※俺設定注意
ちょっと小腹がすいたので、酒のつまみでも作ろうかと思う。
「ゆっくちー!」
「ゆー!」
「ゆっ♪ゆっ♪」
取り出したのは10匹の赤ゆっくり達。
赤れいむ、赤まりさが5:5だ。
加工所産でも野良から適当に奪ってきたのでもどちらでも良いが、今回は比較的大人しい前者を選択した。
本当は赤ありすや赤ぱちゅりーも用意したかったのだが、今回は見送る。
まずは、赤ゆっくりの人数分竹串を用意する。
それを赤ゆっくりの底部から脳天まで、突き抜けるように刺す。
ここで注意して欲しいのは顔面を傷つけないことだ。今それをやってしまうと、味に影響が出る。
「ゆぎぃ!!」
「いぢゃいいいいいいいい!!!」
「ぬ゛げな゛い゛よ゛お゛お゛ぉぉ!!」
「たぢゅっ、たぢゅけてっ」
当然、顔を苦痛に歪め泣き喚き、あるいは助けを求める赤ゆっくり達。
早速顔は涙でグズグズ。皮をほぐすのと余計な水分を抜くことが出来る。
次はその五月蝿い声を黙らせよう。
コンロの火をつけ、赤ゆっくりを直火で炙る。
「ぢゅううっ!!!ぢゅう゛う゛う゛う゛ううううぅぅぅっっっ!!!」
「ゆぴぃ!!ゅぴぃ!・・・・・・ぴぃ!・・・・・・・ぴぃ・・・・・・」
「・・・・・・・・・!!!・・・・・・・・・!!!」
赤ゆっくりの皮は脆い。
表面が狐色になる程度で顔面の機能は停止し、赤ゆっくり達は言葉を喋ることが出来なくなった。
丹念に、焦げ目を作らないよう、串をくるくると回して念入りに全身を炙る。
「・・・・・・・!!!」
「!!!・・・・・・っっ!!!」
赤ゆっくり達の飾りがパサパサに乾き、崩れ落ちていった。
別に食べるわけじゃないのでどうでも良い。くしをひっくり返し続ける。
コンロの近くで消し炭になった自分の飾りを見た赤ゆっくり達は、わなわなと震え続けていた。
全身が狐色になったらコンロから上げ、赤ゆっくり達から串を抜く。
熱いので箸で底部を押さえ、丁寧に串を抜いていく。まだ痛みが残っていたのか、びくりと反応する赤ゆっくり達。
脳天とあんよの一箇所に出来た穴からは甘い湯気が噴き出し、食欲をそそる。
ここでれいむ種とまりさ種を分ける。
まりさ達と離れ離れになって不思議そうな顔をする赤れいむ達を、ボールの中に放り込む。
ここで取り出したるは、料理酒。
満遍なく赤れいむ達に振りかける。
「・・・・・・・・・!!!・・・・・・っ!!!」
「・・・・・・!?・・・・・・!!?」
「・・・・・・・・・~♪」
最初は嫌がっていた様子だが、すぐに酒が回り上機嫌になった。
へべれけになって状況を掴めない赤れいむ達をホイルに包み込む。
向かう先は180度まで温められた、灼熱地獄よろしくのオーブンの中。
「・・・・・・・・・~♪・・・・・・・・・~♪」
「・・・・・・・・・~♪・・・・・・?・・・・・・・!!?」
「っっ!!!???ッッッ!!!!???」
最初は気持ち良さそうだったが、すぐさま正気に戻って暴れ始めたようだ。
尤も、ホイルの繭は赤ゆっくりにとっては鉄の檻同然。出ることも動くことも適わない。
今頃赤れいむ達は全身から汗、眼から口から蒸気を噴き出しセルフ蒸し焼きになってくれているはずだ。
名付けて「赤れいむの酒蒸し」。とりあえず一品完成、といったところか。
次は赤まりさ達である。
バターをしき、たっぷりと温めたフライパンの上に赤まりさ達を投入する。
じゅっ、と音がし、飛び跳ねる赤まりさ達。
「~~~~~~っ!!!?~~~~~~っ!!?」
