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概要

オールト撤退作戦とは、アルファ1750年、十年戦争の最中に行われた大規模な人員救出作戦である。
発案者のピアノは、ブロービルが陥落した時点でこの作戦の準備をはじめていたが、トルティナ国首脳部は、ラ・ディアス帝国を嫌悪してはいたものの、正面から戦うつもりはなかったため、開戦の口実にされかねないウラヌス国の難民受け入れに消極的であった。

しかし、ウラヌス国の東部の地域を制圧した時点で、ラ・ディアス帝国の矛先は実りのない砂漠地帯ではなく、トルティナロップス方面に向くことは明白、既に選択肢はないと首脳部を説得し、作戦を決行させた。


オールト撤退作戦


▲1749年12月における勢力図

ウラヌス国の領土はそのほとんどが生産性の得られない砂漠地帯であり、北東は山脈が蓋をしているため、街道と海道の拠点は港町ベントンが一手に引き受けていた。
そのベントンが陥落したことにより、首都と東部の連絡網が遮断され、東部に残されていたウラヌス国は大混乱に陥る。

その時、ロップスが派遣した大船団が陥落する寸前の港町オールトに到着し、逃げ遅れた人々を可能な限り救出した。
この時脱出した一団はロップス国内で保護され、「ウラヌス独立部隊」を名乗り、本国の部隊とは別行動をとりながらロップス国軍と共に戦った。


アルビスの船団

この作戦に動員された船は全てロップスの軍旗や商船旗を掲げていたが、膨大な数の民を乗せるにはロップス国の船団を総動員しても足りず、実際にはかなりの数のアルビス船も含まれていた。
元々ピアノは近隣諸国との通商条約や漁業協定に関する仕事をしており、各国の商人ギルドや船主ギルドにも顔が効いたことから、アルビス商人と交渉して傭船をしていた。
商人からすれば、作戦に失敗すれば最悪船を失うリスクもあったものの、ピアノは「ラ・ディアスとの戦いは今後激化するため、武器や食糧の売買に便宜を図る」と商人たちに商談をちらつかせ、万が一作戦が失敗しても、ロップス国の旗を掲げているため商人たちに疑いの目は向かない様にすると説得し、かなりの傭船契約を取り付けていた。


三国同盟への布石

この作戦は、単なる救援作戦ではなく、後の三国同盟への布石でもあった。
ウラヌス国へ恩を売り、共通の敵を相手にしながらもトルティナ国と険悪な状態であった仲介にはいることで、同盟の結成に成功させる。
三国が連合軍を組むことはなく、あくまでも情報の共有に留まったが、連帯して抵抗することによりラ・ディアス帝国の侵攻を食い止めることに成功した。

後に七騎士反乱が起きたことで帝国軍は撤退、領土を守りきることとなるが、この時ウラヌストルティナ両国の間で奪還した領地の所有権主張から起きた亀裂をロップス国が仲裁、オールト撤退作戦での借りと、ロップス国が奪還した領土を無条件で返還したことから、ロップス国の顔に泥を塗ることはできないウラヌス国は、同盟の存続を選んだ。


最終更新:2025年10月28日 14:56