概要

ソリカディス事件とは、蜉蝣時代の戦乱の最中に起きたロードレア国軍兵士のおこした略奪事件である。
この時代は戦乱の時代であり、敵国に対する略奪そのものは日常的な光景であった。
しかし、ロードレア国は、レイディックが略奪を禁じ、軍規の厳しさは有名であり、その中でもこの事件を起こしたザロ部隊は、指揮官の清廉潔白な性格もあり、この様な事件と無関係と思われた。
だが、彼女が報告のために部隊を離れた僅か数日の間に事件は起きた。

リイラードの戦いによってゴアル国はロードレア国に統合されたが、直前まで続いていた内乱による混乱もあり、素直にそれを受け入れない幾つかの街が存在し、ロードレア国軍との間に小競り合いが勃発、事件の舞台となるソリカディス村において戦いがはじまった。

この戦いが、ザロ不在の隙を狙って、兵士達が自ら国境の村を襲ったのか、それとも敵軍の方から攻めてきたための防衛戦闘の結果による追撃戦だったのかは記録が残されていないが、ともかく村一つが略奪の舞台とされ、この戦いで捕虜となった兵士(ほとんどが自衛のため戦った村人)が猟奇的な方法で皆殺しとなる事件が起きた。

この報告を受けたザロは責任をとって降格を申し出るが、後にソフィスの計らいでロードレア国の将軍となったラディアの副官となる。
また、事件を起こした張本人と噂されるデンズは、これ以後歴史に名前を残さないことから処刑されたとの見方が強い。

前述の通り、本来なら戦乱の時代では「よくあること」として流される筈だった。
にも関わらずこの事件だけが名前を残しているのは、軍規の厳しい当時のロードレア国軍においても、指揮官が一瞬目を離せば兵士はこういった行動をとるという事例として、後世における指揮官の教訓この事件がよく取り上げられた為である。


関連項目



最終更新:2024年08月19日 03:41