基本情報
略歴
アーズ国最強の独立部隊
神器衆の一人。
神器衆は剣技や法術に才能を見せる個人戦闘集団であり、どちらかというと戦意高揚の為に作られたお飾り的存在であった。
しかし、サウラ達の世代はそれぞれのメンバーがそれぞれの分野で実績を残し、発言力や地位を高めていた。
翌3327年4月、女帝
アルスレーナの暴走は徐々に加速をはじめ、
リゼルバの攻略を命令されて
第二次リゼルバ攻略戦に参戦。難攻不落といわれ、五カ国連合軍でも落とせなかった
リゼルバを、
サルファーが三段構えの策を用意して歴史的逆転勝利を果たすが、サウラはその作戦において、敵将
ゲルジュを説得して仲間につけるという重役を任された。
常に敵対する陣営にいたサウラと
ゲルジュは、兵卒だった時代、互いに全力を尽くして何度も戦いあい、「敵との友情」という奇妙な関係を築いていた。この感情は、古今東西様々な戦場で発生するのだが、自分が死力を尽くして戦っている相手なのだから、きっと相手も能力的にも人格的にも完成度の高い者なのだ…という、自分を美化する感情が生んだ錯覚なのかもしれない。
ともかく、サウラは
ゲルジュの元に単独で会いに行き、決戦時の反乱の約束をとりつける。あくまでも口約束であり、本当に実行されるか不安の中での戦いであったが、
ゲルジュはこれに応え、
リゼルバ攻略の立役者となる。
それ以後も、3328年
チャリオスの戦いに参戦して勝利に貢献し、次の敵となる
セルカティーナの元に
サルファーと共に乗り込み、脅迫に近い形で強引に停戦協定を結び危機を回避する。
これは、どんな形で結ばれた約束であろうとも決して破らない
セルカティーナの性格を調べ上げたからこそ成立した脅迫だが、この時、サウラと
セルカティーナは初めて会話を交わし、互いの存在に惹かれることとなる。
3329年、最大の激戦として戦史上に名前を刻む
リゼルバの戦いにおいては、艦に艦をぶつけ乗り込んでの白兵戦という、奇襲というより殴りこみに近い強襲を繰り返し、
セルカティーナとの激しい一騎討ちも行われるが、この戦いは
ジルダー出奔による
アトレティア内乱による全軍撤退に助けられ、敗北寸前だった
アーズ国は、かろうじて
リゼルバを守りきり、勝利をおさめた。
アトレティア内乱が本格的にはじまると、サウラは
アリンと共に各国を渡り歩き、様々な隠密作戦を実行した。
その間の活動は記録に乏しく謎に包まれているが、一度は疎遠となった
セロナバルス国との同盟に関わっていたことだけは確かである。
こうして水面下で様々な準備をした
アーズ国は、内乱で疲弊した頃合を見計らって
アトレティア国総司令官の地位を奪った直後の
ガザデルーを
ルクフェルの戦いにて破る。
この戦いの最中、
セルカティーナの元に単身おもむき、帰順する様に説得するが、サウラに心を奪われつつも、父の仇にかしずくことを拒絶した彼女は、サウラに部下を託して自刃した。
ルーイガルドに到達したサウラだが、国王という地位でありながら、
六界連合軍第4部隊の指揮官ではなく、あえて将軍を選び、相変わらず前線を好んだ。
連合軍が陸路と海路の二手に別れた時は陸路部隊に編入され、17328年
ガルーダ攻略戦に参戦、敵将
イルザに尊敬に近いライバル視をされ、苦戦しながらも
イルザを撃退、更に
ライアを討ち取り
ビアスコア帝国最大の決戦の勝利に貢献する。
六界戦争終戦後は
アーズ国の国王として内政に勤めるが、元々
神器衆は戦闘集団であり、よき内政官をうまく使いこなしたとはいえ、生来の性格もあり、サウラの治世はやや武断的に傾いていた。
それが故の戦いも彼の即位中に幾度か行われるが、それでも権力者としての道をはずすことはなく、在位40年の間
アーズ国に安定と発展の時代をもたらした。
人物
- サウラは格闘能力に優れ法術の力により剣と同じ威力を発揮する小手を装備し、自ら最前線にて戦う闘士であり、アーズ国のほぼ全ての戦いに参戦している。
- アーズ国の王は、代々アーズの姓を名乗った為、サウラも王位に就くと、サウラ・リグ・アーズと名乗った。
- かつてのライバルゲルジュ、そして彼を父の仇とするセルカティーナとも、和平交渉や戦場で何度も出会い、言葉を交わすうちに互いの実力を尊敬し、信頼関係すらうまれた。この様に、サウラは敵味方関係なく、彼と関わった人を引き付ける不思議な魅力を持っていた。
- セルカティーナとは、敵対する陣営にいながら、互いに恋慕にも似た惹かれあいをしていた。これは後世の創作ではなく、本人達の回想録や日記に確かに記されている。
関連項目
最終更新:2024年08月08日 12:26