概要
戦闘に至るまでの背景
▲708年12月における勢力図
ロードレア遠征において、
ベルザフィリス国の主力部隊は
クルス山地へと向けられていたが、それ以外にもいくつもの国境部隊が陽動や抵抗力の低くなった城の占拠などを同時進行で行っていた。
その中でも大きな激戦となったのが、
クルス山地に次ぐ要害として知られる
フェルス城であった。
706年の
フェルス城の戦いから、これまで何度も
ベルザフィリス国軍を撃退したことから、実際は数度にわたる戦いが行われていたが、その詳細がほとんど残されていない為、「
ファルザスが
ヴェリアから指揮を引き継いでから、709年に落城するまでの一連の戦い」をすべてまとめて便宜上「第2次」と呼んでいる。
両軍の戦力
戦闘経緯
フェルス城が難攻不落を誇ったのは、城そのものが要害にあることも大きいが、そこに
ファルザスといった名将が、精鋭の兵士を率いて指揮をとっていたことが最大の要因であった。
しかし、
クルス山地に
ベルザフィリス国軍の主力部隊が向かっていると知ると、
ファルザスはこの城から移動せざるを得なくなる。
ファルザスを失った後も、この城が突破されることの重要性を知っている為、守備部隊は必死に防衛し、士気も高かった。
だが、708年8月に
クルス山地の戦いで主力部隊が敗れたとの連絡が届くと、それまでかろうじて保っていた集中力が一気に途切れ、9月の攻撃において、それまで撃退していた陣を突破され、城が完全包囲される。
攻撃の指揮をとっていた
レアは、ここまでくれば焦る必要はないと、奇をてらうことなく定石に乗っ取って兵糧攻めをはじめた。
フェルス城の水も漏らさぬ堅固さは、完全包囲されると、一転して外部からの食料輸送ルートが消滅するという欠点ともなる。
城兵はそれでも徹底抗戦を試みたが、時間の経過と共に城内の団結力も空回りと崩壊をはじめ、709年1月に降伏。
ここに数度にわたって
ベルザフィリスを撃退し、難攻不落を誇った
フェルス城も陥落した。
戦いの結末
クルス山地、
フェルス城の陥落は、単に拠点が落ちたということではなく、
ロードレア国にこの侵攻を撃退する力はもうないということの証明でもあり、周辺の城は次々と無条件降伏を申し出ることとなる。
最終更新:2024年08月13日 11:00