【設定】
神奈子は信仰心が得られないのならと、この王国を自分の物にするの
は諦めた。代わりに新しい神様を呼び洩矢の神と融合させて、その神
様を王国の中では『守矢(もりや)』、外では別の呼び名で呼び分け
る事にした。これにより王国を支配しているように見せたのだ。
守矢とは勿論、洩矢の事である。そして神奈子は、諏訪子の力を借り
て自ら山の神様としてこっそり君臨する事になった。
この王国を支配したと言われる新しい神様とは、大和の神話の名目を
保たせる為の名前だけの神であった。実際は、諏訪子が引き続き王国
を支配していたのである。現在外の世界の神様は殆どが大和神話に置
き換わったというのに、彼女は未だ古代の姿のままひっそりと信仰を
得ていた。
(風神録 キャラ設定.txt)
八雲紫 建前の祭神は建御名方神
大国主の息子にして最後まで抵抗した武神
八雲藍 大国主の息子で危険分子…
だからあれほど太い注連縄が必要、と
(儚月抄 REX版)
【考察】
「外では別の呼び名で呼び分ける事にした」
王国の外では、大国主の息子の建御名方神と認識されている。
- 大和の神は「大和の神が封印した建御名方神」なら信仰対象になっても問題ないと判断した説。
- 大和の神はカラクリを知っていて、王国外の民衆向けブラフ説。
「王国の中では『守矢(もりや)』」
名目上の支配は守矢、実際に営業を取り仕切るのは
八坂 神奈子、実務は以前のまま
洩矢 諏訪子、という形になっている。
洩矢の王国の人々は恐怖から洩矢に対する信仰をやめなかったが、守矢はすんあり受け入れた。
- 外来の新しい神が、洩矢の神と融合し地元の神になった説。
- 王国に民衆にっとてはいままで信仰していた洩矢(もりや)が守矢(もりや)に改名しただけと認識してる説。
「この王国を支配したと言われる新しい神様とは、大和の神話の名目を保たせる為の名前だけの神であった。」
- 名義しか存在しないという意味説。
- 実際は支配しておらず名ばかりの支配者という意味説。
「融合」
諸説あり
- 外来の新しい神を国譲りに敗れた建御名方神とする説
- 紫が諏訪大社の建前上の祭神を大国主の息子の建御名方神と断言している
- 古事記によれば天津神に敗れた建御名方神は諏訪に下るとされている
- この場合、国譲りに敗れた建御名方神が融合によって諏訪の信仰に組み込まれた形になる。
また、大和の神の面目は敗者を公示して勝利を誇示するという方法で保たれていることになる。
が、そもそも国譲りが東方で起こったかどうかは不明(大国主が出雲を譲る経緯が神話と東方でかなり違う)
- 外来の新しい神を大和の神とする説
- 諏訪の建御名方神とは風神録の設定にある神奈子と諏訪子によって新たに創られた神である
- 大和の神である神奈子が呼んだのは大和の神だと解釈するのが自然である
- 敗北者である建御名方神を呼び、敗北者である洩矢の神と融合させる意図が不明
- 事の真意は神奈子と諏訪子のみしか知らない(風神録設定txt)ので、紫の発言は100%真実であるとは言えない
- この場合、大和の神と洩矢の神が融合して初めて建前上の建御名方神なる神が生まれた形になる。
また、大和の神の面目は統一支配体制によって保たれていることになる。
- 名前と名前だけを融合した説
- この場合、守矢(建御名方神)は守矢神社に実在しないことになる。
「大国主の息子」(「融合」の諸説について上記参照)
- 大国主の息子の建御名方神はどこかに実在して、神奈子が融合した建御名方神はその名前を付けた建御名方神2号ではないかという説
- 神奈子が融合したのが建御名方神の始まり説
- 大国主の息子というのも神奈子が喧伝した創作上の血縁ではないかという説
- 呼ばれた神は大国主の息子で、融合しても大国主の息子と言える説
- 「新しい神」とは大国主の息子の建御名方神のことであり、そこに洩矢の神を付けたしただけ説
最終更新:2009年09月25日 18:32