概要
戦闘に至るまでの背景
▲1751年12月における勢力図
オールトは港町ではあるが、ここを占領した
ラ・ディアス帝国はその利点を活かすことはできなかった。
本国からオールトへ船を回すには、
ベオグラティス国と
ウラヌス国の間にあるウラヌス海峡を通過せねばならず、ここには
ウラヌス国のホスロ要塞があり、監視塔と多くの砲が配備されていた上に、
ロップス国からも艦艇がホスロへ入港して海峡を哨戒していたため、輸送船の通行は不可能であった。
アルビス国や
シーフィールド国から軍需物資を購入するにも、オールト湾の制海権は
ロップス国が掌握しており、オールトへ向かう船がないか監視されていた為、占拠こそしていても、港としての役割をまったく果たせないでいたが、逆に言えば
ロップス国の重要な港町を封鎖しているという点では大きな役割を果たしていた。
また、占領地の一番奥地にあるオールトは、
ロップス侵攻の拠点ではあったものの、補給の面で不利な状態にあることは否めなかった。
ラ・ディアス帝国軍でも、艦隊を派遣してホスロ要塞を破壊、制圧する案も出たが、たとえ成功しても次は
ロップス艦隊からオールト湾の制海権を奪わねば意味がなく、本国から遠く離れた場所で制海権を維持することは不可能で、最悪の場合
ウラヌス艦隊と
ロップス艦隊の挟撃を受けかねない危険性から承認されなかった。
その上、1752年になると本国の治安悪化により補給が滞り始め、
ロップス侵攻部隊も補給不足により防衛線を突破できずにいた。
この機を逃さず、
ロップス海軍はオールト上陸作戦を提案する。
本国の防衛線はよく敵を足止めしており、侵攻部隊も補給不足により攻撃の頻度も落ちていた。
そのため、後方のオールトを制圧し、侵攻部隊の補給を完全に遮断することがこの作戦の目的であった。
戦闘経緯
ラ・ディアス帝国も、オールトへ大砲を据え付けて
ロップス国の攻撃に備えていたが、船がないために射撃訓練をするための海上標的も十分に用意できず、砲手の練度も高いとは言えなかった。
ロップス船団の先陣は老朽化した輸送船が主力であった。
最初からある程度の損傷を受けることは覚悟の上で突撃した船団は、オールト東岸の砂浜へ強行擱座を行う。
上陸部隊を水際で撃退するため、海岸へ突入した輸送船に対し
ラ・ディアス帝国軍の守備隊が猛攻を加えるが、擱座した輸送船には最低限の乗員しか乗っておらず、彼らは小舟をおろして沖合へと撤退していくと、船に仕掛けられていた火薬が攻撃により爆発した。
その後詰めで突入してきた
ロップス主力艦隊が、海岸で隠れる場所もない場所に出てきた守備隊へ艦砲射撃を加えたため、守備隊は大損害を受けて街へ後退した。
砲台も艦隊へ反撃を行い、一隻を撃沈、二隻を大破させるが、ただでさえ補給が減り士気の低い砲手は、砲台陣地へ反撃が着弾し始めると、砲を放棄して撤退した。
砲台が沈黙すると、市街地に逃げ込んだ守備隊も街を捨てて撤退し、上陸部隊はオールトを奪還した。
本来ならばここまで簡単に上陸を許さなかったであろうが、
ロップス戦線における補給不足による士気低下が大敗につながった。
オールトの陥落は
ロップス侵攻部隊にも衝撃を与え、これに呼応して
ロップス防衛軍による反攻作戦が始まると、前線は総崩れとなりギャラントへ向けて撤退することとなる。
戦いの結末
ラ・ディアス帝国軍は、
七騎士反乱が勃発し、遠征どころではなくなり主力部隊は撤退、守備部隊のみが残された。
オールト上陸作戦の成功、更に
トルティナ国の領地奪還に
三国同盟の士気は上がり、この後は一方的な奪還作戦が続くこととなる。
最終更新:2025年11月02日 01:06