ルーファ

ザグルスの長女。
暴君であったザグルスが、ル・ヴァラヴァ・ザードの戦いで戦死すると、兄ルバスと共にルーディアの元へ赴き、膝を付いて降伏を申し込んだ。

以後は、シーザルス国へ移住して平民として過ごすこととなるが、その美貌を見初められて高名な商家に嫁ぎ、三男一女の子宝に恵まれた。

735年に大寒波によってベルザフィリス国の流民が新天地を求めて旅立つと、各国の人口増加を見越して736年にロップス国に支店を作り長男を派遣する、更に743年にはウラヌス国、トルティナ国、748年にはアルビス国にも支店を作り、それぞれの店を子供たちに任せて繁栄したという。

フィッツが提案した「幻の策」では、絶世の美女と呼ばれた彼女をシャリアル国のメスローに政略結婚として嫁がせ、ルーディア包囲網を強化してル・ヴァラヴァ・ザードの戦いに挑むというものがあった。しかし、ザグルスは、娘を人に渡すのが惜しくてこの案を却下したという。

六界全史