ああ探偵事務所

『ああ探偵事務所』(ああたんていじむしょ)は、関崎俊三による日本の漫画、それを原作としたテレビドラマ、ならびに劇中に登場する架空の探偵事務所。

『ヤングアニマル』(白泉社)にて2002年から2008年まで連載された作品。単発の読み切りとして2000年にCase.0が掲載され、その2年後にCase.1から連載開始となった。単行本については白泉社から全15巻(ジェッツ・コミックス)が刊行されている。

基本的には探偵である妻木を中心にした探偵もの。ただし破天荒な主人公や他の風変わりな脇役によるコメディ、助手である井上涼子とのラブコメ、また、妻木の隣人や事件に関わる人たちの人情ドラマなどの要素が複合されている。

本作品の特徴のひとつに、『金田一』や『コナン』とは異なり、あくまで依頼人の方から案件が持ち込まれる職業探偵が主人公であることが挙げられる。この点では『ホームズ』の現代日本版ともいえるが、ホームズのように僅かな手がかりから華麗に真相を暴きだす事はあまりなく、不必要に周囲の人々を巻き込んだり、違法行為で強引に情報や物的証拠を得たり、泥臭いすったもんだの末にどうにか解決に至る事が多い。こうした事から、探偵が主人公でありながら、「推理もの」ではなく、探偵が活躍するという意味合いでの「探偵もの」との表現がより近いと考えられる。

妻木が仕事を行う際の手段の例として、

  • 警官殺しの犯人をおびき出すため、殺された警官の名を騙って騒動を起こす。
  • 意味不明な暗号文を解読するため、犯人の部屋に忍び込んでヒントを探す。

などがある。

一方、探偵の仕事のほとんどが地道な聞き込み調査であることや、警察との確執なども言及されており、娯楽作品としての骨子を壊さない範囲で、探偵という仕事をリアルに描いた作品ともいえる。

最終更新:2010年08月21日 12:52
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