随効果は持っていないが、OCGにおいては元素材がランク4・ランクアップ先が「CNo.」ならば種族・属性問わずに好きな組み合わせでランクアップを行うことができ、ホープ1体から攻撃力4000の《CNo.69 紋章死神カオス・オブ・アームズ》を呼び出すことも可能。
それら単体でも十分強力なランク5の「CNo.」が充実してからは値段が高騰し、今や他のRUMにひけを取らない重宝度へとなっている。
RUM - ヌメロン・フォース
遊馬が偽りの「友情の証」と明かされたリミテッド・バリアンズ・フォースの真の力を呼び覚まして生み出したカード。新たな力でホープを《CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》にランクアップ。
カードを書き換えるというトンデモチートをかました展開は多くの視聴者に衝撃を与えた。
ヌメロンというのは作中で遊馬やバリアンが探し求める、世界の全てを書き換えることのできる「
ヌメロンコード」のことであり、これからの話の流れと「書き換える」というカードのトンデモ出自を組み合わせたネーミングだったんだろう。
また、ランクアップに付随してこの効果で特殊召喚したモンスター以外のフィールド上のカード効果を無効にする効果を持つ。作中でも遊馬はサルガッソのフィールド効果を無効にし、ベクターにトドメを刺した。
RUM - アストラル・フォース
アストラル世界の象徴、
エリファスが使用したRUM。アストラル世界が目指す本来のランクアップの力として使われた。
自分フィールドで最もランクの高いモンスターを2つランクアップさせるという効果であり、エリファスの使う「NO(ニューオーダーズ)」を次々とランクアップ。ドローの代わりに墓地から回収できる効果に加えて何と2枚積みまでしており、前代未聞のランク13の切り札を召喚して遊馬や視聴者を驚愕させた。
カオスを切り捨てたアストラル世界の力のカードであるためか、ランクアップ指定先には「CX」「CNo.」を指定していない。
それどころか効果にはランク以外の条件指定が無いので、OCGではナンバーズ以外にランクアップさせることも可能。使い道によっては自由度の高いRUMであろう。
RUM - アージェント・カオス・フォース
トロンの息子、アークライト三兄弟が対バリアン用に開発し使用したRUM。使用者は
Ⅲ、
Ⅳ、
Ⅴ。
「人類最後の切り札」として使われ、三兄弟の操るナンバーズをランクアップさせた。しかし使用するには彼らの持つ紋章の力が必要らしく、使用する際には使用者に大きな負担をかける。Ⅳはそのようなカードを墓地から何度も使いまわし、3回も使用するという忍耐っぷりを見せていた。
OCGではバリアンズ・フォース以来に「CX」「CNo.」を指定するRUMとして現れたが、ランク5以上という素材縛りが加えられた。彼らの使用するナンバーズは揃ってランク6以上なので再現は可能だが、トロンのナンバーズはランクアップできなくなってしまった。
また、作中で彼らが魔法カードでこのカードを墓地から回収していた効果もOCGでは一括化されて加えられた。こちらはデュエル中に一度のみ発動可能。
RUM - 七皇の剣(ザ・セブンス・ワン)
遂に7人揃った
バリアン七皇が使用するRUM。
ナッシュが七皇に与えた更なる力。
彼らの使う
オーバーハンドレッドナンバーズを無条件で墓地・エクストラデッキから特殊召喚し、CNo.へとランクアップさせるというチート性能で、フィールドに何も無くても手札消費1枚で切り札を呼び出すことが可能になった。勿論フィールド上からでも可能。
しかも念じればドローで引き寄せることも可能なため、1ターン目から出揃うことはかなり多い。最終決戦に向ける展開に相応しい超強力カードである。
しかし、
某ミザちゅわんのプレイングミスのように、装備カード扱いにされたモンスターまではランクアップできないので注意。
オーバーハンドレッドナンバーズ専用カードとはいえ強力すぎる効果でOCG化されても
弱体化は不可避と議論されてきた。
が、結果見事にその効果のままOCG化が決定。
「ドローしたこのカードを公開し続けることで発動できる」というバリアンズ・カオス・ドローとミザちゅわんのプレイングミスまで完全再現した効果が加えられた。まさかコンマイの奴、ここまで考えて…。
RUM - 千死蛮巧(アドマイヤーズ・デス・サウザンド)
ナッシュとの決戦時にベクターが使用したRUM。名称的に恐らくドン・サウザンドがベクターに与えたカードと思われる。
自分または相手の墓地から同じランクのモンスターを好きな数だけ選択し、それらを素材にランクが1つ上の「CNo.」をエクシーズ召喚するという効果を持ち、墓地に溜まったオーバーハンドレッドナンバーズを素材に使い、《CNo.5 亡朧龍カオス・キマイラ・ドラゴン》をいきなり呼び出した。
かなり強力な効果のように見え、素材を揃えるまでの流れが非常に難しく、あまりにも回りくどい効果なのでベクターの性格を端的に表しているカードだったのかもしれない。
RUM - クイック・カオス
ベクターとの決戦時にナッシュが使用したRUM。最後のバリアンズ・カオス・ドローで引き寄せた。
RUM初の速攻魔法。その効果でバトル中のアビス・スプラッシュをランクアップさせ、《CNo.73 激瀧爆神アビス・スープラ》を召喚。そのままベクターにトドメを刺した。
元々所有していたのか、その場で創り出されたのかは不明。
これら以外にもランクアップ効果を併せ持つカードも登場し、RUMをサポートするカードも多数登場している。
最終更新:2014年02月21日 19:55