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モルコアの戦い - (2011/04/22 (金) 20:17:57) の編集履歴(バックアップ)
概要
戦闘に至るまでの背景
アトレティア国は、
ダルスバード艦隊の圧倒的戦力を背景に、世界の各地に自国の部隊を駐屯させていた。部隊が駐屯されていた各国は、一応独立した国ではあったが、実際はアトレティア国の属国に近い存在となっていた。
アーズ国は、アトレティア色に染められていた勢力図を、自国の色に塗り替えるべく、これらの駐屯部隊と幾度となく戦っていた。
モルコアの戦いは、その中でも特に大規模で、後に
六界戦争に繋がる基点となった戦いである。
両軍の戦力
戦闘経緯
サウラと
ゲルジュは、互いにまだ若かった頃、一人の戦士として戦場で何度も衝突している。やがて時は流れ、互いの立場は「指揮官」にまで上り詰め、ここに数年ぶりの再戦を行うこととなった。
両軍の艦隊の一斉射と同時に幕を開けた決戦は、同時に地上戦の開始の合図ともなる。
艦隊戦で勝利すれば、地上部隊支援に専念できるため、艦隊はなるべく早急かつ軽微な損害で勝利することを目指さなければならないが、それは両軍共通のことであり、必ずしも理想が現実のものになるわけではなかった。
地上では
ガバゼの猛突撃をかろうじて
ファルケが受け止めていたが、その猛攻は続き、
ラシャが救援に駆けつける。
その一方で
サウラ、
トウリョと
ムガ、
ベルマの激戦はこの戦い最大の混戦となり、これを支援する部隊を
ゴルドバ部隊が遮断するべく出陣し、混戦に拍車をかけていた。
艦隊決戦は、
アーズ国第1艦隊が
ゲルジュ艦隊に突撃、これを
ゲルジュ艦隊が半月の陣形で半包囲しようとするが、それこそが第1艦隊軍師
サルファーの策であり、第2艦隊を密かに移動させて
ゲルジュ艦隊の背後を取るべく動かしていた。
夕方になると、
サウラが
ベルマを討ち取り、
ムガ部隊も背走、そのまま一気に全軍を押し上げようとするが、
アーズ国軍も
ファルケ部隊が半壊し、戦線を維持できなくなり、側面からの攻撃により、
サウラ、
トウリョは敵陣に踏み込めず、迎撃に回る。
アーズ国第1艦隊は
ゲルジュ艦隊と接近、白兵戦要員を出陣させるが、第1艦隊は最初から防御に徹していた為、半包囲された状態にしては軽微であったものの、それでも損害を蓄積させていた。
しかし、夕刻になると、第2艦隊の隠密行動による移動が形となって現れ、
ゲルジュ艦隊の背後に出現。一斉射を開始する。完全に挟撃された
ゲルジュ艦隊は混乱状態となり、それまで第1艦隊にあたえた損害を倍返しされる形となる。
ゲルジュは全軍の撤退を命じ、これに呼応して地上部隊も下がっていく。
戦いの結末
ゲルジュにとってこの場合の撤退とは、
アトレティア国までの大きな後退を意味し、その為には
セロナバルス国を突破しなければならなかった。
この突破戦で、殿軍を勤めた
ガバゼが戦死、多大な損害を出しながらかろうじて脱出に成功した
ゲルジュであったが、
ガザデルーに招集され、艦隊を没収、一兵卒への降格が命じられる。しかも、兵卒としての配属先は、手柄を争っていた
ジェルダー部隊という屈辱的な結末を迎える事となる。
また、半壊した彼の艦隊は、
ガザデルー直属の部下である
ガジャが引き継ぐ形となった。
アーズ国は、この勝利によって
モルコア国の完全なる独立を支援するが、それは同時にモルコア国の新たな「主人」が
アーズ国に変わるだけということも意味していた。
ただし、
アーズ国は
アトレティア国と異なり、部隊の駐屯はしなかった為、
モルコア国の反発は「この時点では」なかった。