ミリィ



基本情報


略歴

四方将ボルドの愛娘、末っ子ということもあり、特に可愛がられて育てられた。
箱入り娘ではあったが、メイド達と共に家事全般をこなす等、本人の社交性、向上心は高かった。

ボルドは本当は三魔王の一人シャラダンだったが、シャラダンの妻は、彼がボルドと名乗った後に出会っているので、娘であるミリィもその事実は知らず、ルビスカという姓は、あくまでもボルドのものである。

1739年、アディス国の第三王子であるリフィティが人質としてリヴォル帝国に送られ、ボルドの私邸で預かる事となった。
ミリィは年齢が近いということもあり、リフィティとすぐに仲良くなり、やがて互いを異性として意識するまでになっていた。
それを知ったシャラダンも、将来は二人を結ばせるという考えも持っていた。これは、相思相愛な結婚だけではなく、両国の絆を深める政略結婚も兼ねるという、シャラダンにとって悪くない話であった。
だが、そんな幸せは、故郷から「ミリィを拉致して帰国せよ」という密使を受けたリフィティが、悩んだ末それを実行したことにより幻となる。

こうしてミリィはシャラダンを憎むアディス国へと連れて行かれる。
人質として有効利用される筈であったが、シャラダンが交渉より先に軍を派遣したと知ると、ミリィに人質としての価値がなくなり、シャラダン、リヴォル帝国に関わる全てのものを憎んでいたアディス国王ハーグリブスによってミリィは殺害された。(一説によると、父の足手まといにはならないと自害したとも)

その後、リフィティによって亡骸はシャラダンに届けられ、シャラダンはアディス攻略を配下に任せ、自らはミリィの亡骸と共に帰国した。

人物

  • ルビスカとは、シャラダンがボルドと名乗っていた時の姓だが、シャラダンは正体を明かした後もこの姓を使っていた。
  • 愛娘であるミリィを救出する為の交渉を行わずにシャラダンがすぐ軍を派遣したのは、魔王としてのプライドもあったが、そうすることで「ミリィに人質の価値はなし」と相手に理解させ、アディス国が降伏するときに自主的に交換条件として返してくるのでは、との考えもあった。すなわち、アディス国がミリィの返還を条件に交渉の主導権を握るのではなく、リヴォル帝国が主導権を握り返還してもらう交渉なら行ってもいい、という意思表示であった。だが、既にシャラダンに対する憎悪のみで行動していたハーグリブスは、そこまで考えが回らず、最も短絡的な行動をとってしまう。

関連項目


最終更新:2011年04月22日 20:30