「ッッッッっ!!!!!ッッッッッッッ!!!!!」
「・・・・・・!!!・・・・・・ッ!!!~~~~!!!!?」
顔の機能は死んだとは言え、他の部位はそうでもない。
赤まりさ達は底部その他の部位を苛む鉄板の熱さ、いや痛みに耐えかね奇妙なダンスを踊る。
頃合だ。ウイスキーを取り出し、フライパンの中に振りかける。
途端、厨房には火の柱が立った。
「 」
「 」
「 」
「」
阿鼻叫喚そのものの表情をしていた赤まりさ達が、炎の中でその動きを止める。
凄まじい熱を加えられ、赤まりさ達の髪の毛が『溶け』始める。
輝かしい金髪を誇るまりさ種の髪の毛は、カラメルで出来ているのだ。
火を止める。
自分の髪の毛だったものでコーティングされ、完全に菓子と化した赤まりさ達。
琥珀色に変じたカラメルの向こう側では、赤まりさ達は苦痛と絶望をありありと浮かべている。
名付けて「赤まりさのカラメル和え」。
ちょうど時間になったので、赤れいむ達をオーブンから取り出す。
ホイルを開いてみると、独特の香りがふわっと広がった。
苦痛の表情。どざえもんにでもなったかのように膨れた体。
白く濁り、どこを見ているかさえ分からない瞳。
今や赤れいむ達は完全に酒饅頭だ。いや、実際は酒蒸し饅、といったところだろうか?
あとは赤ゆっくり達をゴミ箱に捨て、冷蔵庫からチーズとささみ、それとするめを取り出せば酒のつまみの完成だ。
おっといけない。大切なものをあと二つ忘れてた。
「ゆうぎー、ゆうぎ、何処だー?おいでー」
「呼んだかい、お兄さん?」
俺と同居している胴付きのゆっくり、ゆうぎ。
「いつものアレ、頼むよ」
「おやすいご用さ、お兄さんっ・・・・・・と、ほら」
彼女が何処からともなく取り出すオニオンリング。
「さぁ、一献。おいしく呑んでおくれよ」
「お、悪いな・・・・・・今日は日本酒か」
額の角、その先端を栓の如くキュポンッと抜いて盃に注いでくれる酒。
ゆうぎの気分次第でその日の酒の種類が変わる。
一昨日はウォッカ、昨日はワイン、そして今日は日本酒か。
「ん・・・・・・・・・旨い」
舌に触れるとピリリと痺れる辛口の酒。
それでも上質のそれは、甘い余韻を感じさせる。
そのまま喉の奥に流し込めば・・・・・・アルコールがほんのりと食道を灼き、胃から温かさが全身に広がっていく。
くしゃくしゃとゆうぎの髪を撫でる。眼を細めて嬉しそうにしているゆうぎ。
うん、可愛いな。
「ゆうぎ。もう一杯頼めるか?」
「・・・・・・ん、はいよ。さぁ、ぐぐっと」
こうして今日も夜は過ぎていく。
たまにだが、こうして酒のつまみを作るのも悪くないものだ。
あ、甘い。梅酒になってる。
―――――
書き溜めです。オチなんて無いよ?
なんとなくゆっくりを酒のつまみに出来ないものかなーと思って書いた。でもどうでも良くなった。
とりあえず俺設定を下に書いておきます。
ゆっくりゆうぎ
ゆっくりすいかの仲間とされる酒饅頭。性格は好戦的で、捕食種と非捕食種の中間の性質を持つ。つまりなんでも食う。
角の先端を取り外すことができ、そこからはその日の気分によって様々な種類の酒が出てくる。
傾向としては和んでいたりすると発泡酒のような甘く、度数の低い酒が出て、
闘志が燃えていたりするとスピリタスのようなどぎつい酒が出てくるようだ。
無理をさせなければ毎日ただ酒が飲める、全酒飲みの夢を体現した存在である。ぶっちゃけ超欲しい。
最終更新:2022年05月19日 12:46