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生没年
略歴
シレン・ルーグ
アル国に身を置いていた頃は、
シャリアル国、
ロッド国、
バルド国国境へと次々と転属。一ヶ所に留まることの無かったことから同僚から「流れ者将軍」と噂されていた。
彼の「同僚とは立場が同じというだけで、そこには友情も同情もない」という性格はこういった環境からできあがったといわれる。
シレン自身アル国に何の未練も関心もなく、ただ与えられた作戦をやり遂げるだけだった。
693年、
ベルザフィリス国境で
ガイヴェルドと一騎打ちを繰り広げ、初めて己の居所を見つけたのか、ガイヴェルドの呼びかけにあっさりと応じて投降。ベルザフィリス将軍となる。
ルーディアは彼を高く評価して、
五舞将の一人として任命。新参者に対してあまりにも寛大な評価であったが、諸将はルーディアの独眼に誤りはなかったことを戦場でのシレンの活躍で知らされることとなる。
ル・ヴァラヴァ・ザードの戦い(697)では、故郷アル国を滅ぼす戦いになる事から、ルーディアはシレンを後方待機にするよう配慮した。しかし、シレンは手柄の機会を失うつもりはないと、進んで最前線に出て、かつての同僚も自らの故郷さえも残さず灰燼とする戦いぶりを見せた。
後に五舞将の間に僅かな亀裂が生じ、シレン、
デイロードの好戦派、
ガイヴェルド、
ヴィルガスの忠義派、そしてどちらとも親交の取れた
ラゴベザスの中和といった図式となり、ルーディア引退に端を発した「
血の16日間」で亀裂は完全に表面化する。
シレンもデイロードも、独眼竜ルーディアにならついていくが、昨日までの同輩ガイヴェルドを今日から主と仰ぐことなどできないと反乱を起こす。
シレンは、この反乱である程度の戦果を挙げた後は、
ロードレア国なり
ロー・レアルス国なり自分を高く評価するところへ投降するつもりだったが、
レニィラとラゴベザスの彼の想像を遥かに上回る疾風の行軍によって、包囲鎮圧され、混戦の中戦死する。
関連項目
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