サラ


基本情報


略歴

シャクティアナ帝国にある地方の小さな土地の領主。
隣接する領地にギードファルサスが存在し、ギード領からは山賊が流れ込み、ファルサス領とは領地の所有権を巡って何度か意見が対立、決して良好な関係とはいえなかったが、サラ自身の慈愛に満ちた性格と、比較的肥沃な土地であったことから、領民からは慕われていた。

祖父の代から続くギードとの定期的な食事会に参加したとき、「山賊が流れ込んできて困っている」と発言したことから、ギードは賊の討伐を約束。しかしこれは、ギードがサラ領土を奪うための謀略で、賊を討伐するために派遣された部隊は、到着と同時にサラ直轄地であるオーティスの街で略奪を始め、サラもギードによって監禁される。

やがて、ファルサスが派遣した部隊によってギードは討たれ、領地を奪還することには成功するが、サラは、ファルサスに恩を感じるだけではなく、一種の依存症にまで陥り、彼が自領土へ帰る事を嘆いて引きとめた。
やがて、ファルサスを篭絡し、嘆願、哀願によって次々と援助を受け、ついには婚姻関係を結んでしまう。
完全に骨抜きにされたファルサスがサラに利用されているのは明白なのに、本人だけがいまだにサラの言葉遣いと笑顔によって「自分がサラを支配している」と信じ込んでいた。
しかし、ファルサスが領主の地位を失った途端、突然彼への熱は冷め、一方的に離縁を伝える。

その後、かつての侵攻を理由に、旧ギード領に圧力をかけ、自らの属領に近い状態にしたというが、この時も、一言の恫喝もなく、笑顔だけで相手を恐怖に陥れたという。
ファルサスと離縁した2年後に貴族の男と再婚し、その間に生まれた息子に領主の後を継がせて、自身は引退することとなる。

人物

  • 周囲の人々からは、領主ではなく「姫」と呼ばれ慕われていた。
  • 彼女がファルサスを篭絡したのは、作戦なのか、天然なのか、どちらともとれる言動を残している為、謎となっている。
  • ギードの軍に占領される直前に、バルニアはサラと謁見しているが、サラは七巫女であるティファエレーナを保護するため、エルフの隠れ里への招待状を渡していた。

関連項目


最終更新:2011年11月25日 19:40