綿月 豊姫

【種族】月人
【強さ位置】最強グループ1

【設定】

天性の幸運の持ち主(東方儚月抄 小説1話)

永琳の教えをいち早く理解し地上と月を繋げる数少ない能力者のひとりになった(東方儚月抄 小説3話)

負けず劣らず暢気な綿月姉妹。でも、戦いになるとそれはもう強いんです。(儚月抄上巻、「綿月のスペルカード」の曲コメ)

ZUN  えー。綿月姉妹は月の姫で、豊姫の方が「山と海をつなぐ能力」、これはどこでも移動できる能力ですね。
     重要なのは月の都と地上を移動できるという点で、山は幻想郷、海は月を意味してるわけです。
     (東方求聞口授内おまけインタビュー)

【能力概要】

作中では「豊姫は大部隊を連れて一瞬にして地上に行く事が出来る数少ない月の民であり、月の使者の
リーダーとして相応しい人物である。性格以外は。」と言われている。
以下、能力を使った場面を列挙する。

①八雲紫の式神であるカラスを「表の月」(現実世界の月)へ送り込み、窒息死させた(東方儚月抄 小説3話)
「機械的な動きで月の都の正反対の位置から月の都まで飛んでいく式神カラス」に対して発動した。 
表の月に放り込まれたカラスは、重力と大気を失って「窒息死」している。
以下、動作と状況に関する描写である。

妹に鴉の追跡を任せ、私は先回りをし鴉の行き先を操作する事にした。
月の都に辿り着く為の最後の海に罠を仕掛けるためだ。
海の上で暫く待っていると鴉は生物とは思えない程、私の頭上に正確に飛んできた。
「(口上略)」
私が両手を広げると足元の海が次第に水分を失い、乾いた大地が姿を現し始めた。
(中略)私は海と山を繋ぐ事が出来る。表の月と裏の月を結ぶ事もできる数少ない者の一人である。
鴉が完全に動かなくなった事を確認すると、再び海は水を湛え、豊かな大地が姿を現した。
(東方儚月抄 小説3話)

式神カラスが飛んでいる空間を、「裏の月」から結界外の「表の月」に入れ替えている。
紫のように「スキマ」を通じて対象を移動させるのではなく、対象の場所そのものを別の場所に「変化」させている。
「飛んでいるカラスを対象に発動」ではなく「回り込み、引きつけてから式神カラスのいる空間を操作」しているため、
「敵そのものを対象として無酸素空間に放り込む」という解釈は無理がある。
一方で、式神カラスは大量の穢れを持ち月の都のセキュリティを正確かつ迅速に突破してくる正体不明の敵であり、
万が一の時には別の手段を使ってでも確実に止める(殺す)ために行く手を阻む位置に陣取ったという説もある。
高速で飛来するカラスが頭上まで来た段階で発動しているため、発動自体は速いとされる。
ちなみに、式神カラスは空気の無い「表の月」で窒息死したが、豊姫は「表の月」でも平然としている。

②海面に地上に繋がる穴を開けて、小石を放り投げた。(儚月抄 漫画上巻)
こちらは「空間の入れ替え」ではなく「空間に黒い穴を空けた」であり、紫のスキマに近い描写がされている。
(似ているが、同じではない)
予備動作はなく、なにげない様子で発動。 

③レイセンを、本人にも気付かせぬうちに、月から地上の竹林まで強制転送(儚月抄 小説6話)
屋敷で永琳宛ての手紙を書き、それを持って賢者の海に向かうように依姫に依頼されるレイセン。
以下実際のレイセンの動きの描写。

依姫様に重要な仕事を授かった私は、地上からの侵略者との戦線を離脱し、月の都の綿月の屋敷に戻った。
(中略)それを持って再び屋敷を飛び出した。今度は依姫様の元ではなく、正反対の方向へ向かった。
目的地まで大して時間は掛からないだろう。その間、地上に逃げた時の事を思い出していた。(中略)
巫女の味方になれば簡単に地上に遊びに行ける、そう考えた。
「――あら、もしかしてレイセン? また逃げ出してきたの?」
何か聞き覚えのある声がした。豊姫様の声だ。
「え? 豊姫様? 何処にいらっしゃいますか? いや、逃げ出したのではなくて 依姫様に仕事を任されまして。
って、あれ?」
真っ直ぐ伸びた木。辺りは暗くてよく見えないが何やら不気味な動物の鳴き声が聞こえてくる。
周りの景色に見覚えが無い。一体ここは何処だろう?
「あのー、 ここは何処ですか?」

ここでは「レイセン自身に気付かせもさせぬうちに、月から地上という長距離の転送を完遂した」というのが重要になる。
ここから分かるのは、 一瞬で発動すること、発動に関する兆候が、意識していない状態では気付けないほど少ないこと、
対象の意志を問わないこと、の三点である。

④紫が開けたスキマの行き先を変更した(儚月抄 漫画底巻)
月にある 「賢者の海」から、紫がスキマを使って屋敷へ空き巣をしかけようとするシーン。以下がその流れ。

 紫は最初に小さなスキマを開けて「月の賢者の住処」の中が留守であることを確認。「ちょうど留守みたい」と言う。
 次に大きなスキマを開けて「月の賢者の住処」から、私を満足させる素敵な物を盗んでくるように藍に命令、
 自分も藍に続いてスキマをくぐる。すると何故か2人とも「月の賢者の住処」の中ではなく「地上の竹林」に
 到着していた。(儚月抄 漫画底巻)

豊姫が能力を発動したタイミングは、「紫が留守を目視してから藍がくぐるまでの間」になる。ここから、式神カラスや
レイセンの場合と同等かそれ以上に、一瞬で発動したことが分かる。
能力の内容については、紫らが一度確認したにも関わらず気づけていないことから
「スキマ能力自体に干渉した」と解釈する場合と、「屋敷内と竹林を繋いだだけ」と解釈する場合がある。

③と④において豊姫は地上に居ながらにして月に居るレイセンや紫達を転送している。
①~④から明らかなことだけをまとめると、「裏の月と表の月・裏の月と地上の間に関して、意識できぬほどの一瞬で
空間の入れ替え・接続を行える能力」となる。
(彼女の能力は「海と山を繋ぐ程度の能力」とされているが、劇中では海と山そのものや同星の2地点を繋いだ事は無い)

  • 素粒子扇子(通称)を持つ。(儚月抄 漫画底巻)
豊姫「この扇子は、森を一瞬で素粒子レベルで浄化する風を起こす そんな月の最新兵器相手に貴方は何ができる?」
紫「すべては愚かな一妖怪の所行 地上に住むすべての生き物には罪はない どうかその扇子で無に帰すのは勘弁
願えないだろうか」(儚月抄 漫画底巻)

【各種要素をふまえての強さ議論】

豊姫の能力を使われると、穴に飲み込まれたり別の場所が広がって行ったりするのではなく、その場所を構成する
物が一斉に別の場所を構成する物に「変化」して行く。また、能力を使われた者が何かをされたと感じる事は無い。
つまり、地図上の駒に対してどうこうするのではなく、地図そのものを一瞬で書き換える能力であり、抵抗や回避が
非常に困難な能力である。豊姫の能力から逃れられた事例は現在0である。
もちろん紫のスキマのような使い方も出来る。

問答無用で圧倒的な数的、状況的優位をもたらす能力による補助と、素粒子扇子による攻撃力を併せ持つ
「遥かに進んだ科学力と妖怪には手に負えない未知の力を持つ」という月人の例に漏れぬ人物である。


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2012年12月28日 02:58
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。