概要
戦闘に至るまでの背景
▲708年3月における勢力図
両軍の戦力
戦闘経緯
まるで城壁のような堅固な岩壁と見渡しのいい山頂、そして連絡のとりやすい地下坑道が網の目の様に繋がり「要塞よりも要塞である」といわれるほど自然の要害であった
クルス山地。
ここに立て籠もった
ロードレア国軍は、4月に最初の戦火を交えると、その後数度にわたって
ベルザフィリス国軍の攻撃を撃退する。
一見すると互角の戦いであったが、
ロードレア国軍は、西部戦線におけるすべての守備力をこの要害に集結させ、
フェルス城の指揮をとっていた
ファルザスすらこの地に集結させていた為、ここを突破されれば、首都まで一気に侵略されるという覚悟の決戦であった。
その様な防衛戦ということから兵の士気は衰える事なく、
レニィラによる内応工作も鉄の団結力ですべて跳ね返す。
ベルザフィリス国軍は、狭い山道を探して
ディグドと
ギザイアがそれぞれ率いる別動隊を送りこみ、様々な方向からの同時攻撃を試みるが、数年前から密かに要塞化されていた
クルス山地は各地に迎撃の罠が設置され、隠密行動をとった攻撃部隊は撃退されていく。
力攻めが難しいと判断した
ベルザフィリス国軍は、山ごと焼き払うべく火攻めの準備にかかるが、これも隠し坑道を使って麓に伏兵として隠れていた部隊の攻撃を受けて失敗する。
しかし、鉄壁の守りを誇った
ロードレア国軍も、戦いが長期化したことにより綻びがうまれはじめる。
敵軍が大きく迂回して補給路を断つ可能性を
ファルザス指摘され、その警戒にまわっていた
ファリアだったが、さすがに考えすぎという思いと、ここまで生死を共にしながら、自分だけ決戦から外されたという感情から、それまで張りつめていた緊張の糸が切れて哨戒を疎かにしてしまう。
その結果、長時間をかけて山道を大きく回り込んだ
ギザイア指揮する別動隊を発見できず、後方の街道を遮断されてしまう。
クルス山地の防御力そのものは変わることはなかったが、完全包囲されたことにより、本国から食料、武器の補給が断たれることとなる。
これが決定的なターニングポイントとなり、
ロードレア国軍の士気は徐々に低下し、いくつかの要所を奪われ、徐々に追い詰められていく。
戦いの結末
最終更新:2024年08月22日 01:08